今こそ国民に対してのヒトラーの言葉を実感することはない。「理解力は低いが、忘却力は高い」という言葉である。
法律学者の95%が違憲状態か疑わしいとした、集団的自衛権行使容認を前提にした安保関連法(戦争法)であるが、半年を過ぎれば多くの国民はあきらめムードか忘却の彼方にある。今日(19日)民主、共産、維新、社民、生活の野党五党が安保関連法を廃止するための法案を提出した。可決の見通しは極めて低い。今日も予算委員会での、安倍首相の答弁を聞いていたが、民主党の山井議員の介護の実態への懸念の質問には全く答えず、政府が提出した法案の内容をとうとうと述べるだけである。夜の報道NHKではかみ合わなかった論議と、政権擁護をしていた。
安倍晋三の人物としての質の低さは疑うものはないが、この男の政治的手腕は粗さや強引さを人事で隠す巧妙さがは特筆される。安倍晋三以上に右翼の姿勢を貫いた中曽根康弘は、側近に官房長官として後藤田正晴を置いていた。後藤田は時には中曽根政治を否定するほど強く対峙したが、それでいて結果として政権を支えていた。
中曽根を支持するものだはないが、政策として彼は法案の提出や行政の執行をしていたといえる。行政改革を行う一方で、財政再建にも取り組んでいた。
ところが、今や歴史的右翼政権と化した安倍政権であるが、政策としては単なるバラマキだけを行っている。官僚の言いなりのもとで、行政改革など全く見向きもしなくなっている。土建屋さんたちや株主や金満家が儲かるばかりである。地球儀を俯瞰しながら金をばらまくので途上国にはありがたい存在ではある。
財政再建など目にもくれない安倍政権である。
人事は賛同者ばかりで固めた。反対者はどこにもいない。検証する機会も持つことはない。甘利明の事件がいい例である。何を突っ込まれても政治家個人の裁量枠に留めようとするのである。安倍晋三にはマイナス作用を受けたときに対応する、個人的な力量も人物も見当たらないのである。
政治的な能力や手腕などなく問われない、お友達内閣と言われる賛同者だけで固めた人事は、最大側近の甘利の失脚を含め今やボロボロである。
丸川環境相は暴言、所轄の北方領土の漢字が読めない島尻沖縄・北方担当相、答弁不能の岩城法相、林経産相に税金の“着服”疑惑、なにより甘利明の贈収賄疑惑である。パンティー泥棒やカレンダー配布や政治資金の疑惑などかわいいものである。
しかしながら、いまだにすでに破たんしているアベノミクスに幻想を抱く人たちによる支持は高く、50%の内閣支持率を保っている。国民はいくらぼろが出ても忘れることに忙しいのである。
立憲国家・法治国家としての体質の回復、知的レベルを上げた政権の登場を期待したいものである。
法律学者の95%が違憲状態か疑わしいとした、集団的自衛権行使容認を前提にした安保関連法(戦争法)であるが、半年を過ぎれば多くの国民はあきらめムードか忘却の彼方にある。今日(19日)民主、共産、維新、社民、生活の野党五党が安保関連法を廃止するための法案を提出した。可決の見通しは極めて低い。今日も予算委員会での、安倍首相の答弁を聞いていたが、民主党の山井議員の介護の実態への懸念の質問には全く答えず、政府が提出した法案の内容をとうとうと述べるだけである。夜の報道NHKではかみ合わなかった論議と、政権擁護をしていた。
安倍晋三の人物としての質の低さは疑うものはないが、この男の政治的手腕は粗さや強引さを人事で隠す巧妙さがは特筆される。安倍晋三以上に右翼の姿勢を貫いた中曽根康弘は、側近に官房長官として後藤田正晴を置いていた。後藤田は時には中曽根政治を否定するほど強く対峙したが、それでいて結果として政権を支えていた。
中曽根を支持するものだはないが、政策として彼は法案の提出や行政の執行をしていたといえる。行政改革を行う一方で、財政再建にも取り組んでいた。
ところが、今や歴史的右翼政権と化した安倍政権であるが、政策としては単なるバラマキだけを行っている。官僚の言いなりのもとで、行政改革など全く見向きもしなくなっている。土建屋さんたちや株主や金満家が儲かるばかりである。地球儀を俯瞰しながら金をばらまくので途上国にはありがたい存在ではある。
財政再建など目にもくれない安倍政権である。
人事は賛同者ばかりで固めた。反対者はどこにもいない。検証する機会も持つことはない。甘利明の事件がいい例である。何を突っ込まれても政治家個人の裁量枠に留めようとするのである。安倍晋三にはマイナス作用を受けたときに対応する、個人的な力量も人物も見当たらないのである。
政治的な能力や手腕などなく問われない、お友達内閣と言われる賛同者だけで固めた人事は、最大側近の甘利の失脚を含め今やボロボロである。
丸川環境相は暴言、所轄の北方領土の漢字が読めない島尻沖縄・北方担当相、答弁不能の岩城法相、林経産相に税金の“着服”疑惑、なにより甘利明の贈収賄疑惑である。パンティー泥棒やカレンダー配布や政治資金の疑惑などかわいいものである。
しかしながら、いまだにすでに破たんしているアベノミクスに幻想を抱く人たちによる支持は高く、50%の内閣支持率を保っている。国民はいくらぼろが出ても忘れることに忙しいのである。
立憲国家・法治国家としての体質の回復、知的レベルを上げた政権の登場を期待したいものである。