東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

安倍晋三における人間の研究、その二

2018-04-12 08:15:50 | 森友学園

 人間を見る目がまったくない。平均以下である。一次安部内閣でお粗末な理由で閣僚が次々と辞任したのでもわかる。第二次内閣では多少学習したようだが、稲田某女を見ると同じ過ちをしている。

  第二次では自分で判断することをセーブしようとしたように見える。間接判断というかフィルターを設けたようである。その典型的な例が内閣人事局を壟断した羽生田(字はこれでよかったかな)何某だ。彼は典型的な政治ゴロである。これはゴロツキを巧みに使ったヒトラーを見習ったものと思われる。

  唯一外交では目立ったボロが出ていないようであるが、この分野では補佐する連中が内政関係よりかは多少ましなのかもしれない。しかし、よく見るとなにも具体的な成果は出ていないのだな。プーチンにもいいように引き回されているように見える。トランプとの関係も非常に不安定である。ああいう軌道を外れた特異なキャラクターを操るのはとりわけ難しい。今後具体的な成果が出るかどうか不確定である。今月のフロリダ会談以降が判断材料となるだろう。いずれにしても安部氏はよくても外交専任首相待遇どまりだ。成果が出なければ即刻退陣だろう。


安倍首相は運のいい男

2018-03-15 08:24:27 | 森友学園

 安倍首相は本当に運のいい男である。日本精神の精華を体現する機会に恵まれた。日本会議の宣伝にもなる。武士は疑いをかけられただけで切腹した。彼はつくづく運のいい男である。道徳教科書に載るぜ。

 麻生氏については大目付あつかいではなくて町奉行所の管轄となろう。したがって切腹の名誉はありえない。


麻生君の三回目のペコペコ

2018-03-10 07:21:54 | 森友学園

  麻生君のことだから、ふんぞり返ってペコペコしている。マスコミや世間は彼が佐川元長官にペコペコしているとは思わない。佐川氏本人には麻生がペコペコとして手を合わせて自分を拝んでいることがよく分かるのである。昨夜の記者会見を見た印象である。

  森友問題に関して麻生氏は少なくとも三回佐川氏にペコペコしている。これは正確に言うと安部麻生両氏は、と言うべきかもしれない。一回目は両氏の意を汲んで国有地を森友学園に叩き売ったときである。二回目は国会答弁でしらを切りとおした時である。三回目は今回辞表を出したときである。  

 佐川氏は彼らにとっては大功臣である。麻生君は何百回となく佐川氏は有能で誠実で(麻生氏に対してか国民にたいしてか?)、国税庁長官への任命は適材適所であったと口をきわめて褒めちぎっている。それならなぜ佐川を慰留しないのか。

 これは佐川氏への最後のご奉公を強要しているのである。辞職後俺たちのためにならない発言をするなよ、という脅しである。もちろん脅しの背後にはひょっとしてという恐怖心もあるのであろう。ここは佐川氏を神様のように褒め上げるしか手がないのである。

  とにかく今回彼らのとった佐川問題の処理は今後の帰趨に非常に大きな影響を与えるであろう。

 


安倍首相は絶好の機会に最悪の決断をした

2018-03-09 19:30:16 | 森友学園

  安部首相は絶好の機会を逃した。佐川国税局長官が辞表を出したという。一昨日の当ブログの記事の直後なので驚いたが、安倍首相は手順を誤った。これでは絶好の機会を最悪の決断にしてしまった。

  安部首相の起死回生の一手は佐川長官と麻生大臣の更迭だったんだけどね。辞表を受理してしまっては逆効果だ。突き返して更迭すべきだった。もちろん更迭の理由もはっきりと説明する機会にもなっただろうに。安部首相もカンが鈍ったとしか言いようがない。辞表を受理したのは安倍首相に弱みがあったとしか考えられない。


