東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

西郷隆盛のキーワード

2005-11-30 09:41:26 | 右翼と昭和維新

何回か前に「地獄の釜は三度蓋を開いた」というのを書いたがお読みいただけたであろうか。その後寄り道をしてさぼっていたよう見えるかもしれない。だが、三島由紀夫のことにしても皇位継承のことにしても、いずれも大正の問題に収斂していく。いささか強引ではないかとおっしゃいますか。そこは腕力(筆力?)にものをいわせるわけだ。

さて、三島由紀夫は大正14年の生まれだったと思う。二二六事件の将校は勿論大正生まれだ。思想的な首謀者として処刑された北一輝は大正時代から華々しく活躍した人物だ。北については大正9年だったか、宮中某重大事件というのがあって、しきりに暗躍したことがある。皇位継承問題に『右翼』が積極的に口出しをした事件でもある。これは現在「有識者会議」なる正体不明の審議会の結論が巻き起こしている論争の大正版ともいえる。もっとも、時勢が移っているから、当時ほど迫力が出るかどうかは不明である。

そこで、西郷どんにも出てきてもらわないといけない。西郷隆盛も霊パワーの強いおひとで、いまでもそのタタリが強い。いや、ごめんなさい。影響力がつよく残っている。あるいはミーハー的に言えば人気がある。そこで安政5年にさかのぼる。島津藩主である斉彬が急死した。食中毒らしいが、彼の忠犬である西郷隆盛は前藩主島津斉興の側室おゆらの方の陰謀で毒殺されたと信じ込む。三島由紀夫にしてもそうだが、西郷隆盛というのは思い込みの激しい男である。こうと信じたらテコでも動かない。そして、そこが熱狂的な崇拝者を集める理由なのであろう。斉彬暗殺説は明治維新後も西郷の崇拝者に引き継がれる。

さて、斉彬の死後、斉興の側室おゆらの子である久光が藩主となる。隆盛は久光を憎むこと甚だしいものがあった。この間を取り持って久光と隆盛の間を調整したのが、薩摩藩只一人の革新家老であった小松帯刀であり、平藩士では大久保一蔵(利通)である。かくして琉球密貿易で膨大な資金を蓄えた財力を背景に明治維新の推進役に薩摩藩が躍り出たのである。

以下の号で縷説することになろうが、西郷の怨念のキーワードは毒殺であり、『嫡出』である。もっとも排斥するのは『庶出』である。これが大正時代に右翼台頭の足がかりとなる。


石原さん道路がくさい

2005-11-27 13:11:22 | 社会経済

石原都知事、最近また道路が排気ガスで臭くありませんか。一時知事が一生懸命取り締まったので、尻から黒煙を吐き散らす車はすくなくなったようです。最近、排気ガスの色は目立たないがいやな臭気を撒き散らす車が増えました。新手の粗悪品でしょう。今までにない排気ガスのようです。半島人と組んで新しい不純なアブラを安く売るやからがいるのではないでしょうか。健康に害があると思われますから取り締まる必要があるでしょう。こういう仕事は悪党とのいたちごっこだから根気よくやる必要があります。


女性天皇と安定継承(3)

2005-11-26 21:22:46 | インポート

皇位継承有識者会議の結論報道を読んだ。

25日の朝刊で皇室典範に関する最終提案の詳細が報道されました。関連した記事を見ると、一週間ほど前に簡単に報道された段階で詳細は決まっていたようですね。それを政府与党に事前に回してOKを取り付けた上で24日に報告書を小泉総理に提出したようです。

そうでなければ、かなり質面倒くさい議論をしている内容について提出の翌日に与党幹事長のコメントは出ないでしょう。とくに気味が悪いのは公明党幹事長冬柴氏の次のコメントです。『日本の良心である審議会が結論を出されたので、そのまま立法化すべきだ。いろいろと議論すべきではない』そうです。

