東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

安倍晋三氏の変化は深刻な問題だ

2017-06-28 20:49:08 | 加計問題

アメリカの精神科医が連名でトランプ大統領は精神病であると公表し警告した。

彼の言動は選挙中から同じ調子で「病状」には変化がない。あれが彼のもともとの地だよ、

という判断もあるかもしれない。

それに対して安倍氏のほうは状態の深刻化のスピードが速い。若いせいもあるのだろう。

彼はいくつ? 60前後かな。トランプより一回り若い。海老蔵の細君の乳癌?の進行も早かった。若いからだろうな。昔は青年の結核の進行はあっという間だった。

 安倍氏は、もともとの地が今の彼で、今まではうまく隠していたという説明もあるかもしれないが、説得力がない。人格が変わったというか、精神的な状態の深刻化が進行中とみるほうが妥当ではないか。彼も自覚しているのかもしれない。やけに焦って憲法改正なども自分が健康で政権を維持している間にけりをつけようとしている(つまり後世に自分の功績として残したい)ように見える。


御用学者の忠誠心には一点の曇りもない

2017-06-27 19:16:04 | 加計問題

加計学園の無識者会議メンバーが記者会見をした。私の記憶するところでは二回目である。竹中平蔵という御用学者は「審議の過程には一点の曇りがない」と前回とおなじ表現をした。よほど語彙が乏しい男と見える。

 国民が求めているのは「一点の曇りもない」ことを納得させてもらうことだよ。

君が言うことではない。竹中君、「一点の曇りもない」かどうかは国民が判断することである。君たちの責務は国民が「一点の曇りもない」と判断出来る材料を提供することである。

 そこを説明したのかね。マスコミが報道を端折ったのか、そこは一つも伝わってこない。とすれば竹中平蔵たちのプレゼンテーションは技術的にも落第である。もしマスコミが報道しないなら、そして報道する価値があったなら、マスコミの怠慢である。マスコミは君たちの議論に報道すべき内容がなかったと判断したのだろう。

 竹中らの主張を聞くとバブル華やかなりしころの地上げ屋の理屈を思い出す。駅前の大規模再開発は絶対必要だから強引にヤクザを使っての地上げも正当化されるという態度と同じだ。

 彼らの理屈は詭弁と遁辞の満載である。もっともこれはマスコミの報道の仕方にも関係するのかな。ああいう記者会見をするのだから審議過程を国民の前につまびらかにする絶好の機会だったのにね。それとも審議会の議事録を読めというのかな。国民はそんなものを読む暇はないが、マスコミは読めるなら読んで要約し、批判すべきだろう。

 

 

 


都議選という魔女鍋が煮込みに入った

2017-06-25 10:16:45 | 都議会議員選挙

 日本の選挙では近所付き合いが濃密な山間のでないかぎり、候補者の人柄を信用して投票するということはありえない。

 マンションの管理組合の選挙ですら、候補者がどういう人間なのか分からない。管理人などにヤイノヤイノと言われるのが嫌でめくら判の委任状をだすのが現状であろう。

 都議選挙では政党の候補者人選を信用して投票するしかない。無考えにフワフワ投票している人も多いだろうが、大体まじめな人の投票行動をフローチャートで表わすと

 1;所属する党の政治思想と合致する。これも分かりにくいが(騙していることもおおいとはいうものの)比較的情報はある。

 2;支持する政党の候補者選定過程が信用出来る。これが一番重要である。

 3;そこで初めて候補者が選べるわけだ。

 たとえば保守の場合、対象は自民党、都民ファースト、維新くらいかな。

しかし、2;の条件に合致するところはないようだ。したがって棄権ということになる。自民党は国会議員の豊田老嬢の例が典型的であれは都議会でも例外とは思えない。

 都民ファーストは分からないがまあ、似たような者と考えるのが無難のようだ。どうして、どうしようもない連中ばかり議員になりたがるのか不思議だ。彼らは自民党でも都民ファーストでも良いというのが大勢である。

 なんとかいう政治塾に入ったが公認が取れなければ即自民党から立候補する女もいる。信用出来るかね。というわけで保守支持者は今回棄権する人が多いのではないか。いくらなんでも民進党や共産党に入れる人は少ないだろう。

 いわゆる浮動票というのは民進党や共産党に入れるかも知れない。それやこれやを考えると今回増えるのは固定票の硬い共産党やフワフワ政党の民進党に浮動票がどれだけ上乗せされるかだろう。公明党は固定票があるから現状維持はするのではないか。

 自民党は本当の核となる支持者だけの票になろう。都民ファーストは思ったほど伸びないような気がする。

まあ、一週間もすれば魔女鍋の蓋が開く。さぞかし臭い蒸気が出てくるのではないか。

 


