東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

クアラルンプール異聞

2017-02-21 10:38:39 | 朝鮮情勢

今朝も馬鹿みたいにテレビを見てしまった。例の金正男の暗殺事件、監視カメラの内容が大分公表されたようだ。全体で1時間弱らしい。しかし、その半分ぐらいはまだ公表されていない。朝の雑用をしていて通しで見た訳ではないので正確な時間は聞き漏らした。

この事件をテーマにスリラー、アクション、あるいはノンフィクションを書こうとする人たちがきっといると思うので、そのヒントになるかと思うことを若干。

> 仮説1:白シャツの女がなすり付けたのは毒物でもなんでもない。ただし、非常に不快感を与える物質である。臭いか肌触りが不愉快な物質。こう言う時に人はどうしますか。まず顔を洗って汚れを洗い落とすでしょう。それが画像の公表されていないトイレに駆け込んだ時間。そしてトイレ内で真犯人に襲撃された。

> 仮説2;女になすり付けられた物質は水と接触すると激しく反応し強烈な毒物に変化する。つまりトイレで洗顔した後で毒物に変化する。そういう物質があるかどうかはマスコミが取材することだ。

仮説に導いた事実。もし言われているような強烈な毒性を持っている毒物なら女も汚染する可能性が高いのに、画像では全くその徴候がない。たしかに犯行後逃走する女は黒い手袋をしていたが、その程度の防護で防げるだろうか。 

第一警察はその手袋の行方を追及して確保したのか。全然報道がない。日本の事件だとまず第一級の物的証拠として、手袋を探すのではないか。確保しているから発表を控えているのではないか。

いずれにせよ、女がなすり付けた段階ではその物質はまったく無害であったとしか考えられない。

ところでトイレ内の監視カメラの画像が公表されないのはなぜか。そう言う所にまで監視カメラがあると公表すると物議をかもすというのかな。しかし、上の推理の様に洗面所で顔を洗ったとするなら、そのような画像を公表することが問題になるとは思わない。そこには真犯人が写っている重要な証拠だから公表しないのだろう。警察がその他五人以上の人物を特定したのが早かったのもこの画像が決め手になっているのではないか。

 

 


フリン補佐官の辞表に疑問あり

2017-02-15 20:40:47 | トランプ

 マスコミ発表の理由ではよく分からない。政権発足前にフリンとロシア大使との間で制裁解除の話をしたのが理由らしい。しかしフリンの公表した辞表にはそんなことは書いていない(そんなことに責任を感じて辞任したとはかいていない)。マスコミはどこからあんな理屈を持って来たのだろう。

フリンの書いた辞表の理由は、会話の内容を不正確に副大統領にブリーフした責任を取るとしか読めない。会話そのものに問題を感じている形跡はない。

一体そんなことがあるのか、と思うのはフリン氏が情報作戦の最高のプロということになっているのに、盗聴されていることは明白なロシア大使と電話で機微に触れる会話をするほど不用心だろうか。これが例えば大使館の登録された電話ではなくて、潜りの携帯電話でCIAには知られていない筈と思った電話のやりとりなら、それは内容に関わらず疑念を抱かれるのは当たり前ではあるが。そういうことなのか。

その辺はCIAの調査も抜かりがないはずで、陸軍の情報部門のトップを勤めたフリンがそんなに脇が甘いとは考えにくい。

なにか公表されたのとは別の深刻な問題が彼の行動にあったのか、あるいは政権内の勢力争いで大使との電話を口実にされたのか、どちらかであろう。

昨夜の報道から一日待ったがまともな報道が無いので疑問を書いた。


トランプ・習電話会談をめぐる外的状況

2017-02-14 08:25:50 | トランプ

前日に続きトランプー習金ペイ電話会談の分析論である。

?電話はどちらがかけたか。

?ワンチャイナが会話の中で出て来た経緯は? つまり習金ペイの方から念押しして来たのか。そう考えるのが普通だが。それに対するトランプの回答か。あるいは電話の前にこの問題を出すとシナ側から通告があったのか。それならトランプ側で文言を考える余裕があったことになる。