どういうことでしょう。「日本の良心である審議会」という表現も奇異ですが、議論するな、とはどういうことでしょう。審議の過程で公明党が背後で関与し、圧力をかけたことをうかがわせる発言です。マスコミにお願いしたいのは有識者会議メンバーの創価学会汚染度はどの程度なのか調べて報道することです。たとえば、創価学会の会員が何人かいるのではありませんか。伝えられるところによると、会議のメンバーは積極的に会議に出るものと、ほとんど欠席して発言せず、報告書を読むだけの人にわかれているそうですが、アクティブ・メンバーの創価学会度はどのくらいなのでしょう。

首相の『私的』諮問機関なんでしょう。議論せずにそのまま立法化すべきというのはどういうことなのでしょう。冬柴氏の発言は非常に危険なにおいがします。権力をにぎれば、それこそヒトラーそこのけの独裁に走るでしょう。連立政権与党として権力の近くに置くには危険すぎます。

今税調の答申が話題になっています。答申については党、政府でこれから検討していく予定のようです。税制ですら、このような手順を踏みます。皇室典範の改正は憲法の改正に匹敵するくらい基本的なことですよ。税制はその時の経済情勢によって可変的な立法です。それすらが、税調の答申を金科玉条のように押し頂くなどというばかばかしいことはしません。

憲法と並ぶ基本法である皇室典範の改正を私的な諮問機関の答申を一字一句変えずに行え、というのは驚くべき暴論です。

さて、報告書ですが論陣は堂々たる構えですね。キーワードは『安定性』ということのようです。報告書は一つの結論しか提示していませんが、これを採用しないと世襲が途絶えてしまうぞと各章ごとにおびやかしています。創価学会と共産党が愛用するレトリックです。たしかに、安定的な継承について従来以上に顧慮しなければならない状勢にはなっています。しかし、伝統を守りつつ安定性を模索するという真摯、勤勉な努力が必要なのではないでしょうか。

ここで、かねてから答申の方向に危惧を唱えていた論者の皆さんにお願いします。詳細も発表になったことですし、各問題点ごとに反論、反証をしておくことが必要でしょう。国民も、言論界も立法府もそれらの意見を参考にして最善の判断が出来るようになるでしょう。


女性天皇と安定継承(2)

2005-11-25 08:09:49 | インポート

小泉首相、聞き捨てにせよ「皇室典範有識者会議提案」を

最終答申を小泉首相に渡したらしいね。テレビで見た。どうもあのまま法案化するつもりらしい。吉川座長も『届け捨て』にするつもりはなくて、自信満々らしい。困ったものだ。

マスコミの報道が相変わらずチンプンカンプンで、隔靴掻痒の舌足らずだ。

こういう問題はどういう問題意識(課題)で諮問したのか、明確に報道しなければいけない。「皇位の安定的継承」かね。これじゃ素っ気無くて分からん。安定的継承とはなにか、明確でない。いかなる条件のもとでの安定的継承なのか。無前提、無条件なのか。そんな簡単なことなら「有識者」に諮問するまでもあるまい。首相の知能でも判断できよう。

明確かつ意味のある設問でなければ、無意味、有害な結論しか出ない。「有識者」というのも分からない言葉だ。皇位継承問題に限っていえば、諮問委員のなかに有識者はいないようだ。一般的な意味で「物知りの長屋の隠居」という意味だろうか。それならなぜあの10人が選ばれたのかの説明が報道の最初にあるべきだ。全会一致の結論というのも人為的な首相に忠実なロボット志向型人選をうかがわせる。誰が事務型で人選を担当したのかも報道すべきだろう。

答申の出し方も妙だ。普通はこの問題についてはこういう問題(複数)がある。考えたか、対処の仕方にはいくつかの選択肢がある。それぞれの選択肢の長所と短所はかくかくである。とするのが普通だろう。そうして最終判断は諮問者(首相)に委ねる。単純な方程式を解くのではない。数学のように明澄を旨とする学問でも高次方程式では解は複数になる、あるいは解は定まらなくなる。いわんや有史以来のいきさつのある皇位継承の問題がど素人の長屋の隠居じいい、隠居ばばあがチョコチョコ、モゴモゴ話して茶話(チャバナシ)の間に決まるものではあるまい。

