どれから行くかな。尖閣紛争から行こうか。
前原誠司の外交手腕の幼稚さが国益に重大な棄損を与えたケースは多い。いわく、尖閣紛争、いわく北方領土問題、そして彼の出自に起因すると思われる不透明かつ不可解な半島問題に対する態度。
今回は尖閣紛争を取り上げよう。これは彼が国土交通大臣時代に起こり、外務相時代に支離滅裂状態にしたまま無責任に放置したものである。尖閣諸島領海に侵入した漁船(偽装工作船)の船を拿捕し船長を逮捕した。ここまではいいんだ。後のシナリオを考えていたのならね。
彼が管轄下の海上保安庁に指示して逮捕したと言われる。「尖閣諸島は我が国固有の領土である。逮捕は内政問題である」と最初突き放したまではいい。自民党時代のことなかれ懐柔主義よりは筋が通っていた。いけないのはチャイナの声高な恐喝にあって、無条件降伏したことである。それもインスタントコーヒーいやインスタント降伏である。こんな事が許されるのか。
今回の正面衝突方式は前原の政治家としての熟慮のうえの判断だと当然国民は思う。チャイナの猛反発は政策検討中に当然考慮に入っているのが常識である、国民はそれに対してどうさばいていくか期待しておった。当り前だろう。あえて自民党もしなかったことを敢行したのである。長い熟慮の期間が有ったと思うのが当然である。
ところが何もなかったんだね。評論家が雑誌に意見を発表するのとは違うんだよ。当然考えられるリアクションをリストアップして、将棋じゃないが、こう来たらああする、こう来たらこうする、と事前に考えるのが政治だ。そうしてすべてのプロ アンド コンを斟酌して事態の変化を読み切るのが政治家である。
こんな手順を踏まない、こういう発言をすれば、こういう処置をとれば国民は喝采するだろう(一時的に)という期待だけでパーフォーマンスをするのは大道芸人である。政治家ではない。
事態は自民党がそれなりに知恵を絞ってどうやら維持してきた均衡状態から大きく後退した、国益を棄損した状態になっている。
しかも、この時に仙石という左翼テロリストあがりの売国奴が屈辱的処理を仕切った。しかもこの男は前原派の大幹部だそうだ。前原誠司を親米保守のホープとして期待する声が自民党の親米派(これも売国奴だが)に多いと言う。お前たち、前原一派と自民党の一部はまともな頭を持っているのか。
仙石を抱え込んでいる前原はどうみてもダブルエイジェントと疑うのが常識ではないか。
前原は仙石に処理を丸投げして涼しい顔だ。こんな男が、閣僚としてさえ、国益に重大な棄損を与えたおとこが、もっと権力を持ったら日本はどういうことになるか、諸君は考えたことがあるかね。
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つづく