?次にこの電話会談の内容が公表された経緯である。すなわち会談前にお互いに公表することに同意していたのか。そうは考えにくいが。

?具体的な発表の経緯は、マスコミ報道を見ると中国が一方的に発表したととれる。それに対してトランプ政権は支那の発表を積極的に認めたのか。無言だったのか(暗黙の同意を与えたのか)

?マスコミさんよ、このくらいの情報は一緒に報道してもらいたいね。忙しい一般読者のために。それによって解釈は180度変わる。

前にトランプはビジネスマンではない、不動産屋だと書いた。そうなんだけど、不動産屋もビジネスマンなんだね。強調するためにああ書いたんだが。

新入社員だった頃、大分昔の話だが、電話の交渉で合意したことは必ず書簡で事後確認しろと先輩にしこまれたものだ。勿論重要な案件についてだが。これがビジネスの常道だとね。政治や外交でも同じだと思うんだね。

一般に交渉結果の公表には文書によるものと、口頭によるものがある。その中間には口頭だが、共同記者会見の様に世間に対してオープンな形で行うものがある。一番拘束力が強いのは勿論文書(双方の署名があるもの)である。公開の場での公表(共同記者会見)までが拘束力があるといえよう。

電話(つまり会話者だけしか内容を知らない)の内容を一方的にマスコミに発表したものには拘束力や権威はまったくないと考えるのが普通である。マスコミさん、本当の所を取材して報道してくれ給え。

 


『一つの中国』はいくつあるのか

2017-02-13 19:29:00 | トランプ

日米首脳会談の前日に習金ペイにトランプ大統領が電話して一つの中国を認めるといったという唐突なニュースが流れた。なんだ、なんだと思ったがどこかで英語では「our “one China policy”」になっているという報道も有ったが確認も出来ず正確な文言も分からなかったのでコメントしなかった。

今日の夕刊フジにやや具体的に文言が出ているのでそれについて若干、、

[to honor our “one China “policy] というのだそうだ。意図した、特定の解釈が出来るように作文したのか、ごく普通に出て来た文言だったのか分からないが、この文言はアヤを付けるとすれば少なくとも三種類以上の含意がある。

1:ourというのはtheというのと同じで「あの我々(双方が合意している)のワンチャイナ」というのがさらっと流し読みすれば一番平凡な解釈だろう。中国はこう受けとりたいだろう。

2:our というのは我々アメリカの解釈する(定義する)one China policyだよというもの。この場合アメリカの新政権トランプの解釈する一つの中国の定義だよということになろう。 

3:ourというのはアメリカのこれまでの解釈でも中国とは違うよ、という解釈もあり得るが、そうするとオバマも中国を手玉にとっていたことになり、ありそうもないが。

それとhonorという動詞をどう解釈するかだな。honorには手形等を

約束通り支払うという意味もないこともない。それ以外の動詞としての語釈にはしっくりするものがないようである。その場合にも額面については解釈の違いがあるよ、ということかもしれない。額面については割引率については委細交渉でということか。

ビジネスマンであったトランプの言葉とすれば、honorはわりと使う言葉かも知れない。ただし思い切り割り引くよということかな。もしここまで芸が細かいとトランプも見直さないといけない。

 トランプ・チームは意外に策士ぞろいなのかもね。ベニスの商人のシャイロックみたいなのがいるのかも知れない。全体の文言が分かるともう少し突っ込んだ解釈が出来るのだろうが。

 


フロリダの臨時記者会見

2017-02-13 09:37:09 | トランプ

短い発表だったが、おやと思う表現が二カ所あった。一つは安倍首相の発言で北鮮のミサイル発射は「断じて容認出来ない」と言ったところを英語では「intolerable」と訳していた所である。外交用語で使っているのかね。私は英語には詳しくないが非常に強く響いた。英語の翻訳文が世界にニュースとして流布される訳だから強い印象を伝播するのではないか。