小泉さんも楽なものだ。あてがいの定食をかっ食らうようなものではないか。フランス料理でも、ちょっと気のきいたレストランに行けばアペリティフの選択にはじまり、ワインの選択、ドレッシングの選択、肉の焼き方(フランス料理では聞かないかな、アメリカ西部のステーキ屋か、まあいいや)、食事が終わればリキュールの好みまで聞かれるではないか。店が提供できるアドバイスはそれぞれの選択についての基礎データのみである(ウエイターやソムリエ、場合によってはシェフがテーブルにでばって来ることもある)。定食を押し付けるのは場末の移民相手の安食堂である。およそ、小泉さんらしくないね。

今からでも遅くない。小泉首相、答申は聞き置いて、聞き捨てにしたまえ。


女性天皇と安定継承(1)

2005-11-23 02:59:01 | インポート

皇室典範改正論議に思う。ファームの重要性

皇室典範に関する有識者会議というのが結論を出したらしい。今後どうするんだろう。まず閣議で取り扱いを決めてから法案を提出するのだろうか。

まさか、このまま出すことはないだろうね。最善の処置は『聞き捨て』おく事だろう。皇室の伝統、現在の皇室典範から大きく隔たるだけでなく、現在の日本家庭の伝統すら踏み越えて大きくはみだしてしまうという案だ。立法化する連中は将来大きな責任を負うことになろう。

有識者会議なるもののメンバーを見ると歴史家は一人しかいないようだ。それも古代史の笹山教授だ。ギリシャ文学の専門家もいるね。面白い。緒方貞子さんもいる。国際政治の実務家という位置づけか。座長の吉川氏にいたってはロボット工学専攻だそうだ。見方によっては不敬のいたりだ。10人のうち女性は二人、これは少ないといえるかもしれない。にもかかわらず、出てきた結論はずいぶんと先走りしている。いずれにせよ、メンバー構成には首をひねる。

なによりも先に、『有識者会議』という胡散臭いものにガス抜きのためか、まる投げするのは感心しない。この印籠が目に入らぬか(=ありがたい有識者会議の結論にさからうのか)とやられてはかなわない。立法者は自分の責任で法案を作るべきだ。選挙を通して国政を委託したものではない「有識者」、メンバーの選考過程も一部官僚や政治家のさじ加減で決まる『有識者』を政策決定過程にいれる悪習は卒業したい。

大体、皇室のよってたつ基盤をどう捉えるか、そのあたりから議論を積み上げていくようにはなっていないようだ。もし、そうならあんな結論は出ないはずだ。分かりやすい言葉で言えば天皇制は血統が基礎概念である。万世一系の男系という規定の仕方は血統をどう捉えるかという自覚が明確である。女系とする考えかたなら、はっきりと第一原理として明確にすべきである。有識者会議の結論はどちらでもない。その時の安易なご都合主義の連続で血統概念は時とともに取りとめもなく拡散してしまう。

恐れ多いことながら、名馬の血統と比較してみる。名馬のふるさとであったアラブ諸国では名馬の血統は女系を基礎としてファームを管理する。17世紀にイギリスが名馬を買いに来ても彼らは絶対に名馬の基礎ファミリーを形成する牝馬(女系)を売らなかった。うったのは牡馬(男系)のみである。サラブレッドの三大始祖といわれるアラブ馬はみな男馬であった。それにイギリスで馬車馬をしていた牝馬を交配して品種改良をしたのが現在のサラブレッドである。

