+ 示談進行中か
婦女暴行罪は親告罪と聞いた。傷害致死は親告罪ではなかろう。法律専門家の諸君教えてくれたまえ。時津風と両親の間には弁護士も入っているようだから賠償金で示談進行中とも考えられる。しかし、警察が示談の成り行きを傍観しているような事案ではなかろう。
こういう事件になると、とかく「被害者」についての報道は「プライバシー考慮」で隔靴掻痒の思いをするが、問題の性質上「被害者」にも耐えていただいてマスコミは十全で万遍なく報道することが必要だ。それが出来なければ最初から報道せんほうがエエ。それが結局加害者追求のためにもなるのだ。
++ 文科省も指導に乗り出したようだ
今朝の新聞によると渡海文科相もキタノウミを呼んで指導に乗り出したようだ。後ろチョンマゲの松浦副大臣もなかなか厳しく指導したようだ。朝青龍のときのように陰で妙な動きをすると当ブログに何を書かれるか分からないと思ったのかもしれない。
余談だが、絵を見ていて思ったのだが、キタノウミみたいに太るとお辞儀が出来ないのかな。体を前に折り曲げられないらしい。呼びつけて指導した文科大臣が90度近く腰を折って頭を下げているのにキタノウミは傲然と突っ立ったままだ。あんまりいい絵じゃないぜ。
副大臣の今回の動きは政治的反射神経があった、とほめておこう。
+++ 死亡率の差の有意性
過去十年の同様な事故死、急死を調べて報告しろというのが文科省の指導点の一つに入っている。私の記憶では過去に同じような下位力士の急死はマスコミで1,2件あったかな、と思っていた。ところ驚いたことに平成以降12件もあったという。日刊スポーツの記事にある。
新弟子を含めて相撲協会にいる力士は何人だ。せいぜい500人ぐらいだろう。700人くらいと聞いたような気もするが。事故が新弟子クラスに集中しているから死亡率は実際にはものすごい高率になる。
ほかの野球やレスリング、柔道、ラグビーなどの激しいスポーツでもこんなに高い死亡率の競技は皆無だろう。野球なんか暑い盛りに長時間ランニングさせて熱中症で死んだなんてのが最近あったからいくらか高いかもしれん。
アマチュアの相撲人口はどのくらいか。プロよりももはるかに裾野が広いだろう。それなのに、アマチュア相撲界で同様の事件を聞いたことが無い。ということは相撲協会の死亡率は相撲の稽古特有のものという言い訳はなりたたない。
しかも、現在の幕内上位にはアマチュア、大学相撲出身者が多数いる。つまりアマチュアの稽古でも十分に強くなるのだ。
むかしは別だよ。昔は小学校卒業でないと力士になれないといわれた。なにしろ中学を出た力士で大成した力士は1、2人しかいなかった。アマチュアの実力とプロの実力では全然違うといわれ、結果もその通りだった。しかしその昔でも今日の日刊スポーツに出ているような信じられない死亡率など存在しなかった(はずだ)。マスコミ君調べてくれ給え。
++++ 財団法人取り消し
昨日の文科省の指導では指導の通り実施して報告しなければ財団法人の資格を取り消すとまで言ったらしい。よく言った。ほめてつかわす。
文科省の指導は不十分でもある。前記に縷々述べたように指導は科学的に行う必要がある。過去十年の事例とはいわず、戦前からの死亡事故をすべて調べて統計的な分析をするべきである。また他のスポーツの死亡率、事故統計との科学的な比較が必要である。またアマチュア相撲との事故比較は不可欠である。
結果によっては財団法人の資格は剥奪する必要がある。また賜杯、総理大臣賞の授与は今後止めたほうがよろしい。NHKには無批判垂れ流し中継を直ちに中止させるべきである。