03年7月に打ち上げられた日本の探査飛行船、はやぶさが小惑星(といっても大きな岩石とも言えなくもないが)イトカワに着陸し、岩石気を持って帰ってきた。7年にも及ぶ、60億キロの旅である。日本の技術にアッパレと褒め称えたい。
月以外の宇宙から、あるいは月より遠くから岩石を持ってくるのは初めての快挙である。無人で遠隔地からの機関である。何度も絶望的なトラブルを起こしながらも、それらを克服しての快挙である。月へ往復に換算すると、8000回分になるそうである。
本 体は大気中で燃焼したが、オーストラリアのウーメラ砂漠に分離されたカプセルが着地し、無事回収されたようである。カプセルに損傷はなかった模様である。
小惑星は引力も小さく、着地以降の対応も容易であったことである。引力が弱いことから、太陽系の初期の状態を確認できるとの期待もある。
事業仕分けで予算を減らされた、宇宙航空う研究機構(JAXA)は今後も新たな計画を持っているとのことである。7年前にも、猛反対を受けての打ち上げであった。日本らしい技術の発露が見られるような事業には、もう少し寛容であってもらいたいものである。何はともあれ、これは日本の、カナガタ技術も含めた勝利であり快挙である。数ヵ月後の岩石の分析結果が楽しみである。