参議院選挙で当選したもとアナウンサーのマルカワ・トモヨさん、テレビ朝日のトーク番組で好感度抜群だったンだけどね。並みの女子アナウンサーとちがう知性を感じさせた。安倍首相もそこに惹かれたのだろう。
例の住民登録を忘れたので選挙権がないという問題。これは分かる。しかし、分からないのは本人が三年の間その事実を知らなかったという釈明。こんなことがあるのかね。
世捨て人のような生活を送っている人、ホームレスあるいは知的障害者のケースなら分かる。三年といえば国政選挙も何回かあっただろう。地方選挙も複数回あったはずだ。彼女は東京かな。とすればついこの間行われた都知事選挙もあった。
わたしなんか、投票に行かないこともあるが、そんなときでも投票用紙が郵送されてこなかったり、遅れたりすると、どうしたンだと詮索する。当たり前だろう。アナウンサーという職業、時事問題の討論番組の司会をしている人間が3年もの間投票用紙が送られてこないのに気がつかなかったというのは嘘だ。
3年間なにも手を打たなかったのは選挙権なんかなくてもいいや、どうせ投票にはいかないからと思っていたことは間違いない。
マスコミもこの辺をつかないのはどういうわけだ。彼女がマスコミを引き連れて期日前投票に行って、「うっかりして忙しくて住民登録を忘れてました」と言ったのは嘘であろう。
マスコミは彼女が投票所に入る前と出てくるところの映像を撮っているが丸川さんの表情はまったく変わらない。普通は思いもかけないことにあわてるか、表情がこわばるものだ(出てきたときに)。ようするにあれはパーフォーマンスだったのだろう。
それであれば、なぜあんなパーフォーマンスをしたかということだ。宣伝みたいに期日前投票にマスコミを引き連れていくのを避けるのが普通の心理だろう。黙って頬かぶりしていればいい。それとも週刊誌あたりが事実をかぎつけて記事にしようとしたので慌てて先手を打って、いくらかでもダメージを小さくしようとしたのか。
どこかの政党から出馬したペルーのもと大統領フジモリ氏は選挙権がないはずだ。そういう候補者はほかにも相当いたのではないか。ひょっとしたら当選者のなかにもいるかもしれない。
もし丸川珠代さんが奇手のつもりで先手をうって、あんな行動に出たなら希代の嘘つきということになる。
マスコミもまんまと手玉に取られたネ。
彼女が選挙違反で取調べを受けるという話もない。ということは選挙権がなくても立候補には影響ないということなのだろう。それなら、わざわざマスコミを使って釈明会見を演出することもない。これは電波どろぼうダヨ。
そういえば彼女の選挙参謀はもと警察官僚の平沢勝栄氏だったな。法律上のことは百も承知の御仁だ。やはりスタッフと示し合わせたヤラセ、宣伝に間違いあるまい。