東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

マクロン、メルケルはイランの核開発、ミサイル開発を非難してはならない

2017-08-14 09:14:12 | 半島情勢

マクロン・フランス大統領がトランプ大統領だけに意見をいうなら、欧州各国はイランの核開発を認めているのと同じことになる。最低でも北朝鮮にも直接(おおやけに公表されたかたちで)働きかけるのでなければ彼らにはイラン問題で制裁を課したりする資格はない。                                      

イランの脅威は欧州各国の共同の安全保障上の重大な関心事だろう。北朝鮮の挑発は北東アジアと米国の直接的な脅威である。これまで、欧州各国の首脳が北朝鮮の行動、脅迫、挑発にブレーキをかけたことが一度でもあるのか。胸に手を当てて反省せよ。

 それに比べるとロシアのラズロフ外相の発言はやや抑制されている。しかし、まず強いほうが手を引けという論法は間違いである。それに彼らがいままで世界戦略で行ってきた態度と真逆ではないか。双方が一歩さがれ、というならそれなりの理屈があるであろうが、アメリカが先に引け、というのはへそが茶を沸かすたぐいのタチの悪い筋のよくないジョークである。

 

 


騎虎の勢

2017-05-30 02:14:42 | 半島情勢

虎に乗って走るもの(虎を駆るもの)は勢いがつけば引き返したり途中で止めることは出来ないということである。

 アメリカはシビリアン・コントロールというが、程度問題であろう。軍事行動に関しては例外たり得ないであろう。一地域に空母三艘を展開するというのはあまり聞いたことがないが、ここまで勢いを付けてしまえばアメリカでも勢いを止められるものだろうか。

 記憶している所ではたしか二〇世紀の終わり頃、台湾の総統選挙を牽制するために支那が軍事演習をした時に、アメリカは空母二隻を派遣した。それで支那は挑発を中止した。イラク戦争の時にはアメリカは空母二隻を派遣したのではなかったか。三隻というのは聞いたことがない。

 ここで軍事作戦を中止することが可能なのだろうか。全速力で走行する新幹線を百メートルで止めようと無謀な急ブレーキをかけるようなものではないか。北が全面的に屈服しないかぎり軍事行動は必死と思われる。

 

 


トランプ大統領の皮肉な賞賛(当てつけ)、もう一つのフェーク・ニュース

2017-05-02 19:32:49 | 半島情勢

前回アップしたトランプ大統領のkimジョンウン評。

インターネットで欧米の報道を二、三見たが、どこも例のスマート・クッキーを単純に賞賛の言葉ととっている。せめて皮肉な賞賛とか皮肉を込めた当てこすり(の褒め言葉)と書いてほしかったな。

 これはわたくしの英語力の貧弱なためか、欧米の新聞がトランプ大統領の言葉を正しく捉えていないのかどちらでしょう。わかりきっているって、そうかもしれませんね。

 こういう理解力だからトランプ大統領にフェーク・ニュースと言われるのではありませんか。


金ジョンウンはSmart Cookieである

2017-05-02 07:54:24 | 半島情勢

昨日からのニュースでトランプ大統領がインタビューで、金は「利口な男である」とか「頭が切れる」と言ったと報じられた(テレビ局によって訳し方が違う)。一体どういう表現をしたのか、きちんと適切に訳しているのか疑わしいと感じていた。

 今朝のNHKのニュースで字幕の他に音声も聞けた。該当する表現はsmart cookieだった。smartは利口な、と訳してもいいだろうが、cookieはちょっとニュアンスが違う。

 スラングでcookieは女性に対して「かわい子ちゃん」という意味がある。クッキーみたいに食べて美味しい、簡単に噛み砕ける(扱いやすい)といったことからきているのだろう。また、男性に対して言うときは「ひと、やつ、おとこ」という意味であるという。トランプ氏はいくら金がいきんでもぼりぼり食べちゃうぞと言っているともとれる。あるいはそのすごみ方が女性的で可愛いという皮肉か。

 英和辞典はしばしば意を尽くしていないことがあるので、英英辞典をみた。次のような例文が出ていた。

 Tough/smart cookie: someone who is smart and successful,

and knows how to get what they want.

 Kim is a smart cookie. He knows how to play politics.

 今朝見たトランプ大統領のインタビューはこの言葉が出る前に、こんなことを言っていた。「彼は若くして権力の座に付き、短期間で彼の地位を狙う政敵を粛正して地位を固めた」。だからスマート クッキーである、というのである。これを単に「頭がいい」と訳されちゃね。

 

 


北ミサイル工業水準

2017-05-01 08:13:01 | 半島情勢

こんなことは専門家には分かっているのだろうが素人向けの解説は見かけない。国民に情報を開示しないのは政策的意図的なのだろうがド素人として素朴な疑念があるので指摘(質問という意味です)したい。

 個別生産では相当高い水準のものを作って驚かせるという国がある。中国の有人宇宙船などがそれである。しかし、量産とまでは言わなくても、多数の同様の製品を生産ラインに乗せられる能力というのはまったく別のものである。つまり戦略的軍需品としての供給生産能力の有無が重要である。

 工作機械はもとより多種の部品も自国内で全部生産出来、きちんと品質管理が出来て均質の製品が量産出来るかどうか、である。重要な部品はすべて西欧から輸入(密輸)して賄うようでは品質管理は出来ない。まして厳しい国連制裁を誤摩化して密輸しているようでは求められた規格の優良部品を必要な量だけ調達出来るかどうか疑問である。