血統に基礎をおく場合、常に念頭におくべきはある程度大きな規模のファームの重要性である。かっての華族制度は重要なファームの役割を果たしていた。またまた競走馬の例を引いて恐れ多いことであるが、長い間の血統表を見ると、男系にしろ、女系にしろ、どんなに子沢山の繁殖力の強いファミリーでも数代たつと系統が途絶えるものである。これは生物学に共通の原則らしい。したがって、常に一定規模のファームを維持して系列の血統を残すようにする。先日、三笠宮殿下だったか、側室を置くのも一案といわれた。ファームを維持するためには合理的な方法である。

ここでいきなり北一揮というのも飛躍であるが、彼の国家改造法案の一項に華族制度を全廃するとあるが、これは北の無知をしめす。同時に彼が天皇を、天皇制という強権を利用して(憲法を停止して)国家改造を行うさいの葵の印籠ないしはデウス・エクス・マキナとしか見ていなかったことを示す証左である。

華族は皇室の藩屏といわれた。しかるがゆえに北一輝はその廃止を主張する。華族制度でなくてもよい。しかし何らかの血統保持制度、すなわちファームが必要である。それすらも嫉視するが如き狭い了見、余裕のない狭量な国民では皇室制度は保持できない。

それは文字通り藩屏である。言い換えれば衣装である。ハダカの王様を国民が敬慕するだろうか。衣装哲学が必要な所以である。貴種を貴種たらしめるのは血統であり、衣装である。


地獄の釜は蓋は三度開いた

2005-11-19 20:07:07 | 大正時代、明治と昭和の仲人

パンドラのふたを開けるとも泰西の国ではいうがね。

最初はいわずと知れた明治維新だ。じっくりと時間をかけて煮込んだので幸運にも恵まれて美味しい料理ができた。二番目が大正デモクラシーだ。デモクラシーとか自由とか言うのはふたを開けるというのと同義だからね。規制緩和とおなじだ。リフティング何とかっていうだろう。三番目は第二次大戦の敗戦後だ。

それぞれどんな料理が飛び出したかというと、何といっても明治維新だね。司馬遼太郎も明治維新しか理解できなかったくらいだ。なにしろ熟成期間がながい。1853年の赤鬼ペリーの来航から数えても明治元年までは15年ある。ペリーの来航はきっかけであって19世紀の初頭から西欧という強盗は日本近海にちょくちょく顔を出して日本を刺激していた。いや18世紀の末からと言ったほうが良いかもしれない。高田屋嘉兵衛なんてのもいる。日本の知識階級に衝撃を与えた事件、アヘン戦争は1840年清の貿易船が情報をもたらした。少なくとも幕末の動乱という地獄の釜がグツグツと煮えだしたのは1840年までさかのぼることには異論があるまい。明治維新に至るまでの混乱は日本全国の読み書きのできる町人を含めてあらゆる階級を巻き込んでじっくりと練りこまれたわけだ。幕末というのは全国的な規模の思想戦争期だ。第二次大戦後にくらべても規模が違う。

昭和二十年に急造した真鍮の釜にアメリカ民主主義というレトルト食品の半製品をぶち込んで加熱しただけとはわけが違う。ところで本屋にいくと幕末、明治維新の本は山とある。終戦後のことを扱った歴史書もわんさとある。満州事変後終戦までの期間のものも結構ある。もっとも、ほとんどは戦記という形だが。

そこへいくと、大正時代の本はほとんど、いやまったくない。大正時代が分からなくてなぜ明治の栄光が終わって激動の昭和になっていくかは分かりはしないのだ。歴史家諸君、評論家諸君のうかつにしてうろんなことにはあきれるばかりである。さすがの司馬遼太郎も大正時代の重要性には思い至らなかったらしい。

そこで次回以降何回か、二回目のかまゆでのことを取りとめもなく、順不同に書いてみる。小見出しを色々と考えているところだが、俗受け(反発かな)しそうなところをひとつ、

