東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ルーターは盗人の引き込み役

2014-11-28 15:48:30 | パソコン
28日の産經新聞朝刊に「サイバー攻撃、ルーター悪用の手口急増」とある。DDoS攻撃というのだそうだが、ルーターの所有者が知らないうちにそのルーターを使われて特定の相手に大量のデータを送りつけて攻撃することらしい。

他人のルーターを乗っ取れば他にもデータを抜き取ったり、改竄したり、システムをパンクさせたり出来るだろう。ルーターは一般家庭にあるものが狙われているという。当然であろう。数が企業保有のものに比べると圧倒的に多いからテロやサボタージュにはもっとも有効である。それに企業に比べてセキュリテイ意識も低いし、知識もないから格好の標的になる。

どういう方法でやるかは書いていないが、ソフトを知らぬ間にダウンロードさせて汚染するなどという古典的なまどろっこしい方法はとらないのではないか。すでに市販段階でそういうデバイスがファームウェアとしてルーターに組み込まれている可能性が高い。

日本は官民ともにこういうことに鈍感だが、アメリカでは国防省や政府機関それに高度の機密情報を有する企業では、中国のフアウェイのルーターの使用を相当前から禁止している。日本は暢気に秋葉原等の量販店でフアウェイやLGのルーターを売っているが大丈夫なのか。ドコモでもLGやフアウェイのルーターしか売っていないところがある。とんでもないことである。

先日久しぶりにパソコンを買い替えようと秋葉原に行って驚いた。4万円とか5万円のノートパソコンばかりだ。店員に確認すると新しく回線を契約するのが条件になっている。今時これだけインターネットが普及して回線を持っていない客なんて少ないだろう。

そう言うと、店員は回線業者を切り替えてもらえれば良いというのである。こういう商業倫理に反する販売を許していいのか、消費者庁よ。光から光へ業者を変えるだけで10万円もパソコンが安くなるのである。喜んでいてはいけない。

そして、ほとんどの場合、特定の*モバイルという東アジア系の回線業者で間違いなくフアウェイのルーターを買わされる。政府はすぐにでも販売実態を調査して規制すべきである。