安倍晋三は喜劇役者かヒ-ルか

2017-06-25 08:52:28 | 加計問題

 安倍首相がまた大衆の笑いをとった。例の加計学園の問題で次のような趣旨の発言をしたという。『獣医師会の圧力で開校を一つにしぼったが、それが問題なら複数の開校を認めても良い』といったらしい。彼は発狂したか、これで吉本興行の芸人のように国民の笑いがとれると思ったか。あるいは馬鹿な国民、マスコミはこれで騙せると詐欺師的才覚を発揮したのか。

 彼の発言は『加計学園の承認は既成事実として動かさない。さらにもう一つ認めるから、この問題をうやむやにして頂戴』ということであろう。

一つにしぼることが問題じゃないんだよ。安倍君。ご友人の大学にだけ認める様に操作したと疑われていることが焦点だよ。一番説明すべきは国民の疑惑をはらす様に説明することだよ。

 閣議決定の四条件というのがあるらしいし、最初から応募者を不当に制限してはならない。そして公正明朗な審査過程で候補者を絞って行けば良い話である。条件を満たせば一つ、二つと言わず三つでも四つでもいいということではないか。

 大変な資金援助、経済的な優遇が、そういう審議過程に曖昧な問題を抱えた対象に与えられることが問題なのだ。大体特区というの自前で起業する資金があり、立派な計画もあるのに政府の規制で起業出来ない人たちに機会を与えるということだろう。加計学園にそれだけの資金があるのか。あるいは自力で資金調達が出来ると証明したのか。

 森友の土地取得でも不可解な値引きがあり、加計学園では数十億円にのぼる土地の無償提供がある。そんなところに排他的に便宜を与えるのは国民に対する背任犯罪行為であるからこそ、問題になっているのが分かっているのか。

 


現代の中野正剛はいないのか

2017-06-18 09:10:01 | 加計問題

中野正剛とは大げさな、と言うかも知れない。しかし、喩えは大きなものがいい。そのほうが分かりやすい。それに本質的には同じ病根である。

 中野正剛と言っても若い者は(90歳以下のものには)知らないかも知れない。国粋主義者というか、右翼の論客というか。昭和十七年正月に朝日新聞紙上に「戦時宰相論」を発表し、東条英機首相を激怒させた。当局に命じて彼を逮捕させたが、当時の検察は起訴する根拠がないとして東条の意志を忖度せずに(というよりかは東条のあからさまな指示に抵抗して)釈放された人物である。

 当時は戦争中で今よりははるかに強権を持っていた首相に対しても検察は首相の圧力に対して拒否する正気を持っていた。いまの安倍首相の属僚に遥かに優る。

 中野正剛は釈放後東条に抗議して自決している。翌年7月サイパン島が陥落すると東条英機の退陣を求める声が強まった。東条は総選挙にうってでて政権を維持しようとしたが、当時の閣僚の反対にあい解散出来ず、とうとう退陣した。これも前年の中野正剛の自決から流れがかわっていたからであろう。

 ちなみにこの時に東条の衆議院解散に反対したのは今の安倍首相の外祖父にあたり、当時の確か軍需大臣だった岸信介である。孫とは大分器量が違った訳だ。

 ひるがえって今の加計疑惑を見ると、保守の論客や保守マスコミでは安倍首相のご用聞きのような失笑ものの擁護記事を書いたり、意見を述べたりする者ばかりである。彼らを支持して信じて来たものとしては愕然とする思いである。

 安倍首相に忠告するが、官邸、側近、閣僚は召使いではない。ただしく首相を補佐する幕僚である。8月に内閣改造で目先を変える計画だそうだが、新しい布陣に正しい人選が出来るかどうかが最後のチャンスと心得よ。もっとも安倍氏が召使いタイプばかりを重用するのは、大物、硬骨漢を使いこなす自信がないからであるとも言われている。

 

 

 


萩生田という男、特区とは何ぞや

2017-06-16 20:17:26 | 加計問題

 特区の定義がはっきりしていれば明確に判断が下せる問題だと思うが門外漢が外野から見ていると理念というか定義というか概念は無規定であり無内容である(違うなら明確に説明してください)。

 政治主導で岩盤規制に穴を開けるなら「官邸トップ」や「総理」の意向で動いて構わないではないか。忖度もへったくれもない。メールでも命令でもどんどん下達したらいいではないか。どうしてそれをあけっぴろげにできないのか。出来ないということにこそ、うさん臭さ、不明朗さを感じる。あるいは単なる無能力、低能ということかもしれない。

 岩盤規制を壊すと格好のいいこと、威勢のいいことを言いながら、従来からの文科省の認可というお墨付きをもらうという形式(隠れ蓑)に固執し、総理の個人的友人への便宜供与を隠ぺいするのが目的なら何人も許さない大罪であることを認識せよ。

