そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

あれから13年も経ったが・・・

2014-09-11 | 政治と金

今日は、アメリカ同時多発テロから13年目になる日である、巷では、東北大震災から3年半になるとする報道が目立ち、アメリカ同時多発テロの9.11に関するものは少ない。
911 その9.11の日に、ブッシュのイラク介入などを批判して、初の黒人大統領に就任したオバマが、凶暴なイスラム国への対策として、シリア国内への空爆もすると宣言した。オバマがかつて批判した、戦果の拡大である。
暴力がテロを減らすことはなかった。アメリカは9.11の同時多発テロを、暴力的に解決を試みた。報復と言った方が良い。
ブッシュは戦果を挙げる度に、テロに対する勝利宣言を何度も繰り返した。
ビン・ラディンをテロ手法で攻撃殺害したオバマも。「これでテロの脅威911_2 がなくなった」と世界に宣言した。テロがなくなったか?テロは世界から消えたか?減少したか?
答えはノーである。誰が見てもテロが減ったとは思うことはない。より一層危険な世界となった。それまでほとんどなかった宗派対立も、ブッシュが引き出した。
テロは行為だけを残虐と評価するのであるが、テロを起こす側名は弱者であり、暴力による抵抗には理由がある。
権力者たちは、テロ行為を国際認識で悪と断じてしまった。ロシアはチェチェン人を幾人殺害したのか判らないが、彼らの抵抗をテロと断じ、アメリカも支援する。
中国は、ウイグルたちの地から資源を収奪し、経済的囲い込みを行っている。ウイグルの抵抗を、中国はテロと断じる。これはアメリカはウイグルの人権を認めている。実に勝手である。
テロと決めつけることで、戦闘員は兵士ではなくなりジュネーブ条約で守られることがない。テロは犯罪者で国内法で対処できる。

世界は、イラクとアフガニスタンからの撤退と核兵器の廃棄を訴えて 大統領になったオバマの登場に、淡い期待を抱いた。Photo
そのオバマが、再びイラクに空爆し今日更に戦禍を拡大し、シリアを空爆の範囲にすると宣言したのである。
アメリカという国家は、大統領が変わっても非暴力の選択はすることがない。世界史に残る大事件であった同時多発テロを、アメリカは教訓化することができないのである。その一方で、グランドゼロを観光地化し、毎年追悼を繰り返し被害者を装う行為は忘れてはいない。

コメント (3)
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