そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

大国の横暴さを前面に押し出すトランプはプーチンに迎合するのか

2025-02-06 | トランプ

超大国の驕り、二期目のトランプの大法螺が世界中に届き、行き詰っていた超大国、具体的には中国とロシアがこれに乗ってきた。トランプは喧嘩したふりを巧みに使い、怖気る小国を自在に操ろうとしている。残念ではあるが、それらは今のところほぼ成功している。エルサルバドルがいい例である
日本も軍門に下るのか心配する向きもあるが、大丈夫である。すでに日本は軍門に下った国で、属国と言って良いからである。これ以上何を吸われるのかは明らかに、兵器の販売である。
大国主義は歴史を変えてまで世界をかき回し、自国有利に誘導したいのである。第二次世界大戦の後処理で話し合ったヤルタの地で、即ちロシアが実効支配しているクリミ半島のヤルタで、アメリカと中国とロシアで話し合おうというものである。プーチンの声掛けであるが、トランプと習近平が乗ってくるかもしれない。ここはウクライナが自国の領土と主張しているところである。
トランプが参加すれば、ウクライナの顔を潰すことになる。1945年のヤルタ会談は、アメリカ、ソ連、イギリスの首脳ローズベルト、スターリン、チャーチルが会談したことになっているが、中国の蒋介石は出国できず、代理人が参加していたのである。上図は今朝の北海道新聞の記事であるが、幾つかの間違った解釈が見受けられる。
そして、実際この会談が効力を持つのが、半年後のポツダム宣言である。ポツダムはドイツのベルリン郊外にある高級住宅地であるが、ここを占拠したのがソビエトでありスターリンが場所を設定をした。ローズベルトは死亡しトルーマンが、チャーチルは選挙で敗北しアトレーが出席している。ソビエトは日本と不可侵条約を結んでいるので(2週間後に破棄し宣戦布告したが)、場所を提供するなど、全てを準備した唯一のヤルタ会談を知るスターリンのソビエトは、ポツダム宣言に名を連ねていない。
ヤルタ会談は密約であるが、ポツダム宣言は多くの連合国が名を連ねている。日本は敗戦の通告を、8月9日に宣戦布告したソビエトにはしていない。それをいいことに、ソビエトは世界が認める第二次世界大戦の終戦の日、9月3日まで侵攻を続けたのである。北方領土の問題はこのことを抜きにして考えられないのである。
1945年のヤルタ会談は密約に違いないが、多くの国が支持していた事実があり、ポツダム宣言にはそれらのほとんどの国が加わっていたのである。
今プーチンが呼びかけようとしているヤルタ会談は、大国の横暴でしかなく小国の存在を蔑ろにするものでしかない。
ゼレンスキーは、トランプのご機嫌を損ねまいと、必死に我慢する姿が哀れでならない。。

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