準戦時宰相論

2018-03-07 07:26:23 | 森友学園

安全保障や外交の分野で安部さんは余人をもって代えがたいように見える。

一方で自民党のある首相経験者は「現政権は土台から腐りつつある」と批判した。

  加計森友問題をめぐっての発言であったと記憶するが、安部氏がオールラウンドな首相として機能し合格点をとるためには、ご機嫌とりや忖度なれのした高級官僚の綱紀を躊躇なく正すことを国民に示す必要がある。それをかばうのは理由があろう。そんなことをしたら尻をまくられて自分の都合の悪いことを高級官僚に暴露されるのではないか、あるいはサボタージュされると恐れているなら、それだけで首相失格である。政権運営能力はない。あるいは自分のために努力してくれて有難う、などという動機でそういう人物を処分するどころか昇進させるなどは宰相としてするべきことではない。まさか、これを認めれば累が自分に及ぶことが必至なのか。

  腐りかけている、という元自民党首相の発言は正しいのかもしれない。安部さんにとってはチャンスなのだ。これほど国民に自分を評価してもらう、わかりやすいチャンスはそう何回もめぐってこない。法の番人であり法の執行者であるはずの高級官僚が逆に、自分の立身利益のために法をまげて忖度などするなどまともな政権ではありえない。

  国民にこれほどわかりやすいチャンスはないのだ、安部君。これを生かさなくてどうする。こういうチャンスはもうめぐってこないよ。麻生という男の薄気味の悪いニタニタ笑いも気になるところだ。意味不明というか頭がおかしいのか。安部君、国民の疑念を一掃してこの国難にあたろうではないか。

 

 


麻生太郎の立ち位置がよくわからんチャ

2017-07-06 07:46:34 | 森友学園

森友問題の最大の問題は国有地の不正払い下げだが、これは財務省の問題なのに、麻生太郎は答弁にたったことが当初の一、二回だったかな。野党も麻生に質問しない。これはターゲットを安倍首相にしぼるから分からんこともないが、安倍さんも予算委員会の委員長も麻生を指名して答弁させない。もちろん麻生が自発的に記者会見などで釈明することもない。これに比べると文科大臣は立派だ(比較の問題だよ)。不思議な現象だね。

 加計学園の問題では文科大臣に何回も答弁させているし記者会見も何回もしている。なんとかいう地方創生かいう、妙な名前のついた大臣まで答弁に立っている。第一義的に森友は財務省の問題で財務大臣の責任だよ。この辺のけじめがついていないことが安倍内閣の合法性がないことのなによりの証拠である。

 麻生は問題発覚の当初は口をひんまげて(もっとも彼は最初から口がひんまがっているのだが)ぶっきらぼうに手続きに瑕疵はない、とか愛想のない答弁していた。だいたい森友に火をつけたのは麻生派の鴻池とかいう代議士の発言だろう。放火して後は高みの見物か。だんだん安倍政権がおかしくなり、ヒョウタンから駒が出てきそうになっているので、ほくそ笑んでいるのだろう。


 


安倍首相の漢語センス

2017-05-21 09:40:24 | 森友学園

このブログ二週間近くさぼっておりました。ブログはまめに更新することが大事です、特に弱小ブログでは。そこで多少埋め草的でありますが筆が乾かないうちにひとつ。

 安倍首相には加計学園問題というのが出てきましたね。加計というのに愛媛県というので妙だと思いましが、加計というのは地名ではなくて人の名前なんですね。安倍首相には森友もそうだけど、文教関係のトラブル(野党のしかけるという意味)が多いのも妙ですね。安倍さんは文教官僚に恨まれているのかな。天下り問題で大量粛正したからかな。いずれにしても彼らがリーク元らしい。

加計氏は安倍さんの「腹心の友」だそうです。たしか広辞苑の語釈その三には何事も腹蔵無く話せる長年の友という意味がある。古典に出典もあるようだ。しかし、あまり聞かない表現だ。だから知識をひけらかしたつもりかな。

 普通はこう言う時には莫逆の友という言葉が耳になじんでいる。安倍さんは「影のお師匠さん」に教えられてことさらに「腹心の友」という言葉をつかったのかな。あまり漢語の、少なくとも日本的使い方では、センスがない。

