東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

使命感あふれる向井亜紀夫妻ー4ー

2007-04-14 10:22:26 | 代理出産

向井亜紀への公開質問状 >>>

1 契約で決めれば分娩した個体を実母と認めるか。

2 卵子母(向井亜紀の場合)が分娩、出産のために赤の他人に有償で依頼するのと、無償で親族などに頼む場合とまったく同列に考えているのか。

3 分娩母が逆に有償で受精卵を赤の他人から譲り受けることも認めるのか。つまり卵子提供者は金を貰って卵子を売ることになる。契約書主義でいけば可能なはず。

しかもひと月に一回排卵のある女性は毎月売り上げを上げることが出来る。双子、三つ子が出来やすい排卵誘発剤を使って毎月複数の卵子を売れば莫大な収入を売ることが出来る。

これは一般の場合、他人の子を養子に貰い受けて養子にした場合生みの母に何がしかの謝礼を払うことが多いが、それに類似する。このほうが世間一般の養子縁組と類縁性をもつといえよう。違うのは普通は分娩後の個体を貰うのに対して、まだタマゴの段階で貰うと言うことだ。だから無償の場合に限るとしないと人身売買と同じことになる。

4 卵子母と精子父が夫婦である必要はあるのか。これは母親にまったく卵子の製造排出能力がない場合、夫の精子を他人の卵子と体外受精して分娩する場合にあたる。この場合、卵子提供者と分娩担当者が同一女性の場合もある。普通はそうなるのが自然の成り行きだろう。同一女性だから体外受精などと面倒なことをせずに、直接性交してもよいわけだ。これを世間ではメカケとか愛人とか側室という。これを妻が能力がない場合に認めるのか。

5 さらに生殖技術で可能なことをどこまで認めるかということだが、一例としてクローン人間が出来た場合に実母と認定できると考えているのか。クローン技術によっては父親のクローンの場合もある。この場合は父親が実母となるわけだ。

如上の諸ケースのすべてに矛盾なく論理的整合性をはかることが法律作成には必要である。法律は万人に対して差別なく、公正公平平等でなければならないからね。

つまりそれぞれのケースに違った対応をするなら、それが論理的にきちんと整理されて説明出来る様な理論構成が可能かということだ。

そうしないと、生殖技術が飛躍的に進歩した将来、法律の隙間を潜り抜けて、向井亜紀のように既成事実を作り上げたあとで、何の罪もない赤子を人質に「法律が不備だ。どうしてくれる」と大声で因縁をつけるヤカラが出てきて、司法当局が悩まされることになる。

一応ケースをマトリックスで整理しておこう。

まず夫、受胎させる能力のある精子を排出できる場合と出来ない場合

妻、卵子排出能力のあり、なし。分娩能力のありなし、つまり子宮があるか機能しているか、そうではないかということでしょう。

有償か無償か、売買の場合には回数制限を設けるか

方向性、タマゴあるいは精子提供者が金を貰う場合と払う場合(向井亜紀のように分娩者に金を払う場合)

三次元どころではない、多次元マトリックスになる。予想されるケースの数は天文学的数字になる。これらの全ケースに一貫して整合性を保って適用できる法律を作ることは不可能だろう。労多くして意味のない作業である。国民の貴重な資源である司法制度をこのような馬鹿馬鹿しい議論に浪費してはならない。


使命感あふれる向井亜紀夫妻ー3ー

2007-04-13 20:48:59 | 代理出産

@代理母と向井亜紀の私契約が優先する実態があるのか。@

これは向井亜紀側の責任なのか、マスコミの不勉強なのか分かりませんが、この種の報道をする時は判断に必要なデータを一緒に出してもらわないと困るのです。彼女の宣伝を聞いていると、代理出産を認めるのが世界の大勢のように言ってますが本当ですか。今度の代理母はネバダ州の女性のようですが、アメリカでもごく一部の州でしか行われていないと聞きましたがどうですか。

子供達はアメリカ国籍だそうですが、なぜか。こんなことは常識なんでしょうがワタシは無学なので教えてください。いわゆる出生地主義でアメリカ国籍なんですかね。しかしおかしなことがある。

向井亜紀と代理母との間には契約があるそうで、これは向井亜紀が言っていることですが、代理母は実母としての権利も義務も放棄しているというのです。これは特別養子縁組の手続きで代理母が実母としてまず権利法規をする手続きをする必要があるそうですが、代理母が契約ですでに権利放棄をしているのでそんなことは出来ないという説明をしていました。実はこれもおかしい。私契約で放棄しているなら、今度は日本の法律制度の要請でもう一度それを確認するために手続きをするのはむしろ自然な流れでしょう。

向井亜紀と代理母との契約(私人同士の契約)で実母の権利を放棄することが出来るとすると、アメリカの法律なんか関係ないことになる。それともこの契約はネバダ州の承認が必要なんですか。そんな馬鹿げたことはない。それならどちらかに法律で定めてあるはずで矛盾した話です。契約をするということは卵子母、分娩母のどちらも双方の合意があれば実母になれるということですから、法律や州政府の承認手続きが出てくる幕はないのです。

