東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

スエズ座礁の責任者

2021-03-30 08:11:20 | 社会経済

 当該船舶の所有者である日本の会社が謝罪会見を行ったようだが、少し早すぎるのではないか。裏があるのか。

座礁の責任者候補は複数ある。

1:船の所有者、船体の整備などに問題があった場合など。しかし船会社の謝罪会見では、明示されていない。よくある日本的な情緒で、とにかく当事者の一方であるから「かまわず」謝罪してしまうという安易な態度。これは一番いけない。国際社会では通用しない。どこまでも揚げ足をとられる例は枚挙にいとまがない。

2:船舶の運航者、台湾の会社だそうだがここはなにも「当事者として」謝罪していない。しかも台湾のネットなどでは日本に責任を転嫁しようという主張が多いという。国民性を考えると、さもありなん、である。

3:操船当事者、これは二種ある。船長、船員の操船ミスなら彼らとともに運行責任者である台湾の会社が責任を負う。

4:エジプトの運河会社の水先案内人の責任の有無

5:運河運営会社(エジプト政府と考えられる)の運河の維持管理、整備の責任

 特にあそこは今回の事故の直接の原因となった砂あらしもそうだが、砂嵐は大量の土砂で運河の底を浅くして座礁の危険を大きくする。管理者は日常的に浚渫を行う必要があると思われるが適切に行われてきたのか。今回も船の周りの土砂を取り除いたことが運航再開につながったというから、土砂の浚渫が不充分だったことが原因とも考えられる。

ま、日本政府とエジプト政府の微妙な外交上の配慮も働いたのだろうが。

結論:とにかく日本の船会社の謝罪は早すぎるし日本的配慮の悪例であろう。

 

 


日本政府の中国への制裁見送りには充分な説明がない

2021-03-24 08:57:02 | 東アジアの悪友

 茂木外相は中国の人権問題についてアメリカやEUのように制裁をしないと発表した。G7では日本だけが制裁をしていない。異様な事態である。理由があればよい。

茂木は二点をあげていた。いずれも国民を納得させる理由になっていない。

 

1:中国は日本と距離が近いから影響が大きい。

 つまりシナが侵略してくるだろうとおびえているのだがみっともない話だ。EUとイギリスはイランや中東過激派諸国に従来から極めて厳しい態度をとっている。欧州各国はイランには最近ではアメリカより柔軟な態度をとっているが、それは一定の核合意が出来たからである。中東はヨーロッパから近い。つまり日本がシナ、朝鮮に近いというのと同じである。近いからこそ、脅威に敏感になる。脅威に強く出る。当たり前のこと、自然で合理的な態度である。日本の茂木の「近いから怖い」というのは墳飯ものの腰抜けである。

2:茂木は言う。日本はシナと経済的に密接な関係があるから制裁の影響が大きいという。

 こんな理屈はない。アメリカや欧州の制裁の内容を見ると別に全面的なものではない。部分的なものである。それに対してシナも報復的制裁を課しているが全面的ではない。彼我の制裁の重さが均衡がとれているかどうかは専門家でないから分からないが、部分的であることは間違いない。日本政府は中国に対する警告の意味でまず部分的制裁案を作る能力もないのか。

 茂木は恐れているのか。日本が制裁を科したら、向こうは全面的に無慈悲な制裁を科してくる、あるいは尖閣に攻め込んでくると。こんな「おびえ」を公式に表明することは外交政策として幼稚きわまる。論外である。

3:シナに進出している日本の大企業、中小企業について:

シナへの企業進出はつねに危険が伴う。不安定である。その辺の事情を十分に認識して危機シナリオを持たずに暢気にシナに進出しているなら、そういう企業は日本の顧客に対してまったく責任感を欠いている。最近のLineの醜状はよくそれを現わしている。

 

 


『一般人』

2021-03-17 08:55:27 | 街で聞いたはなし

  芸能人以外を一般人というらしい。彼らが芸能人以外と結婚すると『一般人』と結婚したと芸能記者なる第三身分の『非一般人』?が記事を書く。芸能記者は芸能人ではないし、とても一般人とは思えない。どういうカテゴリーに入るのかな。

 この言葉は差別用語の最たるものだろう。聞くもの、記事を見るものに不快感を与える。芸能人が一般人を見下したニュアンスがある。特に芸能人大事の芸能リポーターはそう思っているようだ。逆に芸能人をと見て侮蔑意味もあるか。しかし、芸能人大事で飯を食っている芸能リポーターがそんなことを考えるわけがない。

 もっとも、ものの分かった、古風な芸能人が自分のことを卑下して私はですから、ということもまれにはあるのかもしれない。


NHKの警察に対する悪質接待

2021-03-06 08:23:00 | 街で聞いたはなし

 NHKの対・特殊詐欺(オレオレ詐欺)漫画寸劇は総務省に対する接待問題より悪質である。その無能な執拗さは異常である。一回や二回なら分かるがね。あの執拗さは病的である。

 電波は国民の財産である。幼稚な漫画的コントの原価を計算したことがあるのか。あの時間帯一分当たりの放送に対する原価をNHKは計算したことがあるのか

警察はその効果を評価したことがあるのか。あれば公表せよ。

野党は問題を意識したことがあるのか

NHKはいかなる見返りを得ているのか

 重大な副効果(この言葉は昔の副作用のことらしい)がある。金融機関窓口における老人の尊厳を棄損する重大人権犯罪である。

それに相乗りする金融機関窓口対応の悪質暴力化は目に余る。銀行窓口の老女行員の接客態度は冷酷非情な下っ端官僚顔負けである。

政府、警察はNHKに何の見返りを約束しているのか。NHKの安穏か。

経済官庁は分かっているのか。老人を含めて個人の自由な経済活動なくして経済の発展はない。まして高齢化が進んでいる日本では老人の金の使用を禁止して経済が回ると思っているのか。

 まるで的外れな指導を銀行に対して行っている。銀行が預かっているのは個人の金だよ。個人の権利を棄損して、それを屁理屈をつけて自由に出し入れさせないようにすることは計画経済、共産主義経済にも劣る。