東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

射界の清掃のプロとコン

2022-03-08 08:13:40 | 政治(内政、外交、軍事)

  軍事用語に「射界の清掃」と言う用語がある。いまの自衛隊で使われる言葉かどうかは知らない。これは対峙するA軍とB軍の間に障害物がある。それは深い森林かもしれない。また密集する民家であってもいい。「シャカイのセイソウ」とは砲撃によって両軍の間にある障害物を焼き払うことである。
 もっとも両軍の間の障害物は場合によっては障害ではなくて有利な状況となる場合がある。例を明治十年の西南戦争にとると、西郷軍が政府軍が立てこもっていた熊本城を攻略した時である。城下にはもちろん城下町の民家が密集している。これは薩摩軍にとっては有利となる。近代兵器の乏しい彼らにとっては、民家を盾として政府軍の砲撃を交わしながら城に接近できる絶好の遮蔽物となる。

 一方西欧から導入した大砲などの近代的な圧倒的な火力を持つ政府軍にとっては、住民がいる民家を盾に接近する薩摩軍を砲撃できない。やすやすと相手の接近を許してしまう。気がついたら薩摩軍が城下に押し寄せている。そこで政府軍は城下町の住民を立ち退かせたうえで「シャカイの清掃」を行い薩摩軍を砲撃した。
 さて、今度のウクライナ戦争の場合であるが、停戦交渉の項目にある「住民の避難回廊」の場合、双方の思惑はどうであろうか。もし住民が避難すれば、あるいは避難したとロシアが例によって「勝手に言い立てれば」、その時こそ、ロシアの圧倒的な火力で大ホロコーストが起こるかもしれない。

 


裏読み

2022-01-24 23:01:35 | 政治(内政、外交、軍事)

 ロシアへのウクライナ侵攻とシナの台湾攻撃がシンクロするのではないか、というかなり有力な恐れがある。
 さて、ロシアへのアメリカの対応であるが、「そんなことをしたら恐ろしいことになる」というダケ。これを軍事的対抗措置を含むととるか、含んでいない、より分かり易く言えばアメリカは軍事的反攻に踏み切る覚悟がない、と取るかである。後者のほうが有力なように見える。
 としてだ。これを日本はどうとるか。もっとも希望的な観測はアメリカの最大重要事はアジアでのシナの侵略的拡張を阻止することであり、シナの武力行使には武力で全面的に対抗するために軍事力をシナ対策に温存しておくという希望的ともいえる観測である。
ウクライナ問題は基本的にはEUの問題だが、EUの主張はあまり聞こえてこない。これも不思議なところだがね。日本が台湾、尖閣有事でアメリカに頼り切っているように、EUもウクライナ問題でアメリカに頼り切っているのか。


政権は陰の極に達した

2021-01-18 09:13:28 | 政治(内政、外交、軍事)

 菅・二階体制では選挙が戦えないというのが自民党内の大勢の意見だという今朝の報道があった。久しぶりに筮竹を揉んでみたが、大体同じ卦が出た。菅は陰、二階も陰である。エンストをおこす。

 安倍政権のときに、安部さんがなぜ二階幹事長を長い間変えないのか不思議だったが、今にして思えば陰陽のバランスをとっていたのだろうね。陽の安部にたいして陰極の二階だ。政党と言うものは、自民党に限らず、どす黒い連中がうごめいている。陰部をなだめるためには陰の極である二階を意識的に重用したのだろう。

 菅氏が首相になったので陰陰コンビになった。一挙に陰の極に達した。易占ではこういう局面では陽転が迫っていることを示唆している。

 ロートルの職業野球の選手なんかと大勢で会食していた二階が食事の途中で菅を呼び出したらしい。まるで主客が逆転している。それにチョンの間のお座敷を務める芸者のように駆けつけるなんざ、首相の重みがまったくない。

 


安倍晋三のゴロツキ流血判書

2018-09-04 08:07:00 | 政治(内政、外交、軍事)

 首相が出身派閥を含め支持を表明している派閥の議員全員に誓約書を出させたという。アベのアイデアか、おそらく取り巻くごろつき恫喝屋の提案だろう。安倍は即座に名案だと言ったに相違ない。いずれにせよ「よきにはからえ」とごろつきにお墨付きを与えたわけである。

  少数派が必死の思いで血判状まがいのものを同志の間で取り交わすことはままあるが、権力派が血判状を求めるなど、史上の歴史でも初めてではないか。ごろつきしか思いつかない品位のない愚連隊流である。体操協会の塚原夫妻もまっさおなパワハラである。

  安倍一派は良識ある国民がどのように不快な思いを抱き、あきれて失笑するのか想像する能力すらないらしい。安倍は政策ではもっともらしいことを言うが実績は何一つとしてない。自分の権力基盤をごろつき恫喝屋と忖度茶坊主で固めたことだけがこの五年間の唯一の実績だろう。