『三島由紀夫は天皇ストーカーだ』


東条英機ホワイトハウスで切腹

2005-11-17 21:35:22 | 東条英機

介錯は俺がする、と阿南陸軍大臣に持ちかけた右翼がいた。戦前から活動して何回も刑務所を出たり入っていたりした三浦義一である。戦後は右翼の最高実力者と言われるまでになった。

阿南陸相は終戦の日に自決しているから、その前に各方面で終戦工作が行われていた戦争末期のことであろう。東条を説得してホワイトハウスに連れて行き切腹させる。そして介錯は自分がすると軍部に持ちかけたらしい。結局軍部が乗ってこなかったというのであるが、まず当たり前のことだろう。右翼というのは一人一党的なところがあって随分と独創的というか突飛なことを考えるものだ。

この話は本人が自慢したものか、あるいはそんな噂があったのか。右翼問題のジャーナリストとして活躍している猪野健治氏の本のなかにある。32年前に出たもので、今年出版された、ちくま文庫「日本の右翼」に収められているから、関係者の間に定着している話なのだろう。

この話を読んで戦国時代の話を思い出した。秀吉が中国のどこかの城(四国だったかな)を兵糧攻めにした。ろう城側がまいってしまって、大将が切腹するから、家来をこれ以上いじめないでくれといった。結局城の前の海か湖に浮かべた船の上で大将が切腹して、その前に浮かべた船のうえから秀吉が検死をするという話だったと思う。

ところで、日本の人物で戦時中アメリカにおけるマスコミ漫画に一番多く登場したのは誰であろう。もちろん、悪役としてカリカチュアされた東条首相であろう。ほとんど毎日登場していたのではないか。それほどではないにしてもアメリカ国民に対する露出度は小泉首相の比ではなかったろう。 三浦義一のアイデアは強烈なインパクトを与えただたろう(実現しっこなかったが)。

ブッシュ・ジュニアが来日したが、小泉首相との相性のよさをテレビで見るに付けても上記の話と比較して今昔の感に堪えなかった次第であります。


西川善文氏?!、日本郵政社長

2005-11-12 18:19:13 | 国際・政治

三井住友銀行前頭取の西川善文氏が民営化した日本郵政の初代社長になるそうですね。

どうも危なっかしい。ビッグ・クエッション・マークです。かといって誰が良いのかと反問されても困ります。なにしろ私は業界の人間ではないです。金融界は有能な人材の払底している業界らしいのは分かるのですが、西川氏とはねぇ。三井住友は積極的という言葉を穿き違えた強引で顧客(特に個人)を無視したセールスをするところです。顧客のプライバシーについて、もっともデリカシーのない会社でしょう(メガバンンクでは)。

住友はいい銀行でした。品のない豊田商事的な会社に変質したのは前世紀の何時頃からだったでしょうか。80年代に節目があったようです。プロンプターがいたようですね。今度の人選は竹中大臣の押しがあったらしいが、どういう相馬眼を持っているのか。かれはネクスト候補の二軍にリストされているんでしょう。これで外れるんじゃないかな。

ゴールドマン・サックスとの関係が取りざたされているが、その更に後ろに絵図を描くグループがあるようです。ちょっと心配なニュースでした。郵貯の顧客は素朴な国民が多い。心してケアするように念を押しておきたい。

小説「司馬モデル」佳境へ。打ち込み迫る。

http://whole-week.mo-blog.jp/anamura/


佐藤ゆかり、assistant to?

2005-11-08 19:30:44 | 小泉首相のマドンナたち

今日の夕刊フジによると佐藤ゆかりさんは幹事長補佐になるそうですね。(8日 火曜日)

残り物に福がありましたね。英語の名刺ではどうなるのでしょう。アシスタント ツーなら竹中平蔵総務相なみです。アシスタント幹事長なら世耕弘成参議院議員なみです。いずれにしても一回生としては上出来でしょう。

