東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

山幸彦の系譜

2019-11-25 08:53:26 | 街で拾った話題

 古事記を読んだことがなくても海幸、山幸の昔話は大抵の子供が知っています。

さて山幸彦は兄の海幸彦と道具を交換しました。山の狩りの道具、多分弓矢とか槍でしょう、と釣り針を交換しました。ところがその釣り針でさっぱり魚がとれません。その挙句針を魚に食い逃げされました。そこで兄の海幸彦に道具を返してくれと頼みました。そのかわり自分の刀の鉄から500本のハリを作って兄に渡したのですが兄は道具を返してくれません。

  山幸彦、またの名を火遠理命は海辺で嘆き泣いておりました。そこへ親切な老人が現れて事情を聴くと小さな船を与えてこれで行きなさい、やがて海神の住まいにつくでしょうと云いました。山幸彦、そのまたの名前をアマツヒコヒコの息子のソラツヒコさま、は海へ出ました。やがて海神の館について中へ迎え入れられました。そして海神は自分の娘トヨタマ姫と結婚させたのでした。

  やがて彼女は妊娠し産気づきます。そこで海辺に仮の産屋を建てます。彼女は夫に「私共は出産するときは自分の国の姿になります。なかを覗いてはいけません」といいました。それで好奇心に駆られた夫はそっと中をのぞくて、身長が20メートルはあるワニ注が陣痛でのたうっておりました。夫は驚いて逃げ帰りました。やがて彼女は出産しました。男児の名前はナギサタケウブガヤフキアエズのミコトです。

 豊玉姫は自分の本当の姿を見られたのではずかしくて竜宮城に逃げ帰りましたが夫と我が子のことが心配で乳母として自分の姉玉依姫を送りました。ナギサタケウブガヤフキアエズのミコトは成長すると玉依姫と結婚します。すなわち自分の伯母(生母の姉)と結婚したのです。そして四人の子供を産みました。第四子が後に神武天皇となられたカムヤマトイワレビコのミコトでした。つまりタマヨリヒメは神武天皇の母方の叔母になります。

  明治時代の国学者は母系をたどるとちょっと具合が悪いと思ったのでしょう。

 注:ワニは関西地方ではいまでもサメのことを言うらしい。古事記の校訂者はワニとルビをふっていますがサメのことでしょう。古事記では八尋の鮫とあります。一尋は八尺ですから8*8=64尺になります。一尺は時代によって長さが違うようですが、メートル法に変わる昭和までは一尺は30センチでしたから八尋は30*64=19.2メートルになります。このくらい巨大なのはジンベエザメくらいでしょうか。

  神大古代の人の名前は長くて難しい。そして一人で沢山の名前を持っています。上記は街での聞き書きですのであるいはすこし違うところがあるかもしれません。ご容赦を。

  なお、昔は眼のくらむような何重もの近親結婚が伝えられています。代表的なものでは聖徳太子があげられます。

 

 

 


皇位継承は男系に限る理由

2019-11-24 08:43:24 | 街で拾った話題

 現在の皇室典範は1889年の旧典範を引き継いで男系継承を規定している。明治維新は神道の復活時代であり、国学がますます隆盛を極めた時代である。皇室典範は勿論従来の伝統を反映し引き継いでいると同時に、国学者の意見が大きく反映していると見なければならない。

  そこでキリスト教の創世記にあたる我が国の創世記とも言える古事記に典拠を求めなければならない。以下次号。


孫正義に株価操作、インサイダー取引?

2019-11-15 08:02:46 | 街で拾った話題

 1:異常な表現が示す予兆

六日孫正義氏はソフトバンクが中間決算で「ボロボロの赤字」と記者会見した。ボロボロの赤字という表現は前例がない。インパクトが強い「むこう狙い」のあくの強い表現であるが、孫の顔は表現内容にマッチしていなかった。意気消沈もしていなければ、株主に申し訳ないという気持ちもあらわれていない。

 第一、前期の一兆五千億円の黒字から155億円の赤字が「ボロボロの赤字」というのは変だ。大幅減益ということだろう。

 2:その二、三日後福島銀行との資本業務提携を発表した。この相手はソフトバンクにしては小粒である。おそらく孫は観測気球というか次の発表の地ならしであったのだろう。

 3:13日Lineとの経営統合計画を発表した。これはインパクトが強い。各社の株価は急騰した。予想していたとおり、反対に競争相手の楽天などの株価は予想通り下落した。