 政府が必死になって忖度はない、審議の過程に一切タッチしていないというなら、最初の大枠を決める時にも関与していないということでいいのかな。特区での事業展開は自由な入札によるなら(建前はそうらしいが)少なくとも複数の業者が応募できるようにしなければならない。

 萩生田とかいう男が添削したという文章は明らかに自由な入札を排除する目的としか考えられない。これは上記の特区の条件に付いての理解が正しければ「明確な手続き上の瑕疵それも意図的な作為的な違法行為」である。

 いろいろごちゃごちゃと審査機関を設けていて(これも制度設計上の瑕疵だと思うが)文科省が応札を審査する前に無識者(有識者ともいうらしい)の審議会があってそこでも審議したらしい。例の(広域的に存在しない)という条件は本来無識者会議の審議の過程で決めるべきものだろう。あるいは複数の応札があった場合には文科省が認可を審査する過程で判断すべき問題である。無識者会議にかける前に官邸が文科省に圧力をかける問題ではない。

 ところで萩生田という男は前に文科省の政務官だったらしいね。その時に前川氏とそりが合わなかったのだろう。別の文科省内のコネを通して非合法に圧力をかけたらしい。羽生田の持っている人脈の線が前川前次官を含んでいなくて脱線混線がおこったとも考えられる。

 萩生田の引きによると思われる文科省からの出向者が内閣府にいるらしいから、これらの筋が非合法に絵図を書いたことは十分に推測できる。よく言うよ、圧力をかけてないとか干渉していないなんて嘘を。

 


安倍官邸の見当識喪失状態について

2017-06-16 07:45:19 | 加計問題

痴呆症の診断の一つとして見当識の喪失がある。自分の生年月日が思い出せない、自分の名前が書けない、今年の年号は?、今日が何日か、何曜日か言えない、などをチェックする。

 政治家の場合、国民の注視するなかでの(つまりテレビ視聴者の目を考えて)自分の立ち居振る舞いに気を配るということであろうか。安倍さんはもともとこう言う点では保守政治家としては珍しく目配り、気配りのきいているほうであった。

 しかし、森友、加計問題ではそのような見当識はまったく見られない。あれで強硬突破出来ると考えて少しも疑わなかったようである。簡単に言えば発狂した様に見えた。菅官房長官もいつもの無難な応対が出来なくなっている。彼の場合はなにか意識下で強いやましさがあったのかも知れない。官邸の最高レベルというのは彼のことだろう。

 森友問題では財務省幹部の反吐が出るような国会答弁をたしなめるのが首相、官房長官の役目だろうに。反吐発言の影に隠れては正体みたり、と言わざるをえない。

 菅氏が「官邸の最高レベル」が自分の事であることを反射的かつ断定的に(カテゴリカリーに)否定する理由がわからない。「ああ、私の意志ですよ」といって何の問題があるのか不思議でならない。なにかまだ隠された理由があると推測せざるをえない。(入札のはるか前に加計学園だけを予定してごり押ししたら経済犯罪になると自覚しているのか)。

 安倍首相の場合、この急変は薬害かもしれない。かれは前回の辞任理由となった難病の治療薬を常用しているというが、それが精神的な副作用をもたらしているのか、マスコミは取材すべきだろう。

 とにかく、安倍氏の人格が急変した様な印象を国民は受けている。あるいは安倍氏が官房スタッフのコントロールを失うほど見当識を喪失しているのか。これは119番ものである。

 


加計疑惑は問題を分けて追及せよ

2017-06-14 08:54:38 | 加計問題

問題を適切に腑分けしないと、追及は空振りに終わる。官邸や文科大臣(その手下)はあいまいな質問にあいまいに答えられるから適当にやり過ごしているうちに問題はうやむやになる。

 加計問題のメールに関していえば、問題には三つの正面がある。

1:総理の問題

2:官邸(首相の取り巻き)の問題

3:文科省の担当官僚の問題

 いまはもっぱら3:だけに集中しているわけだ。問題の文書は官邸の人間が「総理の御威光もとえご意向だ」と脅迫したといっているわけで、2:の問題を同時並行的に追求しなければならない。官邸は3:の問題を解決しないうちはする必要がないというのだろう。しかも野党もちっともこの点を追求しない。

 今朝のテレビに竹中平蔵という小泉時代に踊ったピエロが出ていた。総理がこんなことを直接指示することはあり得ない、という。1:の問題だがこれが一番難しい。証明という観点からは。

 しかし、「あった」と「ない」の確率はフィフティフィフティだろう。証明はもっとも困難である。だから50・50というのだが。

 2:の問題、これは確率から言うと90対5パーセントだろう。5パーセントはどちらともいえないというものである。権力者にぶら下がる連中が「上」の意向だといって圧力をかけるのはよくありることで、そう理解するのが世間では普通である。無理がない。