猪口邦子大臣は官僚たちにとっては田中真紀子のときと同じ様に厄介なお荷物になるでしょうし、小泉首相にとってもまもなく重荷になるでしょう。ところで、民主党は国会質疑で彼女をターゲットにすればすぐに格好の獲物になるでしょう。もっとも猪口さんの考えかたは相当左よりですから思想的には民主党と同じかもしれませんが、これまでのテレビのトーク番組での話し方から見れば、野党の絶好のターゲットになるでしょう。片山さつきさんは通産省でしたっけ、政務官としてやっかいな存在となるでしょう。

それに対して、幹事長補佐というのは働きやすく大変いい環境にあると思います。一番得をしたのは誰でしょうか。まもなく分かるでしょう。

立冬の日に一句

永田町 マドンナ隙(ゲキ)あり 冬立ちぬ


猪口邦子スピーキング

2005-11-06 14:39:37 | 小泉首相のマドンナたち

6日日曜朝のフジテレビ報道2001でムーンフェイスを満喫いたしました。

いつも形而下的なコメントだったので、良心がうずいておりました。一度じっくりとお説を拝聴してみたいと思っておりました。先日NHKで新閣僚に聞く、というのに出ていましたが、時間が短くてよく分かりませんでした。ただずいぶん強引な話しかただなと思いました。今日はたっぷりと時間があったようですね。

しゃべっている時間と内容の関係でいうと、密度は残念ながら出席者のなかでは猪口さんが一番うすいですね。やたらと人の時間までとって長々と話すけど内容のあるところはどこなのかなと考えてみるとほとんど、ないのですね。

彼女の話は出来るだけ沢山予算を分捕ってこようということらしいです。少子化対策の予算というのは二兆円ちかくに既になっているようです。どういう数え方か9兆円という人もいたようですが。それをますます増やそうというのです。財源のことはまったく顧慮されていないようで、説得力がありません。

老人向けの社会保障費を削るつもりのようです。さもなければ大幅増税か。役人の削減とか給料カットなどは念頭にないようですから、結局は年金を減らすしかないでしょう。その辺のトレードオフ(辻褄あわせ)が、政策というものですが、まったく考慮の外のようです。あるいは軍事費かな。小泉内閣で整合性が取れますかね。

小泉さんも老練な人だから、ときどきひずみが出来て蒸気圧が高くなったときに、ぴーっピーっとガス抜きをする。その安全弁として青いドレスのピエロにするつもりかもしれない。

要するにあれは、大学教授の話しかたではない、ましてや政治家の話しかたではない。高慢ちきな女子大生がわけも分からないまま利口ぶって理屈を振り回すようなものですね。枯れ木も山の賑わい、目くらましの蒸気弁でしょう。

長々とはなすが内容がない。 政治家の話しかたとしては最初のセンテンスから実質的、本質的な内容が伝わるのが望ましいが、何時までたっても何を主張しているのか分からない。したがってアピール度がすくない そのくせすぐに断定的、教えてやる式になる。幼稚な大学生あいてなら通用するかもしれない。

とにかく予算を付けることしか念頭にない。具体的な政策を話さない。大臣ともなれば、政策は制度、しくみとか考え方とかが大事な施策になる。

それと、いろいろグラフを出してきましたが、アレを見ると基本的には役人がお膳立てをする審議会スタイルの操り人形なんでしょう。今度こそ褒めるつもりがこんなことになって残念です。

追記6日午後6時:

午後5時半の10チャンネルのニュース聞き流し

民主党の女性議員と自民党のマドンナ議員のトークバトルがあったらしい。早大かどこかで行われたらしい。自民党は西川京子、片山さつき、佐藤ゆかり、どういうわけか猪口邦子は出ていなかった。テーマは少子化とか女性の社会進出らしかった。片山、佐藤の発言を聞いたが、猪口と反対のことをいっているようだ。民放は例によって発言を勝手に刈り込むからニュアンスが伝わっているかどうか分からないところもあるが。閣内不一致もとえ、マドンナ間不一致があるようだ。猪口というのはどうも左翼系というか、民主党系なんだね。小泉さん大丈夫かい。