 それにしても、国民の選良たる議員諸君は、これを侮辱と受け取る良識も気概も失くしたのだろうか。

  つまり国民は政策だけで政治家を選んではいけないということだ。人間性を確かめるべきである。ひねこびた欲望を持つ人間は排除しなければならない。ヒトラーはいいことを言ったんだよ。だから圧倒的な支持を得た。そして大部分の知識人の支持を得た。哲学者ハイデガーはマケドニア王アレクサンドロス大王の家庭教師だったアリストテレスの役割を自分に一度は擬したのである。しかし、やがてゴロツキばかりがヒトラーの周りに集まった。ハイデガーはナチスに入党し若くしてフライブルグ大学の総長になったが、政争に敗れ一年で総長を辞めさせられたのである。

 

 


高等教育無償化は金の流れが問題だ

2017-09-25 20:11:49 | 政治(内政、外交、軍事)

安倍さんの解散演説を聞いたが段々悪くなっていくね。スピーチライターが交代したのかな。あるいはゴーストライター本人の劣化が始まったのか。ワンパターンだし、場末のラーメン屋の看板みたいな陳腐なフレーズ、ネーミングだし、いつも。

 安倍さんは外交担当に限って首相にすればいいんじゃないかな。高等教育の無償化なんて目玉にならないよ。問題はその税金がどう流れていくかということを考えているのか。

 商売人「学校企業」に大量の税金が流れ込むわけだ。高等教育の無償化には理念のかけらもない。加計や森友みたいな商売人の懐に税金を流し込むだけだ。だから腹心の友って言うのだろう。

 教育法人と宗教法人には税金の特例があるから商売人が殺到する。これ以上彼らの懐を肥やしてどうするのだ。もし無償化をするなら私立学校法人は排除すべきだ。国立国営でやりなさい。大学改革とか言って小泉だったかな、法人化したがこれも内容理念なき政策で、日本の大学の研究レベルは中国にも抜かれたというではないか。

 自由化とか無償化というのは金の流れの適正化を確保して、ポジティブな成果が出ることを担保したうえで断行すべきものである。


今村元復興大臣

2017-04-26 16:35:04 | 政治(内政、外交、軍事)

Politically Correct is not correct.

 今村大臣を辞任に追い込んだ「東北でまだよかった」発言をめぐるマスコミの騒ぎ方をみていると浅ましくなる。今村という人は全く知らないし、発言の前後のこともわからないが、一億総発狂ではないか。

 アメリカではトランプ氏が世にいう「ポリティカリー コレクト」基準を踏みつぶしてアメリカ国民の賢明な理性を冬眠状態から呼び覚まし、健全な本能をアクティヴェイトしたが日本流トランプ氏はいないのか。お前はどうかって? オイラは隠居だしな。いまさらでしゃばる気もない。

 「あれが首都圏で起こったらものすごいことになったな(ここまでは何ら問題はない)。東北の水飲み百姓でよかったな(といったらアウトであるが)」。

 それとこの今村さん、前にも何かで謝罪しているがその理由は報道されているの? 私はテレビは一日3分しか見ないし、新聞は読まないが、きちんとわかるように説明した解説を読んだことがない。記者に「出ていきなさい」と怒鳴っている映像は見たが、それだけでは正否は判断できない。

 安倍首相もずいぶん早手回しだったが、森村学園問題で自分の夫人のことでのみっともない逃げ切り方とあまりにもかけ離れている。自分の保身しか考えてないと思われても仕方がない。


オットマンの上で見た痴夢

2016-02-26 09:22:08 | 政治(内政、外交、軍事)
中東紛争がいっそう泥沼化している。かってあの地域は長い間オスマントルコの広大な領土であった。オスマントルコは日本で言えば平安時代末期いや鎌倉幕府時代かな、から第一次世界大戦後まで存続した。最盛期には中東、近東、東欧、地中海島嶼国やアフリカ北部まで支配した大帝国であった。強権独裁国家であったが、いわばトルコの平和という時代が長く続いた訳だ。

中東が平和を取り戻すためには一帯を一元的に統治支配するかってのオスマントルコ帝国のような国が出てこないとどうしようもないだろう。

以上がオットマンの上でみた白日夢であります。とにかくあの地域でパックス・アメリカーナは絶対に成功しない。同様にパックス・ロシアや西欧の介入による平和は未来永劫絶対に成功しない。

民族自決や部族長連合レベルあるいは宗派エゴでは混乱を増すだけである。

安倍首相演説の英語力

2015-05-02 13:15:16 | 政治(内政、外交、軍事)
民主党の小西某という議員が安倍首相の米議会演説の英語を高校生並みとtwitterかblogに書いたので炎上しているという。マスコミにはでていなかったが、so-netでみた。

どうもちんけなヤツがいるな、と思って彼の経歴をみるとアメリカの大学に留学している。わたしは英語の演説を視聴した訳ではない。小西はNHKの中継をみたらしい。ご苦労なことだ。で、経歴からすると、一応英語はわかるのだろう。