 公明党の幹部も言っていたが、政府の強圧的で不誠実かつ乱暴な対応は国民の疑念を払拭するというよりも、むしろますます深めるものである。だれもが「なにかやましいことがある」と感じざるを得ない。もっとも「やましく」感じるのはまだ良心がすこしはあるということだが。

 今朝のテレビで義家とかいう副大臣が告発者は守秘義務違反の可能性があるといっていたが、これを見ていてやくざの弁護士が無理筋の弁護をするのと同じだと思った。もう彼らは法廷に刑事被告人として立っていて、なりふり構わず罪を逃れようとしているのと同じである。

 


安倍宰相論、双頭政治の勧め

2017-06-07 22:41:19 | 加計問題

というか自民党論なんだが。日本において首相選出は公選制ではないからね。自民党を消去法で選ぶわけだ。民進党に政権を取られたら大変だと大多数の人は自民党を選ぶのだろう。べつに自民党や安倍さんがいいと思っている訳ではない。

 しかしそろそろ消去法に頼るのは危険な水域に入ったようである。といって自民党に代わりがいるとも思えないことが歯がゆいわけである。自民党の中で安倍さんを選ぶのも消去法で許容されると考えていたが、どうも心配になってきた。

 安倍首相は外交ではまあまあだろう。外交問題の側近と言うかブレーンも森友や加計の内政担当や山口レープ事案に介入した警察官僚に比べると及第点かも知れない。外交担当首相と内政担当首相という双頭政治はどうだろう。ま、おとぎ話だが。工夫してみる余地はある。

 外交でも心配が無い訳ではない。トランプやプーチンとはうまくやっている様に見えるが土壇場でうっちゃりをくう可能性が非常に高い。安倍さんにそういう事態を回避したり、対処する能力がないのではないか、と最近の動きを見て感じだした。

 プーチンとの間では経済協力の話はどんどん進むが北方領土の問題は曖昧のままだし、プーチンを見ていると結婚詐欺みたいだ。金だけ安倍さんに貢がせて肝心な時に逃げられちゃうような気がしてならない。そうなった時に安倍さんがうまくハンドル出来るか疑問だ。

 トランプの方ともうまくやっているようだが、TPPは脱退するし、パリ協定も離脱表明だ。商人国家のアメリカそして根っからの商人のトランプには中国の魅力というのは(商売の対象としては)振り切れないだろう。結局は日本と中国を両天秤にかけて、情勢次第では肩すかしをくうのではないか。

 安倍さんは米ロ両国に騙されるんじゃないだろうか。最近の彼を見ているとそこまで心配しなければならないような気になって来た。

 


テレビ芸者は飛んだり跳ねたり

2017-06-06 22:07:26 | 加計問題

夕刊フジは段々日刊ゲンダイに似て来たね。スタイルが、とうことだが。

三流の学者とか評論家、三流のテレビ芸者(世間で識者と言われている人)のご説を拝聴するという形で一面を埋めるという安直で芸のない作文である。幼稚なゲンダイだからするのだろうと思っていたが、夕刊フジも劣化が著しい。

 今夕(コンセキ)の一面は「岸教授」のお説拝聴という形式。岸教授って誰だ。写真が出ていたから分かった。テレビのお座敷を渡り歩いている男芸者だ。元通産省の官僚という。今は慶応大学の教授らしい。花代はごく安い部類だろう。時たま断片的に聞く話からすると、何をいっているのか毒にも薬にもならないはなしをペラペラしゃべる部類だ。

 自分の言っていることが分かっているのかな。「文科省が規制を緩和しない理由を説明出来ないならば規制を緩和するだけだ」というが、其の前に当事者(これが分からない、普通に考えれば加計学園の人間だが、どうも実際には官邸の人間らしい)が規制緩和の必要性、具体的案件の正当性を説明しなければならないだろう。この手順は踏んでいるのかな。そしてそれに対して文科省はどう返事をしたのか。それを説明しない限り岸君の説は乱暴すぎる。

 認可して欲しい当事者が説明する責任が第一に来る筈なのに、文科省が拒否する理由を説明しろ、と言っているのはよく分からない。ここまでこじれたら、マスコミは当事者(加計か官邸か知らないが)と文科省の対応を順を追って公にする必要がある。

 なにも知らせないで岸君みたいに一方的に言われても困る。

また、規制緩和が文科省の許認可権を剥奪することなら、最初から文科省に押し掛けて早く認可しろと強要する必要もない。さっさとやればいい。要するに文科省の許認可権は認めているのだね。

この記事のサブタイトルは「前川氏(を)ヒーロー扱いするメディアに失望」というのだ。まさに印象操作記事だ。安倍さんのとぼしい語彙を借用すれば。