東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

公務員の身分保障なる曖昧概念

2012-02-25 23:29:40 | 社会・経済

長き冬の夜の徒然(トゼン)に耐えかね、ふと、先日書いた公務員の身分保障のことが気になり、電網散歩。

『人事院」「人事新規則」でひいたが判然としない。身分保障をどこにどういう文言で規定しているか全く言及していない。こんな曖昧なことがあっていいのか。

人事院規則は勝手に人事官が作れるらしい。その改正は官報で公示しなければならないが、国会の承認は必要ないようだ。恐ろしいことだよ、これで公務員の賃上げを決めたり、天下り(身分保障の一つだろう)を勝手気ままにやられたら国民は堪らんワイ。

もっとも、人事官と言うのは三人いるらしいが、このうちの一人は代々マスコミ関係者の権利枠らしい。マスコミがまともな官僚制度批判が出来ないわけだ。

人事官と言うのは国会の承認が必要で天皇に認証されるそうだ。無事前例、慣例に従って務めあげれば、いずれ叙位叙勲で何らかの勲章がもらえるのだろう。マスコミ出身者の歴代人事官はヨイヨイ安楽職を決め込んで居眠りでもして過ごしているのだろう。

橋下徹くん、人事院の破壊的改革を忘れてはいけないよ。


公務員の身分保障

2012-02-23 20:24:07 | 社会・経済

公務員の身分保障と言う言葉をよく聞くがどういうことか。国家公務員法にはないようだが、判例があるのか。学説があるのか。注

大体、どういう意味なのか。政策で間違えても、あるいは自民党の政策を実行していた高級官僚が民主党になっても、首にならないということなのか。どうもそんな意味で使われているようだ。

だとすれば、一部の高級官僚にのみ、保障されるものなのか。それとも縄をうたれて菅笠腰ひもでひっ立てられなければ、どんな下っ端の役人でも、何時まででも役人を続けられるということなのか。天下りと言うのもどうやら身分保障らしいね。

よく分からないし、根本的に間違った考えという気がするね。これは橋下徹君がとりわけ究明すべき問題のようだ。

メールのチェックもいいが、アンケートもいいが、身分保障を粉砕しないで細かいことばかりつついていても効率が悪い。スピード感がまったくない。

メールのチェックもいい。べつにプライバシーの侵害ではない。役所の財産、すなわち納税者の財産であるサーバーを使って政治活動をしていたなら、そうして政治活動は個人の自由であるがゆえに、公的財産を使ってはいけないのだから、調査するのは当然である。

注:第七十五条身分保障、というのがあるね。ただし、具体的には人事院規則を見ないと分からない。


憲法の破棄手続き

2012-02-23 20:08:41 | 社会・経済

昨日か一昨日、石原慎太郎氏が憲法を改正するよりか破棄するほうが{早い}(正確な文言失念)と発言したとの記事を読んだ。

面白い考えだ。そこでだ。憲法を45度ですっ飛ばし読みした。改正条項はあるが破棄条項はない。ということは現行憲法は欠陥法ということか、あるいは三分の二規定ではなく、過半数で破棄できるのか。はたまた、「最高法規」だから破棄は出来ないのか。

ところで、現行憲法は明治の帝国憲法を改正して出来たものらしいね。前文によると。そうすると破棄するには明治憲法を破棄するわけかな。

たしかに、破棄と言う手はある。専門家は破棄を巡る問題をあげつらう必要があろう。

或いは法律の破棄には、個々の法律に書いてなくても、適用される一般原則があるのか。この問題は大いに議論をしてもらいたい。

憲法がなくても、法体系はびくともしないと思うんだがね。そういう国もあるようだし。

田中康夫みたいに、あると幼稚園の幼児言葉遊びに使われて困ることもあるからね。


橋下徹氏に対する肯定的評価を留保する理由

2012-02-20 11:55:07 | 社会・経済

彼については何回は批判を加えてきたわけであるが、それらに加えて、肯定的評価を控えるべき理由を述べる。

* 彼の実績がほとんど、より適切に言えば、全く分からない。大阪市民なら分かるかもしれないが、それ以外の地域では全く不明であろう。私が知らないのだからよほどの物好きでなければ知らないだろう。

* 彼が大阪で上げた「実績」(仮にそれがあるとして)、それがどういう性質のものか、国政に求められている素質でもあるのか全く納得のいく情報がない(マスコミ上で)。

* 勢力拡大のために手勢を増やそうとしているわけだが、リクルート方法は既存の自民、民主党の青二才およびそれらの大政党を飛び出した不満分子からである。彼らが今の政治家の平均値(識見および実際能力)を上回っていることはない。つまり彼らの政治能力では政治は現状より悪くなることは明白である。

* リクルート源(つまり徴兵方法)のもう一つは塾である。これは「松下政経塾」の惨状を見るまでもなく、まともな供給源となることは絶対にありえない。

* 日本の民度では古くは小澤の何とか党から始まり、民主党まで革新とか歯の浮くようなことを言って対抗勢力を立ち上げると寄ってくるのは、旧体制で旨い汁にありつけなかった連中が利益を期待して集まる。小澤のときは特にひどかった。

