メ キシコ湾で海底油田の掘削中に、大手メジャーのBPが事故を起こして原油の流出が止まらない。11人死んだこの事故は、4月20日の出来事である。宮崎で口蹄疫の初発があった日である。
大量の原油が流出して未だに止まらない。BPは何度も原油停止を試みたが全て失敗している。改訂1600メートルの遠隔作業が上手くいかないのである。原 油9万リットルの流出は史上最悪の、原油事故である。
オバマは当初を含め、3度も現地入りをしている。同日に生じた、口蹄疫の責任者である赤松農水大臣が「私が行っても同じこと」と発言しているのとは、大違いである。赤松は菅内閣への入閣を辞退していると報道されている。罷免を免れてほっとしているのが本音ではないだろうか。それにしても、農水大臣がこんなに変わり、しかも不埒で農業に無知な 人間ばかりを大臣に任命されて、かじ取りのいない日本の農業は停滞するばかりである。
それでもオバマは何をしているのだと非難されている。BPの責任をオバマは強調しているが、漁をできなくなった漁師の不満は収まらない。
BP社は8月には何とか収まるだると言っている。これが逆に被害の状況を無視した発言と問題になっている。
アメリカメディアは野鳥のオイル被害の映像を流している。湾岸戦争のインチキ映像ではないようである。環境破壊の他、産業面でも大きな被害を起こしている。BP社の言うように8月まで続くようだと深刻な事態になるものと思われる。