もし、州政府が契約書の提出を求めているとすれば、純然たる記録のための提出要請でしょう。

アメリカには該当する法律がない。だから私契約が有効なのです。アメリカに厳密な家族関係の法律があるならそれに従わなければなりません。アメリカには法律がないから私契約でカバーしているのでしょう。

向井亜紀が二言目には、日本の法律をはっきりさせろ、と傲慢に言っていますが、そもそもネバダ州に明確な家族法がないから今回のような無茶苦茶なことが出来るのではありませんか。

そういえば、ネバダ州のラスベガスは安直に法的な離婚が出来るというので浮気者や淫行者の利用者が沢山いるので有名なところです。先進的でもなんでもない。日本と違って法律が不備なだけです。向井亜紀さん、あんたも代理母と交わした契約で「私契約上の実母であること」に満足しなさい。これ以上忙しい司法の手を煩わしさんな。

それから、よく考えなさいよ、向井さん。私契約で実母が決まるなら、契約によっては分娩した個体が実母となることも可能なのですよ。分かった? 両方可能だから契約で明確にするのです。こんないい加減で曖昧な現状を法律が追認出来ますか? 子供でも分かる理屈です。


使命感あふれる向井亜紀夫妻ー2ー

2007-04-12 22:26:21 | 代理出産

なんとかに刃物というが、向井夫妻に使命感という感じです。実に興味深い事例であります。彼女の職業は何ですか。いわゆるタレントかしら。女優なの。よく分からない。あまりメジャーとも思えない。もっともわたしもその世界にはうといが。ご主人のほうはプロレスラーですか、こちらのほうもあまり詳しくないが強い選手なんですか。

彼女が有名になったのは子宮けい癌になって摘出手術をしたことを公表したときらしい。自分の体験にからめて早期検診を訴えたりして一躍マスコミの脚光を浴びたようです。その時の高揚感が忘れられないのでしょう。女性の先頭に立つおんな、問題を提起するおんなという役どころが気に入ったんでしょうね。いわば露悪が商売になる、それを社会問題の提起という衣で飾ると世間の関心を集めて自分が重大な人物になったような多幸感が味わえる。

自分の身を犠牲にして医学の進歩に貢献すると言うなら尊いことと感動しますが、何にも分からない、物心もついていない子供をだしに、さあどうだ、と問題提起するのはまともな神経ではありません。まるで家畜の試験飼育の延長のように。

こういう人物の周りには、それを利用しようして一旗上げようと言う連中が寄ってきます。そういう連中がまたヨイショがうまい。うまく乗せられているんじゃないかな。思い出すのは、といっても先週のことでございますが、

東京都
知事選挙に得体の知れない無数のNPOにのせられて立候補した浅野候補です。

これらのNPOには目をむくようなひどい連中が多かったらしい。浅野氏を担ぐのは方便でようするに彼らの運動をよりおおく世間に露出するのに浅野氏を利用するのが主目的だったそうです。浅野氏など当選してもしなくてもどうでもいいとうそぶいていたそうですから、ひどいものです。向井さんもこういう取り巻き立ちに取り囲まれているのでしょう。


使命感あふれる向井亜紀夫妻ー1ー

2007-04-12 08:35:18 | 代理出産

前口上:松坂投手の大リーグ中継を見ながら書いていますので、お見苦しい点があればご海容を伏してお願い申し上げます。わたしの立場は徹底的に過激であり保守的であります。なにしろこのブログの名前、WeakHoleというのはユルユルの大穴ということですから。なにやら淫猥なイメージを連想をするかも知れませんが、実は競馬の大穴を考えていただければよろしいかと存じます。大穴と言うのは、勝ち馬推理が大道をそれたところにあるわけです。競馬ジャーナリズムやファンの大部分が緻密、厳格、論理的な推理をしないから大穴配当が出るのです。その大穴を狙おうというのです。自分から言うのもなんですが、万馬券を高い確率でヒットしております当ブログをお見逃しなく、亭主恐惶謹言


向井亜紀に敢闘賞だって

2007-03-25 14:33:21 | 代理出産

大相撲も千秋楽でありますが、八百長問題はどうなりますことやら。ところで高市早苗少子化対策大臣が向井亜紀に勲6等功7級旭日敢闘賞を贈る計画があるという未確認情報があるそうな。

少子化傾向の中、異常出産とはいえ、二つ球をこしらえた功績を認めようと言うのだろうか。夫婦の間、親子のあいだ、家族の間には法律の網が被せられないような無数の事象がある。これまでにもどうしても子種に恵まれない夫婦が養子をとるということはきわめて一般的な現象である。物心ついてからなら、隠しようがないが、本当の赤子のうちに養子にする場合は子供が将来このことを知った場合のショックを考えて養子の経緯など秘密にするのが普通の配慮である。向井夫妻はこのような気配りなどまったくない。