* それが日本の民度であれば、橋下徹にすり寄ってくる人間も同じとみて間違いない。じっくりと連中の素質、背景、思想を見極めてから判断すればいいことだ。


「私の意思は国民の意思」までの小さな一歩

2012-02-19 08:48:55 | 社会・経済

橋下徹君、家禽の王たらんよりは、サーチライトたれ。

「私が言っていることは国民の意見です」から「私の考えは国民の意思です」までは小さな一歩である。こういう人物は危険人物である。

橋下君はいいことも言っている、やっている。ドーベルマンも使いようだ。国民は猛獣使いになれるかな。

他の政治家は彼を探照灯として使えばいい。猟犬としての彼の臭覚を利用するのだ。彼の心的メカニズムは権力を握ると「私の意思が国民の意思だ」に変貌することはまちがいない。

昔で言えば国王の意思は神の意志である、ということになる。自分は神に油を注がれし者という幻影にとらわれるのである。

問題は彼を探照灯として利用できる政治家がいるかどうかだ。中田宏君、出来るかな。石原君なら出来そうだが、彼には時間があまりない。

坂本竜馬の役割は、司馬遼太郎がでっち上げたところでは、そういう役回りだ。種をまいた後では殺された。ある意味で作劇の基本法則に沿ったものであった。舟中八策とはそういうものだったらしい。

播いた種にはいい麦もあった。悪い麦もあった。悪い麦は抜き取られ、いい麦は収穫された。収穫したのは西郷隆盛であり、維新の元勲たちであった。そうすると、中田宏とか石原慎太郎は刈り入れる人かな。


政治家は国民の代弁者ではない

2012-02-18 19:38:32 | 社会・経済

なにが不愉快といって、選挙演説なんかで自分の主張を「それが国民の意思です」とか「国民は許さない」と絶叫する無脳な詐欺師である。左翼政党に多い。社民党の福島なんてのが得意な痴言である。

日本のために、国民のために私は「こう考える」と訴える政治家以外は信用できない。その政治家が国民を説得出来れば、彼を支持するだろう。自分の考えですと正面切っを主張する自信がないのか。

テメエの言うことを根拠もなしに「国民の声」と僭称するのか。だからお前たち(福島の演説を聞いている人間も国民なんだけど)、私の言うことを聞け、と論理が非論理的にジャンプする。福島は例だ。こういうのがいると言うのだ。民主党の政治家もこういうのが多い。管直人なんかは特にそうだったんじゃないかな。

彼の意見に同調する国民は皆無なのに,或いはごく少数なのに、これは国民の声です、とやられたらたまらんぜ。

何故こんなことを書くかと言うと、最近の橋下徹が頻繁にこのレトリックを使いだしたからである。落ち目を意識した焦りととらえたい。やがて社民党みたいに支持率一パーセント未満政党への転落に恐れおののいて聞き苦しい言辞をばらまきだしたととらえたい。

国民もテレビの街頭インタビューを受ければ、政治家の任命責任なんて言う。マスコミも得意になって使うせりふだが。

政治家を選挙で選んだ国民の任命責任が一番重いんだよ。

何べんでも性懲りもなく、ひどい政治家を当選させる国民が一番非難されるべきかもしれない。


舟中(維新)八策って何なのさ

2012-02-18 11:24:14 | 社会・経済

今朝の4チャンネルで中田宏(前の横浜市長かな)が出ていた。かれは橋下の側用人かお目付け役なのかな。アドバイザーかな。

八策ていうのは別にマニュアルとは書いていないが、橋下がそのうちにマニュアルを出すといっていたからそうかなと思っていた。名前はどうでもいいんだが、今日のテレビであれって何なのさ、ちっとも分からないと別の出演者にいわれて、

中田氏が、あれはたたき台で、マニュアルじゃない、と弁解するんだな。よく分からんが議論のテーマを出しただけで、マニフェストは之から作るとさ。よく分からん話だ。たたき台とマニュアルは全然違うからな。驚いた。

それも自分たちの仲間内で作るのか、自民党や民主党の不満分子と語らうという意味なのかちっとも分からない。話し合いの結果によっては180度変えるということもありそうに聞こえたぜ。

印象としてはかなりいい加減と言うか支離滅裂な性格だな。思わぬ批判が出てあれこれ言い訳を考えているように見えた。見苦しいぞ。

中田君、君は仲間を守っているつもりだろうが、逆効果だったな。やっていることが、ペテンにみえた。非常にインパクトが弱い。

これで橋下ブームもピークアウトするんじゃないか。もっとも国民は、大阪市民は(なんていうと怒られるが)馬鹿だからな。俺にも予測がつかない。

このブログも政治家を攻撃し、テレビのいわゆるゲストコメンテイターを馬鹿にしてきたが、そろそろ国民を非難しようかなと。国民ってのはマゾヒストが多いんじゃないかなって思うんだ。大胆発言でしたね。