 * これらすべては孫のシナリオであろう。ラインとの提携の決断は孫氏しか直前まで知らなかったことだ。株価の上下派手な往復ビンタで大儲けだろう。発表前に自社株を売っておく。そしてソフトバンクの株価が下落したところで買う。そうしてラインとの発表で急騰した株を売り払って大儲けをする。ソフトバンク関連の事業はアメリカや海外市場でも上場しているのではないか。

  ひょっとすると楽天などの株も信用売買を仕掛けていたかもしれない。株なんてものは海外のネットワークを通して売買すれば容易にトレースできない。またダミーを使えばすぐには尻尾をつかまれない。

  ま、以上は一つの仮説であるが、税務当局は監視調査をすべきだろう。赤字発表の記者会見が如何にも異常であった。

 

 


民営化と規制緩和

2019-06-13 08:26:50 | 街で拾った話題

 民営化でサービスがよくなったと実感できるのは国鉄の民営化だけだ。

郵政民営化にいたっては民営化による国民サービスの劣化がもっともはなはだしい。

  小泉何某、純一郎といったかな、新次郎といったかな、政治家のファーストネームまで覚えるほど俺は暇人ではないが、がやった郵政民営化は最悪だろう。

 これは私怨とアメリカの圧力によって行ったものであった。

 たしかに旧郵政省(総務省の前身のひとつ)の役人は役人風をもっともいやらしく吹かす連中ではあった。小泉何某が駆け出しの政治家の時に鼻であしらわれた私怨が動機らしい。それとアメリカの圧力ね、ひどかったからね。

  たしかに国鉄の民営化は三塚だったかな、四方八方に気配りしてやったから、民営化後の変身は国民の目に明らかであった。

  一方必然性がなく、アメリカに対するいいわけで体裁を整えた郵政民営化は最悪である。それはいまに続いている。ゆうメールという割引があるだろう。言われもなく、ダイレクトメールにただのような割引をする制度だ。これはまさに郵政民営化を象徴する『成果』である。現在悪質不動産屋のDMはすべて、これを使って執拗にメールを国民に送りつけて国民に迷惑をかけている。

  規則もなにもない制度だから、不当に郵政職員が不良会社に割引を与えて、見返りにワイロをとっている。あまり酷い場合にはさすがに司直の手がはいる。時どきニュースになるだろう。

  民営化直後には高利貸のような、悪徳消費者金融業者のような、強盗の見本のようなバンカーを社長に据えた時も驚いた。『向こう傷なら問題ない』とかほさいだ頭取である。

 

 


小室問題に参戦する有名人?

2019-05-03 08:43:34 | 街で拾った話題

 秋篠宮家の小室問題が週刊誌ものから知名人?コメント・レベルにフェーズ・アップ(ダウン)したようだ。今朝のインターネットで三つ見た(三人見たと言わないと失礼かな)。すなわちデヴィ夫人、小林よしのり、竹田旧宮家?プロ小室2、コン小室1という割合だ。

  「手鍋下げても」という言葉がある(あった?)。それなら反対できないだろう。なにしろ現代だから。しかし移行手当(ゴッド・レジスターからシビル・レジスターへの)が多額の税金で支払われるなら、それなりのふるまいが必要である。国民を納得させる品位が必要である。

  小室氏側はこの要件をまったく満たしていない。「手鍋下げても、でもかまわない。飛び出して来たら僕がしっかりと受け止める」という態度をみせれば話は別である。留学して金を稼げるように努力するから待っててね、ではお話にならない。

  この種の問題で女性を待たせるなんて最低、論外である。大体弁護士という職業は昔は三百代言といってむしろ賤業といわれたものだ。その1パーセントは大金を稼げるとしてもだ。

 


稀代の悪ゴーンと不浄役人の勝負

2019-04-27 10:46:33 | 街で拾った話題

 江戸時代に発した不浄役人という言葉は今日死語に近い。

 今日日(キョウビ)人に聞くと「贈収賄官僚のことですか」と言うだろう。そうではないのだ。不浄役人とは警察、検察官僚(江戸時代のそれに相当する役人)を罵った言葉である。

