そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

どこかおかしなミサイル報道

2009-03-26 | 朝鮮半島

北朝鮮がミサイルを発射する。日本に向けて発射するようだ。それも、4月4日以降のことである。日韓米は大騒ぎである。迎撃態勢を日本はアメリカのご指導ご鞭撻で、アメリカから買った パトリオットなどを構えている。

ミサイル発射を北朝鮮が予告するのもおかしい。北朝鮮は、人工衛星の発射試験だと言っている。彼らの主張が正しければ、これを迎撃するのはおかしくはないか。北朝鮮の主張が、まともでないことは誰でも知っている。しかし、本当に人工衛星なら問題である。

北朝鮮の目的は、周辺国家が騒いでくれることである。北朝鮮という不法国家に、大量破壊兵器を持たせないことが、安全であることはどの国もが、思っていることである。きちがいに刃物ではなく、不法国家に大量破壊兵器は危険である。

North_korea_has_finally_moved_ahead世界各国のそうした思惑を見透かすように、北朝鮮は6者協議を約束を交わしながらも、次々とそれらを反古にしてきた経緯がある。6者協議の始まった頃には、核もミサイルもなかった。日本の拉致問題も認めていなかった。

6者協議の進行中でも、あるいはそれを巧みに取り入れて、核そしてミサイルとエスカレートしてきた。その間にも、もうしませんからと謝るふりをして、各国から重油や食糧をせしめている。巧みな外交である。

そして今回の騒ぎである。北朝鮮は、さらに新たなカードを手に入れることになる。失敗の公算が高いと私は見るが、それでもこれだけ騒いでくれると、北朝鮮の目的は達成されたとおなじである。

その一方で、こんな危険な国家があるからと、軍事力の整備向上を日韓米は、国民を納得させる材料にすることができるのである。北朝鮮の子供じみた行動は、格好の材料である。安全保障と国防、更には愛国心を煽ってくれる北朝鮮の行動はありがたい。そのためにはマスコミに、ちょっとしたことでも、大きく報道すしてもらわなければならないのである。

日本は、本来持っている平和憲法の理念が機能しているならば、こうした不法国家の煽動には乗らずに、外交でこれらの対応をやるべきなのである。予告して飛んでくるかもしれない、世界最貧国のミサイルに標準を合わせ、迎撃できるかどうかショウを論ずるのは愚かなことなのである。

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1 コメント

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北朝鮮、アメリカ、日本のウーってグルなんじゃな... (ぶぶ)
2009-03-27 21:19:14
北朝鮮、アメリカ、日本のウーってグルなんじゃないの?

北朝鮮にミサイル実験をしてもらい、日本が騒いで不安になれば、アメリカは日本にTMDを売ることが出来、山田洋行みたいな連中が途中でピンハネし、自衛隊や防衛庁は天下り先を確保出来、政治家はその手の産業からがっぽりヤミ献金をもらう。
こんなとこかな?

軍需利権に絡んだ連中にとっては北朝鮮様様に見えるんでしょうな。
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