今ワイドショーに相撲記者と称して出ている人間はすべて協会のスポークスマンである。それがすべての相撲記者や相撲評論家に言えるのだから恐ろしい笑劇である。相撲記者50年とか取材歴50年とか紹介されているのは相撲協会の太鼓持ちを50年やっていたということだ。
協会の権力者の意志、意向を代弁しているに過ぎない。取材記者ではない。これは二方面から説明すべきである。まず記者側から、もちろん彼らが大馬鹿で協会の力士あがりにくすぐられて踊らされている。
協会側から見ると、相撲取りと言うのは現役時代から(後援者)タニマチの機嫌を取ることがうまい。相撲取りはかっては男芸者と言われていた。今でも言われているかもしれない。実態は変わっていないのだから。つまり接待とかよいしょとかくすぐりはめっぽう上手である。そうしてタニマチからいただいたご祝儀が積もり積もって年寄株を買う金になる。そういうのが下手な力士もいる。そういう力士は引退しても年寄株を買う資金がないから協会に残れないのである。つまり正直者、一刻ものは協会にのこれない。
もちろんめっぽう強い横綱などはタニマチのご祝儀が少なくても懸賞金があるから年寄になれる。また、成績抜群なら一代年寄という道もある。
今の協会にも何人かいるが三役の経験もないのに理事になっているのがいる。そして理事のほとんどがせいぜい現役時代の地位は関脇、小結あたりである。つまりよいしょ一途で来た連中である。バカな記者をたぶらかして手なずけるのはお茶の子さいさいである。関脇や小結では懸賞金などほとんどないのに年寄になれるのは、男芸者でご祝儀を稼いだからである。
こうした相撲協会に飼われているのが相撲記者という人種である。相撲協会に擽られて協会の御用を務める代弁者に成り下がる。彼らが受ける接待供応は罪にはならないのかな。少なくともマスコミ各社の服務規定には違反するのではないか。
ほかのスポーツの世界では見られない奇妙な状況である。テレビの視聴者はこういう連中の意見しか聞けないから貴乃花もよくないのかな、と思ってしまう。マスコミ各社は今の記者を全員首にせよ。そして相撲担当にはくすぐられて転ぶような軟弱な連中ではなくて根性のしっかりした若手記者を配属せよ。
ちなみに特に地方場所に多いが勝ち越すとご祝儀集めに連日タニマチ(後援者)のお座敷に出て連夜接待に精を出す力士がある。こういう連中は勝ち越したとたんに連敗するからすぐわかる。