  自信のある証拠もないのに、ひっとらえてぶっ叩いて証拠をこしらえ上げようとする。犯罪、犯罪人は不浄であるから、彼らを扱う汚わい屋という意味ではないのだ。

  ところで起訴もせずにゴーン被告を長々と拘留したのはこの方法がうまくいかなかったからである。このブログでも前に書いたが、検察の「壮挙」はアメリカ司法当局からの情報を十分に得たうえで踏み切ったのだろうと推測した。マネーロンダリングなどの情報把握はアメリカがずば抜けているからね。ところがそういう情報はたいしてなかったらしい。また、日産の提供する内部情報が十分な証拠になると踏んだうえでの逮捕拘留だと、だれでも思うわな。ところがその後の検察の態度を見るとまったくの「あてこみ」でやったらしい。

  いつもは成功率ほぼ100パーセントという日本国民相手のぶっ叩き、恫喝、脅迫が世界をまたにかけるツワモノのゴーンに通用するわけがない。検察もこれ以上見苦しい真似はしないほうがいい。「証拠隠滅」など出来ないように証拠を固めてから出直すことだ。

 「証拠隠滅の恐れ」などと騒ぐのは証拠を握っていないことを白状するようなものである。

 

 


安倍宰相論

2019-04-11 09:53:39 | 街で拾った話題

 政治業としての「安部」屋は退化の歴史のようである。主義主張の善悪は歴史の審判に委ねなければならないが、力量というか力能は二代目三代目と劣化している。

  晋三氏は良家のお坊ちゃんであるからしっかりした守役が付いていれば安心である。最近は安全保障、外交分野を除いて良い守役(安倍ターミノロジーでいえば令なる家庭教師)がいなくなった。おそらくみな老齢で消えたのであろう。安倍晋三氏も、もう結構な年齢だから守役たちも高齢で一線から退いたと思われる。

  言うまでもなく強大な権限と広大な守備範囲を持つ国政はチームでなければできない。良き守役の去った彼の周りには、忖度茶坊主と恫喝屋ごろつきしかいないようである。政治家の力量は周りに集める人物や周りに寄ってくる人物の程度で判断できる。

  之によって此れを観るに、安倍政権の賞味期限は切れつつあるようである。

 


ドジョウ肌

2019-03-21 09:38:39 | 街で拾った話題

 白鵬の身のこなしはドジョウを思い出させる。安来節というのは北関東の民謡(?)だったと思うが、ドジョウ掬いというのがある。あれはもっとも笊でドジョウをすくうのだったと記憶しているが、素手でドジョウを捕まえるのはとてつもなく難しい。

  ヌルヌルしていて掴んだそばから身をくねらせてするりと手から逃げていく。むかし電車の中にぶちまかれたドジョウの大群を素手で捕まえようとして往生したことがある。田舎の実家に行ってお土産にバケツ一杯のドジョウを貰った帰りであった。ビニールの大きな袋に水と一緒に入れた。その袋をバケツに入れて電車に持ち込んだのである。日曜日のちょうど今頃で彼岸の客で電車は満員だった。袋は固く縛ると空気がなくなってドジョウが死んでしまう。生きたやつを持って帰って新鮮なまま裁こうというので袋は空気が入るように緩く縛っていた。それが満員電車に乗ってきた乗客の足で蹴とばされてバケツがひっくり返った。ドジョウは勿論電車の床に飛び出して這いまわったのである。

  捕まえるそばからツルリと手から抜け出してしまう。乗客は気持ちの悪いものが床を這いまわるものだから大混乱になった。中には蛇と間違えてとてつもなく大きな声で悲鳴を上げる女性もいた。とうとう次の駅で緊急停車して駅員が飛んできた。その車両の乗客全員をホームにおろして、二十分ちかくかかってようやくドジョウを全部バケツに入れた。

  白鵬の最近の相撲をみるとドジョウみたいだ。素肌がドジョウ肌に変化したのか。あるいはワセリンでも塗っているのか。一番好意的に取れば白鵬の運動神経が抜群だということになるが、昔はああいうところは見せなかった。動物的な機敏さは加齢に逆比例するものだから、年齢とともに機敏さが増すとは考えにくい。考えられるとすれば、なんらかのドラッグの効果だろう。反射神経を極端に鋭敏にする系統のドラッグ使用の可能性である。

