ロンドンオリンピックに国民が目線を移している間に、国会は全く身勝手な政局浮遊運動の状態になっている。
参議院で、みんなの党の呼びかけで共産、社民に小沢新党ときずなが加わり、内閣不信任案を提出動きを見せている。増税法案提出を阻止するつもりである。みんな思惑が違うが、法案阻止では一致する。
しかし、彼らにはどうしても自公の協力がいるが、その目途などない。増税法案提出の前に、建前上自公は動けない。
ところが自民党の、小泉ボッチャマたち跳ね上がりは、3党合意を破棄して解散を迫れと直訴している。
かねてからの消費増税主義者の谷垣は、野田と一脈通じるところがあり、増税法案提出までは動かないつもりのようである。
自民党内からの突き上げで、谷垣は8日までの提出と期限を切った。その後に問責決議案を出すつもりであろう。
自民党の伊吹文明の、「3党合意は民主党を分裂させるためのものだとであった」とする、目的はほぼ達成できた。
ほぼというのは、輿石が粘ったため小沢はわずか48人しか連れて行けなかったからである。民主の分裂も自民の目的も、半ばというところである。
分裂もできず増税法案にも反対の、首相就任当時と同じようにウジウジしたままの鳩山一派の動きは、キャスティングボードを取るほどには、数も少なく動きも決定的ではない。
こうした動きになったのもすべては、野田の状況判断の誤りからである。党議拘束をかけるような大きな問題で、党内をまとめることができなかったからである。
政局はこのような陳腐な思惑のやり取りのカオスの中にあるが、原発でも経済状況でも打つ手がないまま浮遊するような状況にある。政治の貧困は今に始まったことではないが、無責任な国会議員たちには次期選挙のこと、自らの選挙区のことしか念頭にないのではないか。
ひょっとすると今月中に解散があるかもしれない。野田に突拍子もない判断能力があればの話である。
国会事故調報告書の提出で委員会は解散したと自民の主張。国会に事故調委員長を招致して論議しないと自民と民主。国会事故調の報告を無視し、原子力規制委員会のメンバーを政府が発表。そりゃおかしいゼ。まるで田舎のボス以下の国会議員。
自治会組織で神社のお祭り寄付金を集める趣旨のパンフレット配布を断ったら、自治会連合協議会の役員会から出席要請があった。穏やかに反対理由を話すつもりだが、神社は宗教法人。2010年の砂川神社の最高裁判決も無視する田舎ボスも国会議員と同レベル。