なぜ、私がこんなことを確認したかと言うと、いうことがおかしいのでまったく英語の分からない男ではないかと疑ったからなのである。

わたしは小西のような暇人ではないからわざわざ首相演説の生中継をみたわけではない。日本時間の深夜だろう。国会議員というのはそんなに暇なのか。

とにかく、演説に対する反応を伝えるマスコミ報道をみると米国の議員達には完全に首相の意図は伝わっているようである。スタンディングオベーションも14回あったというし、外交辞令上拍手はどんな演説者に対してもするだろうが、14回というのはちゃんと伝わっていたとしか考えようが無い。

上位者になればなるほど、自国語ではない英語で話してやっているのだ、ということを相手に印象づけるために、わざとともったりたどたどしく話すことがある。吉田首相などはそのくちだったらしい。ようは正確にこちらの意図意志が伝わることが大切なのである。

インド人の英語等、聞くだけでインド人が話しているとわかる。イントネーション、アクセントがまったく違う。それでも相手にはちゃんと伝わる。そして会議等で相手から聞き返されることなどない。かれらも教科書英語を話そうと思えば話せるのだろうが。

大体、英語でペラペラやっても相手に感銘を与えることは無い。猿のものまねみたいにうまいね、とお世辞を言われるのが関の山である。巧言令色少なし人ということばもあろうが、小西君知っとるかね。

猿真似、通訳英語が高く評価されることが無いのは洋の東西を問わない。

民主党の小西君は国会議員をやめて通訳になりなさい。

文章となると、まったく、様相が違う。英語自国語であっても、良い文章を書ける人は少ない。だから外国人がきちっとした文章を書くと、いっぺんに相手を見る目が尊敬に変わる。ペラペラ英語を操る場合とはまったく異なる。

簡単なビジネスコレスポンデスでもびじっと決めるとあなたの評価は一変するだろう。


粛々と

2015-04-10 17:32:23 | 政治(内政、外交、軍事)
週末の筆ならしに、大したことじゃないが、政治家が使う「粛々と」について。
本人達は格好いいと思って使っているらしいが、いかにも身に付かない、耳障りな言葉だ。この言葉を政治家が初めて使うのを聞いたのは前世紀末かな、聞いた時にはセンスの無い言葉を使う無教養ものだ、と思った。昔の政治家は平均的政治家でも今の政治家よりも漢学、漢字の素養ははるかにあったが、こんな珍妙な言葉は使わなかった。

実をいうとオイラは読んだことも無かった。しかしいかにもセンスの無い言葉だ。ミーハーが使う言葉だよ。確かに辞書にはあるがね。某が言っている様に「上から目線」だから駄目だというのも異様な言いがかりと感じたが。それ以前の問題だよ。

言葉は身の丈に有った物を使うものだ。そう思ったのは初めて聞いた当時なんだが、その後格好いいと思う連中が増えたのか、頻りに耳にするようになった。そうしたら不思議なものであまり気にならなくなった。

ま、語彙が乏しい連中だからしょうがないが、あまり使わない方がいいだろう。
私の書き方のほうが、よほど「上から目線」だって、あいすみません。


追加:インターネットで検索したら政治家がなぜ粛々とをやたらとつかうか、というのがあった。上の記事で前世紀末に出現して非常に違和感を感じたとかいたが、このヤフーの記事によると竹下登が4回使ったのが初めらしい。思い出したよ。大体そのころとは分かっていたのだが。およそ、政治家の中でも教養と正反対無関係な竹下が「粛々と」やった物だからその異様さが印象に残ったのだろう。意外だったのは民主党の菅直人が一番多くて14回も「粛々と」を発声したそうだ。

この男もミスマッチの最たるものだ。やっぱり狂った人間は症状に出るんだな。政治家が「粛々と」を使うのは賎婦が「ざあます」言葉を使うような物だ。精神病院に行ったような気になる。


首相の戦後70年談話

2015-02-26 07:53:29 | 政治(内政、外交、軍事)
ネーミングがよくない。ことさらに反日国のいちゃもんを呼び込むようなタイトルをつけるべきではない。待ってましたとばかりに因縁をつけてくる(つけてきた)。

将来のビジョンを示すにあたり、過去にふれる場合もあるだろうが、それが主題であるかの様に、それに焦点をあてるようなタイトルをつけるセンスを疑う。首相の側近は注意して輔弼の任を全うしなければならない。

「戦後70年云々」というと、またぞろ女々しい釈明か、あるいは反論かと彼らは思うだろう。釈明に釈明を重ねるととれば(そう強引にとるのだが)、彼らはそれを認めないだろう。彼らは最初から(議論を聞く前から)了承する気は全くないのだ。ああいえばこういうで、いくらでも因縁をつけてくる。この問題に決着をつけるつもりは無い。

決着をつけない、つまり未来永劫問題として吊るしておくということで日本を非難し、国際政治経済場裏で牽制する道具にするつもりである。総会屋やヤクザがよく取る方法である。

「反論めいた」と受け取れば、直ちに罵詈雑言を浴びせかけてくる。それらに一々丁寧に馬鹿正直に対応するのも一興かも知れぬ。暇があればね。しかし、物好きも度が過ぎる。日本政府にはもっと大事なことで、やることが一杯あるはずである。そんなことにつき合っている暇はないであろう。