口語的でもあるし「容認出来ない」(こういう場合の外交的決まり文句)と「我慢出来ない」では強烈さが違うような気がする。感情的な嫌悪感を直に表現している、またその効果を狙ったと思われる。

もう一つはトランプ大統領の発言で「stand behind Japan」という箇所であるが、普通はstand byとかstand with ではないか。どういう意図がこの選択にあったのか。日本を立てるという単純なことなのか。あるいはまず日本がアクションをとるように促したということなのか。一部の報道論評では外交安全保障問題ではまだトランプ大統領には自信がないので、あのような形の記者会見になったというのがあったが。

 


中国は北朝鮮のミサイル発射を通知されていた

2017-02-12 15:24:15 | トランプ

 おそらくこの推測はかなり確度が高い。北鮮の西部から発射されたんだろう。北京まで距離はごくわずかである。北鮮が通知しないでやることは考えにくい。これが北鮮東部から発射したのならすこし余裕があるが、西部からだと中国がミサイル発射を探知したかしないうちに弾頭は北京に着弾している。誤射ということもあるしね。東部からの発射を中国に事前通知しないというのは考えにくい。

トランプが習金ペイと電話して「一つの中国云々」と言ったというのも、ゴルフをして楽しんでいるうちは暴発しないでくれよ、面倒を起こさないでくれよ、というメッセージだった。それが無駄になった。トランプ大統領は相当頭に来ている筈である。

場合によっては中国が発射を唆した可能性もある。

日米会談の直前、南シナ海でアメリカと中国の軍用機が異常接近した。これも日米会談のタイミングを狙った物だろう。それもあってトランプ大統領は習金ペイの頭をなでてやったのだろうが、完全にメンツをつぶされた。どういう反応が出てくるか注目である。フロリダの記者会見が短かったのも気にかかる。

 


トランプは二正面作戦を整理するか

2017-02-07 10:37:27 | トランプ

アメリカは二正面作戦を取れない。

トランプが共和党の指名争いでブッシュ元大統領の弟に対して「お前の兄はイラク戦争を始めた馬鹿だ」という批判を浴びせた時はおや、こいつは本物かも知れないな、と思った。(勿論正確な発言は覚えていない、そう言った非難を浴びせたという記憶がある)

馬鹿が始めた戦争でその後の処理が滅茶苦茶な中東政策で一番得をしたのは中国である。アメリカが泥沼にはまり込む隙に軍事強大化をはかった。アメリカの軍部はまだ孫氏の兵法をマスターしていなかったんだね。視野もヒステリー女の様に狭窄である。

さて、現状ではアメリカの戦力では二正面作戦は荷が重い。すなわち中東と中国で同時に事を構えるのはすこし荷が重い。それで上記のトランプ発言は中東コミットメントを整理して中国にあたるという構想が背後にあるのかな、と勘違い?したらしい。

ところがトランプは就任演説でISを根絶すると絶叫した。おやおやと思ったね。彼がプーチンに接近するのも中東問題やテロ、IS対策をロシアに押し付けるつもりかと思ったんだがね。

今度の中東アフリカ7カ国の入国制限には二通りの見方ができる。

1:アメリカが本気で中東にどっぷりと浸かり最後まで(行けるかどうかだが)行く決意を示した。

2:その反対に嫌な得なことは一つもない中東問題には背を向ける。アメリカ国内だけは問題を持ち込むなという、本当は逃げの政策なのか。

2:なら不利な二正面作戦を中止して、がつんと中国に鉄柱を下すことが出来る。

さて、官邸の判断は如何に。

 


おれがトランプなら中国人と韓国人の入国を禁止する

2017-02-03 22:23:52 | 街で聞いたはなし

吐き気を催させるようなエログロナンセンスの扇情的な反日教育をしている国と日本の青少年とを接触させるくらい危険なことはない。それなのに日本の政治家は反日教育の廃止を求めないで青少年の交流事業を進めれば事態が改善するという連中がいるのは呆れる。自民党にもこう言う議員が溢れている。とくに地方議員には無数にいるようだ。無責任な話だ。日本の青少年をどんな危険や汚染に晒しているのか考えたことがあるのか。

