東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

新平家物語:石原新党は南都の僧兵をオーガナイズ出来るか

2012-10-31 09:35:56 | 国際・政治
段々はっきりしてきた。要するに以仁王の令旨は官僚支配打破だ。
平家は官僚、石原慎太郎は源三位頼政、南都の僧兵は橋下その他。

うまくやるには相当色々な条件がある。石原さん、宇治川で討ち死にしないように謀は密なるを以てよしとする。

この間NHKの予告編で次回は鹿ヶ谷らしい。そうすると頼政が出てくるのは11月かな。オイラは見ないけどね。





薩長同盟というよりは

2012-10-27 22:19:03 | 国際・政治
石原新党は薩長同盟というよりは源三位頼政の決起を想起させる。両方とも非常に高齢で突然立ち上がったという印象が拭えない。また、頼政は有名な歌人でもあったが、石原慎太郎が作家でもあるというあたりに類似点を見るせいかもしれない。

とすると現代の頼朝はだれかということになる。橋下じゃない。いるのかな、まだ現れていない。

いずれにせよ、石原氏の薩長同盟の比喩は、彼の常の比喩と違い鋭さ、的確さがない。その辺が心配だ。

明治維新の結果は大成功だったが、薩長同盟は野合の最たる物であった。成功したのはひとえに当事者たちのレベルが高かったからだ。またいくつかの幸運も重なった。

かりに野合を薩長同盟を引き合いに出してよしとしても、なんら結果を保証する物ではない。かといって成功の可能性を排除する物でもないが。

野合は失敗例が当然のことながら多い。近くには細川野合政権があり、現在には民主党野合政権がある。

大体、戦後の自民党の長い歴史そのものが野合政権と言えるのである。









石原新党の第一印象

2012-10-27 06:49:09 | 国際・政治
年齢のせいも有るだろうが、シブイ感じだ。

官僚制度の破壊を第三極形成の最大公約数にするというわけだろう。これそのものがかなり「シブイ」テーマだからね。

政策に影響力のある高級官僚にメスを入れるなら、彼らが乗っかっている自治労を溶鉱炉に放り込まなければならない。石原さんに期待したい。

有る意味で、政治家の能力が相対的に劣るから政治主導を唱えても、結局官僚に取り込まれる。これは自民党、民主党同罪であった。責められるべきは政治家だったかもしれない。弱い相手に自分から譲歩して行く馬鹿な官僚はいない。

石原さんに期待したいね。橋下は切り込み隊長として使えばいい。




日米安保の目的

2012-10-21 07:10:52 | 国際・政治
第一にアメリカの利権、利権というのは究極的には商業利権、の確保、伸張である。
つまり支那と談合がつけば尖閣には関与しない。

日米安保の副次的効果は日本の安全保障の張り子の虎である。

張り子の虎化の度合いは年々ひどくなる。尖閣、東シナ海で支那にあれほど勝手なことをされても抑止力がまったくない。アメリカ商業利権と支那の国益は有機的一体をなしているからだ。つまり現在アメリカのチャイナドリームは実現しているということ。これは19世紀以来のアメリカの夢であった。

この夢は何度が挫折した。すなわち、南北戦争によるアメリカの疲弊、日本の台頭(支那とアメリカの間の強大な壁としての日本)そして冷戦。三度挫折した。いまアメリカは嬉しくてしょうがない筈である。

日露安全保障条約を締結する必要があることは既に述べた。日露軍事条約が出来れば支那は尖閣などに軍事力を動員展開出来ない。ロシアが直ちに北方から圧力をかける。支那は兵隊を一人も支那国内から動かせないだろう。

北方四島にロシアの軍事基地を残せばロシアは間違いなく施政権を沖縄並みに日本に返還する。

あるいはこれを見合いに米ロ両方の基地負担を減らせる。沖縄の負担は軽減されるだろう。

日露条約の締結を機に沖縄の負担は返還後の北方四島並みに軽減を要求出来る。

勿論、この条約締結交渉を成功させるためには、明治維新の元老並みの政治外交力と国内政治の完全な掌握力を必要とする。



困ったな

2012-10-21 06:43:07 | 国際・政治
次期選挙で投票するところが無くなった、困ったな。石破がでかい面をしているなら自民党には投票出来ない。

かといって橋下じゃな。弱った。弱った。石破は自民党員票が多かったというが、ほとんどが農民票だろう、俺も昔みたいな農民なら好きだが、中央から金をむしり取ろうとする圧力団体になった農協は亡国集団と同じだ。その辺までは橋下と同じ考えなんだが、それから先がない。

安倍さんならまあまあと思ったが、亡国農民票の石破をあれだけ厚遇しなければならないほど、相対的に党内の基盤が弱いならなにも出来ないだろう。



米兵夜間外出禁止令には根拠があるのか

2012-10-20 23:02:26 | 国際・政治
沖縄で起きた女性暴行事件の再発防止で午後11時から午前5時までの外出禁止令が出た。
この11時ー5時というのは根拠があるの。いかにもこの時間帯には多そうだというカンジだが本当にそうなのか。