 腹心の友というと「何事も打ち明けて相談できる友」という意味であり、今回の場合は秘密裏に談合する仲とも取られかねないのではありませんか。注意しなければいけません。

 腹心の部下とはよく言いますけどね。秘密のはかりごとを打ち明けたり命令したりするときにね。ひょっとすると安倍さんは「腹心の部下官僚にやらせたのにどうして漏れたのだろう」と思ってつい「腹心」と言ったのかもしれませんね。

森友問題でも財務官僚を切り捨てると同じ事をされると恐れているのだろうか。

 

 


安倍首相の器を計量する問題;補足

2017-05-09 18:20:26 | 森友学園

& 財務官僚を切り捨てると彼らの復讐が怖いのか。

復讐のために暴露されてこまるような、脛に傷があるなら政治家の資格はない。

もしそうだとしたら、部下の官僚の仕返しを恐れる人間には大政治家の資格はない。

 

& 財務官僚の上のほうをまとめて切り捨てると財務行政に支障をきたすのか。

もしその程度の人材のプールしかないなら安倍首相にはまともな財務政策、行政を遂行する能力ははじめからない。


安倍首相へのリトマス試験紙

2017-05-09 11:15:02 | 森友学園

昨日国会でまたぞろ森友問題が取り上げられたようである。この問題は大きいのか、小さいのか。それは議論の立て方によって変わってくる。しかしこれが非常にわかりやすいリトマス試験紙であることは間違いない。

 安倍さんがこれをどう切り抜けるか、処理するかによって安倍首相の政治家としての器が推測できる。頬被りをしてこれまでののらりくらりの答弁を繰り返して財務官僚に丸投げするのも一つの方法ではある。しかし、これで彼の器量は底がわれたとみるべきであろう。来年の総裁選挙で無条件におせなくなる。

 私は安倍氏を首相として今しばらく日本には必要と考えるが、底割れを見せた彼を積極的に支持するつもりはない。前から言っていることであるが、この問題の切り抜け方は「財務官僚の損切り」しかない。当時の当事者(財務局長)や国会でああいう破廉恥な答弁をするのが親方大事のご奉公だと勘違いしている大学を卒業したばかりのような発育未熟のバカ面をした、佐川といったかな、名前を間違えたらごめん、は即刻罷免解雇すべきだ(更迭ではあますぎる)。

 公務員の身分保障と言い出すかな。だいたい政治家に準ずる高級公務員に身分保障などちゃんちゃらおかしい。政治家として責任をとらせるべきである。アメリカではあのレベルのポストは政治任用だし、政治家並みの責任を取らせている。

 高級公務員の忠義とはなにか。いうまでもなく政治家を補佐輔弼することである。それができなければ即刻解雇すべきである。親分の奥さんの名前が校長にあるから、なんでも意向を忖度するというのは補佐でも輔弼でもない。忠義とは親分に将来迷惑のかかりそうな案件かどうかは役人の権限を発揮して調査して危ないと思ったら親分に意見具申することである。今回の場合、籠池氏側に奇矯な言動や問題の多いことは調べればわかったことだろう。それが無理でした、というなら親分の役にはたっていない、ということだ。

 安倍首相の責任については(問題についての、であって、今後の問題の解決の、ではない)無理もない点があると考える。首相ともなると、有象無象がよってきていろんなことを言う。表面的に良さそうなら多忙な首相が細かいことで膨大な案件にいちいちケチをつけることは物理的にできない。そこを補佐するのが側近である、高級官僚であり、秘書である。その周りの防波堤に穴が開いていてはどうしようもない。

  事が起こった後では首相のような立場の人間がとりうる方法は一つしかない。勝手に忖度して輔弼の責任を果たせなかった財務官僚は切り捨てるしかない。江戸時代の言葉で言えば財務属僚たちに「切腹申しつくる」しかないのである。これが安倍首相にできるかどうかで来年以降続投できるかどうかが決まる。

 財務官僚を無慈悲に損切りすれば、これを機会に官僚たちも補佐輔弼とはどういうことか真剣に考えるようになるだろう。もし今彼らを切り捨てなければ安倍首相は亡国のきっかけを作った首相と後世非難されるだろう。