  モンゴル相撲は体に油を塗ってやると聞いたことがあるが、何か塗っているのか。発汗剤ならぬ発油剤でも飲んでいるのか。緊急時に体の中から油膜が出てくるのか。最近は後ろ向きにされながらドジョウのようにするりと抜け出す取り組みが多いね。対戦相手の意見感触も聞いてみたいものだ。

 

 


「おれの子供だ、煮て食おうと、焼いて食おうと、俺の勝手だ」

2019-02-03 09:11:52 | 街で拾った話題

  てなことを昔は申しました。しかしそんなケースは実際にはありませんでした。当たり前ですね。言われた相手も、相手が本当にそんなことをするとは思いません。ま、レトリックですな。要するに「子供の管轄権は親の俺が持っている」ということを言っているにすぎません。

  現在では人類の知能は劣化しておりますから、文字通りにしか受け取らないのです。現在では無駄な雇用を増やすためか、どんな地方にも教育委員会というのが多数のスタッフを抱えております。

  私は学校や教育委員会が親のDVを監視することには反対しません。しかし、やるなら責任をもってやってほしい。その職務遂行の過程で瑕疵があれば厳罰に処すべきです。自治労は例によって反対するでしょうがね。

  最近うんざりするほど報道されているケースでは、管理者というか看視者である教育機関は責任をまったく果たしていない。むしろDVを助長するか促進するような対応をとっている(不作為を含めて)。そんならやらないほうがいい。

  昔のように「俺の子供だ、干渉するな」という場合と、お手当て目当てのおざなりな教育関係者の無責任な対応体制では、どちらが児童のDV犠牲者が多くなるか検証すべき時期に来ている。

  勿論こういう問題は実証実験は出来ませんから思考実験ということになりますが、もうそのような検討が不可欠の時代になっていると考えます。

  もう一つ気が付いた点を言っておきますが、五歳と一〇歳(たしか)の女児は文章を残しているが、とてもその年齢の児童がかけるような文章ではない、しっかりとした文章で驚いています。自分のそのころのことを思い出しても(といってもほとんど思い出せないが)あのようなしっかりとした文章は書けなかったでしょう。彼女たちは新人類なんですかね。そうすると親はそういう才能の発芽を見て脅威を感じるかもしれない。オオカミの親がライオンを生んだとすれば子供に脅威を感じるでしょう。その辺も事件の遠因かな、と感じます。

 


機長操縦士の飲酒問題

2019-01-19 09:24:32 | 街で拾った話題

 これはAIと関係がありそうだ。今では機長のすることはほとんどないのではないか。まして副操縦士には緊張を必要とする業務が長時間の乗務中にあるとは思えない。昔のコックピットは四人制だった。機長、副操縦士、航空士(ナビゲーター)、航空機関士(フライト・エンジニア)でそれぞれが連続して緊張を強いられる連携業務があったが、コンピューター化が進んだ現在ではコックピットは機長と副操縦士の二人制になっている。実際には機長一人でも十分なのではないか。安全性の観点から副操縦士が乗っているが、ほとんどがスタンドバイ要員でする仕事などないだろう(素人の意見ですが)。

  そして重要なのがチームワークの効果であるが、四人制のころはフライト中常に連携して仕事をしなければならなかった。コミュニケーションは別の観点からも重要である。つねに意識を緊張させていなければならない。これが意外な効果がある。

  今では機長と副操縦士二人だけで、しかも仕事上のコミュニケーションはほとんど不要だろう。話をするとすれば、カラオケの話とか、ゴルフの話とか、飲み屋の話くらいしかないのではないか。気が合わない相手なら十時間でも会話がないかもしれない。

  酒の気が抜けなくても別に業務には支障がない。まして時差のある、しかも不規則な長時間勤務である。地上でも寝られないだろうし、酒を飲むことも多くなろう。アルコールは少量だと睡眠効果があるが多量に飲むと眠れなくなるのは常識である。そこで眠れないとまた飲む。

  超多量に飲むと意識不明になってぶっ倒れるから、そこまではやらないだろうが、眠れなくなって朝まで飲むこともあるだろう。

  なにを言いたいかって。AI化と業務の関係について再考しなければいけないということだ。