銀行個人情報は割符で守れ

2012-02-18 10:48:19 | 社会・経済

すみませんね、くどくて。今回で終わりにしたいが。

銀行に個人情報を登録するのは、これまで申し上げたように、泥棒に財布を預けるような不安を覚える。どう悪用されるか分からない。

そこで登録した個人情報は顧客の目の前で封印する。そして銀行用と顧客用に割符を作りそれで封印する。開封するときには銀行と顧客の割符がそろわないと開封出来ないようにする。

この位指導しないと国民の財産をまもる財務省と胸を張れないよ。

休眠口座、銀行に関するシリーズはおわりにしたい。次は賤中八策のでたらめ、続編


休眠口座:銀行からの通知は書留で

2012-02-18 10:38:22 | 社会・経済

ぜん(前)申し上げた通り、銀行からの一切のDMは法律で禁止する。本当は全部通信事務を禁止すべきなのだ。預金通帳と言うのはかなりセキュリティ的には頑丈らしい。通帳の偽造と言うのは聞いたことが無い。

であるとすれば、通帳、印鑑、暗証番号だけで銀行との接点は銀行の本支店に限定するのがただしいのだろう。ただし、暗証は4ケタの数字ではセキュリティ的には意味をなさないから、アルファニュメリックで最低でも24ケタ以上にすべきだ。

インターネットで詰らないサイトでも暗証は24ケタはおろか、30桁以上設定できるのは今では常識である。コンピュータの性能の向上、メモリーのほとんど無尽蔵使用が可能な現在4ケタの数字というのは冗談以前の状態だ。

さわさりながら、休眠口座の問題がある。その条件に顧客と連絡がつかない場合とある。その場合やむを得ず連絡する場合でも書留にするべきだ。なぜ財務省は指導をしないのか。

つまらないことを、小役人的に規制するのではなくて、本当に大切なことに目配りをしろ。

例をあげよう。知り合いの商売人の場合だが、家に来た残高通知が誤配されて行方不明になった。いまや郵便の誤配は日常化している。地域差はあるが随分ひどい地域がある。それに拍車をかけるのがマンション化だ。マンションの郵便受けに無数の郵便受けの並んだ大団地など注意していても誤配がある。

まして、最近では防犯上の理由から表札をつけないところがほとんどだろう。番号だけだ。余計誤配が発生する。

大切な個人情報が丸見えになる。もちろん、宛名が自分ではないと開封しないで転送してくれる人もいるが、現代ではごく少数だろう。そのまま捨てるとか開けてみてしまう、或いは自分の郵便受けに入っていたから当然自分あてとあて先をチェックしないのが普通だろう。

そうして中身を見て、変だと思っても開封した手紙をまわすのもどんなクレームをつけらる可分からない、最近はいろんな人間がいるからね。気の小さい人なら破いてから捨てるかもしれない。悪い人なら悪用するだろう。

おカネに関する情報である。書留にするのが常識だろう。ところがどの銀行も普通郵便で送る。そして誤配で返事がないと休眠口座だ。絶対に書留にすべきだ。まともなサービス感覚があれば、書留で送るのが商道徳である。

田中康夫君、おこるならこういう悪商慣習を弾劾するのだよ。

つづく、もううんざりだって、そうか、つづく


銀行の個人情報の犯罪的悪用の例

2012-02-18 09:36:26 | 社会・経済

まず、前回例をあげると言った、銀行の個人情報悪用犯罪について

知人がたまたま口座にまとまった送金があった。その日のうちに銀行から電話があった。勿論入金の通知をしてきたのではない。昔はいちいち電話で親切に教えてきたこともあるが、最近そんなことをする銀行は無い。留守番電話だったが執拗に何回もかかってきた。

帰宅した友人は心配になって、自分の口座になにか事故でもあったのかと不安になった。

翌日今度は金先物業者から勧誘の電話があった。これらは明らかに一連のながれである。口座に入金があったのを知った銀行が、定期か投資信託か何か知らないが自社商品の勧誘をしようとした。入金直後に何回も電話するなんて露骨だ。

留守番電話でつながらないと、すぐに自社あるいは自分とつながりのあるあいまい金融業者に情報を教えた。

この金融業者は銀行の該当支店の取引先である。インターネットのこの会社のホームページで確認した。

この金融業者と銀行の関係は次のいずれかだろう。

* 取引先、これはホームページでわかる、もっと怖いのは

* その銀行から職員が転職している。(銀行員とくに男性はある年齢に達すると取引先に天下ることが多い)。そして恒常的に銀行から顧客の情報をもらっている。

* 一番恐ろしいのは銀行の職員(女性)がその金融会社にワイロか色仕掛けかで籠絡されて恒常的に顧客情報を流している。

ひょっとすると、彼女の上司がその会社に天下っていて、二人は不倫関係にあるのかもしれない。

メガバンクのMS行KND支店の話だそうだ。また長くなった。続きは次号で。