芳野友子連合会長は、「連合と共産党は考え方が違うから、立憲民主党と共産党との共闘はありえない」と強い言葉で、共闘を否定する。
いくら聞いても彼女の言葉はこれ以上の広がりを持たない。人それぞれ考え方が違うのは当然のことである。ましてや集団となれば、ことさら違いなど強調するものでもない。極端な言い方すれば、人生なんて共闘そのものである。
共闘は主義主張が異なるから行うのである。違いがなければ合流すればよい。違いを闘わせるのであれば、論戦し対立すればよい。
芳野会長の違うから共闘しないというのは、ただの駄々っ子の論理である。
公明党はかつては、消費税絶対反対であった。どうして現在の姿になったか、検証などしたくはないが、自民党に取り込まれたくて主義主張を下したのであろう。それも情けない話であるが、政権に入るという党の命題は達成している。
政治団体の構成員は論議を重ねて同じ行動をとる。違いをのみ込んで共同行動をとる。あるいは党内派閥で存在感を示すことになる。
芳野友子は野党の分断を図っているとしか見えない。自公政権が最も困ることをするべきである。そもそも、労働者団体であるなら、貧困が進行し労働者が苦しんでいることに取り組むべきであろう。その手段として選択をするべきである。
芳野会長は、共産党だけでなく社民党やれいわ新選組や市民共闘も否定している。これでは経団連と変わりない。