 それらの部品を寄せ集めてミサイルを組み立てるというのは、いってみれば秋葉原の電気屋であっちで少し、こっちで少しとバラバラにパソコンの部品を集めて来てDOSVマシンを組み立てるようなものである。

 相次ぐ北の発射失敗はそろそろ優良部品の密輸がうまく行かなくなっている証ではあるまいか。そう言う意味では制裁の強化、編み目を細かくすることは有効かも知れない。

 

 


第二次朝鮮戦争のプログラムチャート

2017-04-27 09:31:36 | 半島情勢

 1:アメリカはなんとしても北朝鮮に第一発を撃たせたい。それをきっかけに大攻勢をかけ短時日のうちに勝利したい。それできわどい演習を行ったり、空母や潜水艦を展開している。北は臆病なのか、あるいは見かけによらず利口なのか挑発に今のところ乗ってこない。口先は別として。

 2:第二弾としてABCD包囲網ならぬACJK包囲網を完成させたい。中国に石油などを含めて完全禁輸を実施させて包囲網を完成させたい。

 3:もし完全包囲網が完成すれば北は今でも低水準にあると思われる現代兵器(航空機、戦車など)の運用能力を維持するための訓練が出来ず、すでに相当低いと考えられる実戦能力が消失する(半年以内に)。したがって軍事常識だけで考えれば中国の石油禁輸が実施されれば北は屈服するか開戦する。開戦すれば1,2日で航空機、戦車を運用する石油はなくなる。その前に兵力は消滅しているだろう。

 4:したがって常識的な意味での戦争は一週間以内に終わるだろう。

 5:考えなければいけないのは北体制壊滅後亡国の遺臣たちにゲリラ戦の能力があるかどうか、である。中東のように。これはにわかに即断できない。いずれにせよ北にはアラーの神様の加護はない。問題は北の人民が金王朝という国体を守るためにゲリラ戦をするだろうか、ということである。この辺の分析が重要となろう。朝鮮半島の政治史が参考になるであろう。

 以上は素人の考えたプログラムである。テレビのワイドショーの馬鹿ゲストのたわいのない話を聞きながら。

 


難民受け入れの基準

2017-04-20 09:20:26 | 半島情勢

夕刊フジなどでは朝鮮動乱で日本に100万人の難民が押し寄せると書いていた。また、日本の死者は50万とか100万とか煽り立てるマスコミがある。根拠を示せ、調査主体を明示せよ。インチキ軍事評論家ではだめだ。

第一次朝鮮戦争で日本に闖入した不法難民は8万とか言われている。そのあたりが参考になろう。日本政府は難民対策の基準を明示せよ。

幼年時代、少年時代から公共教育で日本に対する憎悪をインプリントしている国からの難民は一人も受け入れてはならない。それが政府の日本国民を守る義務である。沖合三マイル、日本の領海のなかには一人も入れない態勢を整える必要がある。

 


半島更地化計画の行方

2017-04-08 10:54:25 | 半島情勢

トマホークによるシリア攻撃を挟んで米中フロリダ会談が行われた。トランプの脅し(決意)が利いたかどうかは注意深くフォローしなければいけない。安倍首相の声明はすこし踏み込みすぎた感もあるが、ロシアに対するメッセージにもなったであろう。北方領土返還で日本に期待を持たせて、時間稼ぎをしながら経済協力の実だけをとろうとする結婚詐欺的なロシアの露骨なやり方を牽制するかもしれない。

韓国の大統領選挙で文某が選ばれればアメリカはほとんど有効な対北手段を失う。従って更地化作戦は5月初旬の大統領選挙までが限度かも知れない。常識的に考えれば次の新月の夜が考えられる。新月の闇はいまでも有効ではないのか。つまり約半月後である。

アメリカ,日本は100パーセント有効なミサイル迎撃手段を持っていない様に見える。したがって発射前か、直後にうてる有効な手段を持っているかどうかだ。

思い出されるのはレーガン大統領が進めた宇宙からの妨害干渉手段が完成しているかどうかである。この宇宙戦争に敗れたからソ連は冷戦に敗北したのだから、いまでも有効ではないのか。

たとえばさ、北鮮上空に空を覆うような銀紙をまくとかね。世界中のGPSを停めてしまうとか。ちょっと古いね、第二次大戦の経験だ。しかし、基本的にはおなじ理屈じゃないのかな(笑)。

 


駐韓大使帰任の本当の理由

2017-04-04 10:44:31 | 半島情勢

報道は岸田外務大臣が説明した理由を伝えているが、一番重大な理由(特にこの時期の帰任理由)は報道していない。例によって以下は推測である。

慰安婦問題はこの時期に大使が帰任してもまったく動かないだろう。つまりそれは大使帰任の理由ではない。理由はアメリカがかなりの高い可能性で例の斬首作戦に踏み切ることである。

実施に踏み切る判断は作戦実施に伴って予想される副作用への対策が完成した段階となるだろう。また、極めて実現の可能性が高い韓国の親北大統領が就任する前までとなるだろう。作戦が実行されるとすると習金ペイがフロリダに行っている間から韓国大統領選挙日の間になると予想される。

この場合、法人保護、無事な避難帰国の確保は日本政府の責任となる。このためには現地の責任者として現実的に可能な最高位の人物を配置に戻すことが必須となる。つまり大使の帰任である。