そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

劣化の極致、マスコミのミサイル大騒ぎ

2016-02-08 | 国際・政治
北朝鮮(DPRK)が「地球観測衛星」打ち上げと称しする、事実上の長距離弾道ミサイルにもなるものを発射した。証左残念であるが、成功したようである。北朝鮮は、「水素爆弾」以来懸命の、瀬戸際外交の極致である。弾道ミサイル技術の使用を禁じた、2009年の国連安全保障理事会の決議にも反する
この国は、金王朝を頂点とする恐怖政治を基盤にした軍事国家である。国家予算の半分以上を軍事に使い、国民を飢えさせ、表現の自由も人権の尊重も行われていない、個人崇拝の国家は戦前の日本に酷似する。
しかし戦前の日本と全く異なるのが、侵略行為がないことである。侵略する実力も体制もないのである。少なくとも、彼らは”自衛”と称した軍事国家を披歴しているのである。

しかしながら、今回のミサイルもどきの国を挙げての各社の報道には辟易するものである。明らかに安倍政権の、”キキカンリ””アンゼンホショウ”に悪乗りするものといえる。
一般国民は、この事件をあらゆる番組を注視してまで緊急報道し、今にも石垣島にミサイルがぶち込まれるように扱っている。しかもこれに、高価なPAC3なる迎撃用ミサイルをご丁寧に配置させるところまで見せつけている。
詳細に聞けば、ミサイルもどきのうちゃげによって、何らかのものが落下するのではないかというような内容である。それをPACで撃ち落とすというのである。しかし、報道は緊急報道の画面と強ばったアナウンサーと、どこかよくわからない現地からの画面を入れて、いかにもミサイルが飛んでくるような状況を創り出している。大気圏に突入したミサイルなど何も現段階ではなにも出来ない。
それにこうした打ち上げは世界中の国が恒常的に行っている打ち上げであり、北朝鮮が失敗する可能性を期待しながら見ていた時代と異なる。北朝鮮の危険性を演出に加担しているに過ぎない。防災訓練になったに過ぎない。
彼れらの瀬戸際外交に乗る必要あないかもしれないが、言い分には耳を傾ける必要がある。安倍晋三に至っては、大喜びで独自の制裁を、世界のどの国にも率先してやると発表している。
経済制裁が北朝鮮に有効でないことは、度重なるこれまでの制裁を見てもよくわかる。中国に至っては、制裁するふりをしているだけで、裏でないをやっているかわからない。
北朝鮮に対する経済制裁は、国民にとっては深刻な問題を引き起こしてはいる。しかし指導達にとっては何の痛みもない。国民の突き上げも、民衆の悲鳴も届かないこの国の体制では、一般国民が犠牲になるだけなのである。指導者は、世界各国の悪事を並べてナショナリズムを喚起し、金正恩のもとに結束しようとなるだけである。この辺りが戦前の日本に酷似する。

北朝鮮に対しては、日本政府はもちろんのこと世界各国は何をしてきたかもう一度見直す必要がある。外交努力を放棄し、いたずらに北の政治体制をなじっても同じことの繰り返しになる。北朝鮮の瀬戸際外交がより有効になるだけである。
日本ではこのことに対する、マスコミ報道の劣化は目を覆いたくなるものがある。
コメント (3)
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