過去の多数の事例の何パーセントがこの時間帯なのか。チェックをしたのか。過去の暴行事件の90パーセント以上がこの時間帯に起きているなら意味があるだろう。それが50パーセントだったら意味が無い。

午後11時というのはペナルテイとしてはいずれにせよ甘すぎる。午後5時からとか午後7時からというのが常識的ではないか。

午後11時なんて、痛くも痒くもないだろう。

11時というのもいたしかゆしなんだな。ちょいと物議をかもしそうだが、11時といえばまともな女性は街に出ていないものだよ、と俺は格調高く申し上げる。

あばずれのフェミニストには怒られそうだが。

話がそれた。過去に有った少女暴行事件は真っ昼間の事件じゃなかったっけ。外出禁止にするなら自由時間は24時間外出禁止にしなければ意味が無い。思いやり予算で基地内に娯楽施設をワンサとこしらえてやってるんだろう。
基地内の遊園地で遊べ。

昔の日本でも謹慎というのは24時間だったのだからね。

大体今でも米軍の門限は11時頃じゃないの。それが現実に守られてなくて、それを守らせるというなら、謹慎でもペナルテイでもない。

他国に駐留する軍隊にいままで門限がなかったなら、それはそれでギネスものである。






推理小説国恥週間

2012-10-03 04:56:10 | 国際・政治
期間:尖閣国有化後の一週間

目的:支那は自国の恥ずべき謀略を忘れないために

事象:1石原都知事の尖閣購入計画の「過激」な内容に付いて、第一次の調査隊の派遣にも、第二次計画(知事の第二次調査参加,島への上陸宣言にも反日デモの気配すらなし

事象2:政府の国有化への不自然で民主党らしからぬ動きの慌ただしさ、決断の早さが目立つ。その動機は誰が見ても石原計画が更なる刺激を支那に与え、暴発することを危惧したものであることは明白である。
日本政府の国有化政策の公然たる動き(日本のマスコミ報道が何ヶ月も溢れていた)に支那政府は目立った反応を示していない。ましてデモのデの字もなかった。

事象3:国有化の目的に付いて野田首相は再三「島の平和的かつ安定的な管理」とあまり日本語的ではない表現を繰り返したこと。現に国有化後は石原知事のように島に港を作ったり構築物を作らないで現状通り放置すると発言している。
これは明らかに事前に支那がこの方針で了承するとの感触を得ていた。どういう方法でかは不明だが、相当のレベルでの両国の擦り合わせがあったことは明白である。(いわゆる裏チャンネルに騙されたのだろう)。内閣機密費が億円のレベルでむしり取られているかもしれない。

事象4:反日デモが突然大規模に行われ、最初に略奪、暴行、放火ではじまり、一週間後に不自然な唐突さで収束したこと。大衆の自然発生的な動きなら逆の経過を辿る。最初は自然発生的に徐々に民衆の感情が高まって過激になるのが普通である。つまりきわめて計画的に指導されたものであると判断出来ること。要するにこれは軍事行動そのものということだ。

事象5:支那外務省の報道官が突然北朝鮮アナウンサーのごとき口調で罵りだしたこと。誰もが異常に思う。彼らとしてはこれで計画にインパクトをつけたつもりに違いない。

メリット1:要約すると、彼らは国有化に持って行かそうと日中のフィクサーを使って野田政権をそそのかした。彼らにとって、メリットは国有化すれば野田政権の実効支配強化(港を作る、島に上陸して調査をする、構築物を作る)しないという言質を得て実質的な成果を得られる。すなわち石原知事の計画を阻止出来る。

メリット2:国有化を言いがかりの口実として国際社会での非難のトーンをあげられる。大衆を操作しやすくなる。

勿論野田首相と側近をその気にさせた裏のフィクサーは姿を消している。民間の詐欺の典型的な手口である。うまい話を持ちかけて、成功するとトンズラする。野田首相ははしごを外された。つまり、これは計算された謀略である。

注目点:これだけでは謀略の最終目的は明らかではない。支那の次の一手が要警戒である。日本の諜報防諜能力が試されている。

日本は支那の予想される攻撃に対してパールハーバーでアメリカが採ったルーズベルト方式を採用すべきだろう。最初にちょっと股を広げて、それから海上自衛隊を出撃させる。つまり第一撃は相手に撃たせるのだ。くれぐれも相手の戦力分析をおこたらないように。初陣に神のご加護を。

「冷静に考える」とはこういうことを言うのだ。芸も無くオロオロすることではない。

余話:あまりうまい芝居ではない。やがてばれると恐れたのか、最近はウラジオでの立ち話説を流布しているようだが、さっそくボロが出ている。あんな言い草は言い訳にはならない。

おまけ:中国問題専門家といううさんくさい奴らが日本には沢山いる。彼らは支那は権力交代で不安定な9月、10月は過激な動きをしないだろうと異口同音に言っていた。だからいま国有化しても支那の積極的な反撃は無いと言った。
どうしたね、中国問題専門家諸君
彼らも野田首相や未熟な側近を騙したことになる。