先ごろの大坂G20で、2050年までに廃プラスチックごみゼロ宣言をした。議長国日本の首相は言葉として言ったきりで、その後の経過や対策については何も出てこない。
我々にとって最も不安ななのが、医療廃棄物である。医療の現場は治療する道具のすべてが、一回捨て(ディスポーザブル)の滅菌包装されているものばかりである。プラスチックごみのオンパレードである。ガラスの注射器やボトルは今や存在しない。一回捨ての滅菌器具はありがたい。人も家畜も医療の現場は、廃プラスチックのオンパレードである。私は周辺の誰よりも廃プラスチックを生産していると思う。その対策について業界の対策を聞いたことがない。
さらに、ここにきて廃プラスチック産業を多く抱えていた中国が、受け入れを拒否しだした。日本は年間903万トンの廃プラスチック輩出している。それはほぼそっくり、ベトナム(12.2%)、台湾(17.6%)、マレーシア(21.9%)、タイ(20%)その他、に向けられている。それらのすべて、国内では85%はリサイクルされていることになっている。
だが実態は、リサイクルは36%で、燃料などにされているのが58%といわれている。燃料にするのを日本では、熱回収と称して再利用に分類されているのである。
もう廃プラスチックを、燃料を焚いてまで遠隔地に運ぶ時代では時代ではないのでないか。2050年までにゼロにするのであれば、国内処理を原則にするべきである。それを価格に上乗せすればよい。
議長国ならせめてそれくらいの対策を日本は出すべきである。
物というのは店頭に置いてある時は大事な商品なのだが一端消費者に渡ったらゴミへの道をまっしぐらに走る事になる。
レジ袋やペットボトルは人が手にした瞬間からゴミになることを約束されたようなもので笑い話では済まされない。
槌田敦という物理学者がいるがこの方の環境論を理解し実践する道もある。