勿論外国の個々人が色々な対日観、感情を持つのは制限できない。しかし、その国の政府が自国民に嘘のバイアスのかかった一方的な歴史観を学校教育で強制して青少年を一色に洗脳するような国と交流するのはトランプじゃないが、日本の青少年をテロリストの危険に晒すのと同じである。

第一それほど憎らしい国なら接触しない様に距離を取るのが普通の人間である。ところが彼らは反日教育をしながら金儲けをしようとすり寄ってくるのだからどこまで堕落しているのか。桁外れである。反日を道具に恫喝商売をしようとする。日本のわかきビジネスマンにもこういう不愉快な経験を持つ人が多いでしょう。

たとえば、隣の親が子供にあそこのうちの親はひどい悪者だと一方的吹き込んでいるのが分かっていて、自分の子供をその隣の家の子供とつき合わせる親がどこにいるのか、考えてみれば分かることだ。

日本政府は反省をしてこれからは中韓両国との外交交渉では、反日教育の廃止をその第一の要求にかかげるべきである。

 


ユーザー・フレンドリーではないタクシー料金

2017-02-02 20:41:20 | タクシー

硬貨のやり取りはお客にも運転手にも負担をかける。

先月の27日に新しいタクシー料金に文句をつけた。大抵の人はあれで分かると思うが少し不親切かとも思うので補足しておく。ちょっと暇が出来たのでトランプ・ネタとタクシー・ネタがごった煮になった。

タクシーの客席は非常に窮屈で不自然な姿勢を強いられる(ボックスカー・タクシーはいっこうに増えないね)。しかも夜は暗い。あの中で小銭を取り出したり、数えたりするのは昼間でも神経を使う。油断して小銭を床に落とすと探すのが大変だ。

この作業はとくにお年寄りには負担がかかる。また年寄りには、特に婦人にはしっかりと計算する人が多いからね。よくタクシーが停車したのになかなか客が降りてこないことがある。なかで小銭を出すのに手間取り、何回も何回も数え直しているおばあさんがいるのだろう。

今回の料金改定は外国人観光客に乗りやすくするためだという。小銭が行き交うのは外国人には非常に負担になる。まして短期間の観光旅行では日本の小銭の種類等覚えさせる方が無理だ。実に無神経な料金制度だと言わざるを得ない。

運転手から聞いた話だが外国人は端数が出るのはチップが欲しいからだとおもっているらしい。日本の小銭は分からないから手のひらに乗せて運転手に見せてここから取ってくれというらしい。また、帰国のために飛行場まで乗る客は日本の小銭を持っていてもしょうがないから面倒な釣り銭のやり取りをしないという。それはそうだろう。これから国に帰るのに日本の硬貨を持っていても両替出来ない(実質的に面倒だ)。高額な紙幣なら両替も可能だろうが。

タクシーは基本料金も百円単位(400円とか)とし、追加料金も百円にすべきだろう。距離で調整をすればいいから問題はなかろう。とにかく、外国人観光客の利便のためとか、東京オリンピックで増える訪日客への配慮とその理由を聞いては笑ってしまう。

 


トランプ・ウオッチャーの見方

2017-02-02 20:05:03 | トランプ

トランプの日本の為替操作非難の発言は内向きのものではないか。つまりアメリカの貿易通商政策担当者に向けられたのではないか。日本の政治家や官僚はうまく為替政策(為替操作ではない)をやっているじゃないか。それに比べてお前達は、という脅しの可能性がある。今後お前達を首にしてスタッフを入れ替えるぞというわけだ。また俺の政策に反対するヤツは首にするという仄めかしの可能性もある。

トランプがあれでなかなか頭がまわり、深慮遠謀のところがあるなら、この解釈は成り立つかも知れない。