今日の産経新聞朝刊『正論』欄に屋山太郎氏が書いている。中曽
根氏が首相時代の1985年8月15日に靖国神社に参拝したが、
中国などの反対で翌年から参拝を中止した。これが今日の靖国問
題の混乱の発端だというのだ。そのとおりである。
中曽根氏は5年にわたり首相を務めた硬派の政治家と評価されて
いるが、実際は小派閥のボスで田中角栄の後ろ盾が必要であった。
後藤田正晴氏が官房長官として田中派から横目付けとして派遣さ
れていた。
金権問題で首相をやめ、ロッキード疑獄で逮捕起訴されていた田
中角栄は闇将軍として次々とロボット首相を立てたが、それまで
は自民党総裁選挙のたびに福田赳夫というライバルと熾烈な戦い
となり、せっかく立てたロボット首相も急死したりして安定しな
かった。
そこで小派閥の中曽根に恩を売って政局を支配しようというウル
トラCを演出した。中曽根氏もたしかに、そうした制約の中で並
みの首相よりかは仕事をしたが、肝心なところになると角栄から
チェックが入った。なにも靖国参拝問題だけではないのである。
『目白の意向』は依然として政界、官界、財界の行動を左右して
いたのである。
今日、90年代の日本の態度を振り返ると、昔の沖縄のいわゆる
『両属』関係を思い出させる。つまり、日本の役人が来たときに
は日本に税を納める。シナの船が入った時にはシナに臣従朝貢の
礼をとる。
日本とシナの役人は、両者がたまたま沖縄でかち合ったときには
お互いに直接あわないように身をかくしたという。武力をもたな
い通商国家の悲哀である。
竹下のpuppet首相が連続した90年代の日本はまさにシナ
とクリントンに両属関係にあったのである。悲しいかな、情けな
いかな。
根氏が首相時代の1985年8月15日に靖国神社に参拝したが、
中国などの反対で翌年から参拝を中止した。これが今日の靖国問
題の混乱の発端だというのだ。そのとおりである。
中曽根氏は5年にわたり首相を務めた硬派の政治家と評価されて
いるが、実際は小派閥のボスで田中角栄の後ろ盾が必要であった。
後藤田正晴氏が官房長官として田中派から横目付けとして派遣さ
れていた。
金権問題で首相をやめ、ロッキード疑獄で逮捕起訴されていた田
中角栄は闇将軍として次々とロボット首相を立てたが、それまで
は自民党総裁選挙のたびに福田赳夫というライバルと熾烈な戦い
となり、せっかく立てたロボット首相も急死したりして安定しな
かった。
そこで小派閥の中曽根に恩を売って政局を支配しようというウル
トラCを演出した。中曽根氏もたしかに、そうした制約の中で並
みの首相よりかは仕事をしたが、肝心なところになると角栄から
チェックが入った。なにも靖国参拝問題だけではないのである。
『目白の意向』は依然として政界、官界、財界の行動を左右して
いたのである。
今日、90年代の日本の態度を振り返ると、昔の沖縄のいわゆる
『両属』関係を思い出させる。つまり、日本の役人が来たときに
は日本に税を納める。シナの船が入った時にはシナに臣従朝貢の
礼をとる。
日本とシナの役人は、両者がたまたま沖縄でかち合ったときには
お互いに直接あわないように身をかくしたという。武力をもたな
い通商国家の悲哀である。
竹下のpuppet首相が連続した90年代の日本はまさにシナ
とクリントンに両属関係にあったのである。悲しいかな、情けな
いかな。