彼女の場合、一旦受精卵を栽培個体の畑に養子にだすわけだ。分娩した段階で取り戻す、いってみれば再養子にむかえるわけである。家畜の生産ではこういう取り決めが一般的である。子分けとかいってね。サラブレットの世界ではよく行われることだ。

養子の場合でも、白人が黒人の子供を養子にするとか、アメリカ人がベトナムの戦争孤児を慈善の精神から養子にする場合は肌の色が違うからどうせ分かってしまう。そういう場合には子供にショックを与えないように適当な時期に適切な説明をしなければならないことがあるだろう。

彼女の場合は出来ちゃった婚とか出来ちゃった子供のような、場合によっては同情できるような背景がない。意図的、計画的な行為であり、しかもそれを公表する。そして現行法ではとても無理なことを要求して、子供が発達過程で受けるトラウマなどおかまいなしに、いわばわが子を人質に国をゆすろうというのである。

大体、こういうことで先端医療技術に頼ろうと言うのは、みずから女は生む機械であることを認めるようなものだ。卵子生産機械、農耕栽培機械の二個体を通過する流れ作業だ。彼女に取り付いている取り巻きは大体が左翼の市民運動とかジェンダーフリーの怖いおばさんたちだろう。彼女達は柳沢厚生労働大臣が、女は生む機械といったので鬼の首でも取ったように騒ぎ立てる。自分で矛盾に気がつかないのかね。


よく分からん女だ

2007-03-24 19:23:13 | 代理出産

向井亜紀という女が話題だ。代理出産の子供の認知で最高裁で結論が出たのでまた騒がしいニュースになっておる。つれて騒ぎ立てようと言う魂胆の連中が沢山いるらしい。

今日の産経新聞3面に大々的に扱われているが、そのなかで芸の無い新聞が好きな「識者のコメント」がのっている。「子供への配慮を欠いた」と見出しにある。向井亜紀が子供への配慮を欠いているとこのブログで書いたことがある。「識者」もたまには良いことを云うと読んでみた。

棚村政行という早稲田の法律の教授だそうだ。ところが驚いた。配慮を欠いたのは最高裁判決だというのだ。この男も向井ムーブメントに波乗り大ちゃんの一人らしい。

常識的な人間なら向井亜紀のような代理出産を考えた時にどういうふうにするだろうか、考えてみよう。まず尋常ならざる行動をとるのであるから、出産後生まれてきた子が法律上どう扱われるのか、実子として扱われるかどうか法律家に相談するだろう。ハナから法律を破って売名してやろうと考えている弁護士でなければ、現在の民法では認められないとアドバイスするだろう。

そこで諦めるか、どうしても諦められない人は、なにか実際的な便法があるかどうか、詳しい人に(法律家を含めて)相談するだろう。そして海外で代理出産を頼んで日本に連れ帰って自分の子供として出生届けを出すという方法などを取る人たちがあることを知るだろう。

役所では一々代理出産ですかなどとは聞かないからだ。もっとも向井亜紀は女優かなんかで名前が知れているらしい。そして癌で子宮を摘出したことが知れ渡っているらしいから難しいかもしれない。普通の神経ならここで諦める。

テレビで偉そうに会見する彼女の横にはいつも亭主が座っている。なんのために座っているのか分からない。彼は一言も喋ったことがないからだ。高田とかいうレスラーだそうだが、この行動から見ると彼女は先進的な夫婦別姓論者でそれを法律にお構い無しに実行しているわけだ。

だったら、日本の法律で認知してもらう必要などないではないか。お上の承認をもとめるという行動は矛盾している。それはお上の権威を至上のものとあがめるメンタリティと異ならない。自分の家で自分の子として育てればいいではないか。世間にはそういうケースはいくらでもある。戸籍が同じでないために困るようなことは日常の生活ではないはずだ。彼女が裁判に訴える方法は売名としか考えられない。たちのわるい取り巻きも政治的宣伝に利用しているのだろう。何十年も先に(多分)向井亜紀が死亡したときの遺産相続の時にはちょっとややこしくなるかもしれないがね。

彼女の言動を見ていると子供が物心ついた時に、代理出産で自分を分娩した異国の親と卵子を提供した親がいることを子供に知られても構わないという前提のようだ。いや、積極的に教えるつもりかもしれない。先に述べた、どうしても自分の子供がほしいという一般的な親は子供には分娩した個体が別にあるということは隠したいのが普通だろう。なにからなにまでこの女は異常だ。

これほどまでに先鋭的な思想の持ち主である彼女が認知や戸籍にこだわるのは理解しがたい。旧套的な慣習や保守的な法律など踏み倒していく女のように見えるがね。やはり売名だろう。そうしてたちの悪いとりまきだ。