世の中には妙な意見があるものだ。妙な意見はどうでもいいが、それが巾を利かすようになっては一言あってしかるべし。
なおみは試合後の記者会見には出ない、というのだ。それで初めて事情が分かったのだが(部分的にではあるが)。テニスの試合(興業と言ったほうがよさそうだが)、勝者も敗者も記者会見をしないといけないらしい。報道で分からないのはすべての試合でなのか、上位何組かの選手かははっきりしない)が記者会見をしないと罰金だというのだね。
これは世間の常識からいっても美学からいっても、グロテスクである。いずれ胴元(つまりテニス協会)の宣伝上に都合かららしいのだ。
相撲でも、勝者のインタビューはあるし、もっともだ。しかしそれでも、その勝利に意味がある場合に限られている。つまり金星を挙げた力士とか、勝ち越し力士とか、優勝、三賞受賞力士などに限られる。別に義務でインタビューに応じなければ罰金などと言うキチガイじみた強制力はない。
プロ野球でも勝利投手や勝利に貢献し活躍した選手は試合後お立ち台にあげてインタビューをする。ここまでは許される。しかし敗戦投手や失策をした選手までインタビューを受けさせるというのは一般人の常識美学に反する。
全仏テニス協会の会長が大阪なおみの発言に息巻いているが、みっともない恥さらしだ。ところでいわゆるテレビのワイドショーでも取り上げていたが、どちらかと言うとアンチなおみの知ったかぶり意見が多いようだね。