菅新内閣を、野党は一斉に“小沢隠し”と叫んでいる。やや声は小さくなったが、国会の質問でも“小沢隠し”を盛んに野党は連発していた。
確かに小沢一郎の存在や、関係者も陰に隠れた感はある。これは小沢嫌いから生まれた、自 社さ政権成立の時に似ていた。マスコミが様々な角度から、小沢の悪行を垂れ流していることに起因する。菅政権がこれを切り捨てることで、国民の支持を得た形となっている。
しかしよく考えて頂きたい。鳩山の失脚は、沖縄の人たちの心情の欠如と、基地の歴史的な経緯の無知と、普天間問題への対応に一貫性がなかったことではないか。鳩山政権は、普天間基地によって失脚したと言える。
当然のようにして生まれた菅政権は、鳩山の日米協議を重んずると発言している。外交の基軸であると発言するようになった。菅直人は、小沢を隠したのではなく、普天間を隠してしまったのである。
野党時代に、民主党は何処を切っても同じ人物が登場してくると言われたものである。小沢と鳩山と菅である。その二人が事実上消えている現在、菅には怖いものが何もなくなった。
と思ったとたんに、消費税を上げましょうと自民党に呼び掛けた。財政再建は喫緊の課題である。橋本内閣が失敗したように、日本人の特質として、消費税が倍になるようだと、消費が落ち込むのは目に見えている。景気の後退が財政再建を結果的に困難にすることになる。
菅は外見的には反小沢を演出して、普天間から国民の目をそらした。そして又、ギリシャを引き合いに出して、消費税導入へ大きな一歩を踏み出したのである。