忘れてた。今朝の産経を見て書いています。もっとも季節の話題だから他でもやっているだろう。
今でもイラクが大量破壊兵器を持っているとかのガセネタで戦争を始めるくらいだが今も昔もアメリカの情報収集能力は低い。
真珠湾攻撃を甘くみたのもアメリカの伝統だ。
アメリカは日本軍に真珠湾に壊滅的な打撃を与える能力はないと決めかかっていた。
真珠湾は水深が浅く、魚雷攻撃は出来ないと思っていた。これは当時の世界の軍事常識ではあったらしい。ところが日本軍が開発した魚雷の性能は彼らの予想を上回っていた。これも敵国の新兵器に対する情報収集がなっていなかったことを意味する。でなければ一方で日本を戦争に挑発しながら、空からの攻撃に対して弱い軍艦をあれだけ多数のんびりと湾内に集結させるわけがない。
もっとも、軍艦に対する航空機攻撃の優位性を確立したのは日本らしい。真珠湾のほかにも、ほぼ同じ時期にサイゴンから出撃した日本の攻撃機がイギリス極東艦隊を全滅させている。
真珠湾では雷撃機からの爆弾投下も正確だったが、彼らは日本の搭乗員の能力は自分たちよりかなり劣ると思っていたらしい。日本人はメガネをかけているから正確に爆弾を投下出来ないとまじめに信じていたらしい。これじゃ攻撃は防げない。
択捉島から出撃した連合艦隊は北西太平洋の進路を取った。冬はこの海域は低気圧の通り道である。この航路で空母が接近するとは全然考えなかった。だから中部太平洋からあらわれるだろうと、その辺だけに偵察機を飛ばしていたらしい。
10年前かな、アメリカのケーブルテレビを見ていたら真珠湾60周年の番組をやっていた。出演した軍事関係者は荒れる海で短時間の間に数百機の航空機が離発着した日本軍の錬度は想像を超えていたと証言していた。
暗号解読による作戦の把握と同時に兵器、敵国軍隊の錬度つまり戦力を測るのは情報収集のいろはである。
アメリカは日本が、軍艦を連ねて中部太平洋から現われて港の外から大砲を撃ちかけることぐらいしか出来ないとのんびりとかまえていたらしいのだ。
此れじゃ瞬間勝負には勝てない。
記事にしろ、アメリカの発禁幻の名著にせよ、この辺を踏まえて総合的に書いてほしいね。