そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

沖縄に基地を残させた岸信介

2012-08-01 | マスコミ報道

昭和の妖怪岸信介がまたしても、日本の外交史の裏工作で暗躍した事実が、外交文書公開で判明した。沖縄返還の5年前の、岸に対するマクナマラ長官の恫喝である。

Photo当時は、冷戦真っ最中でアメリカは、自作自演のトンキン湾事
件を理由に、北ベトナムの空爆まで行っていた。泥沼になったベトナム戦争の、沖縄はその最前線基地であった。マクマナラは

「日本が米国の基地保有を欲しなくなった日から、一日も早く沖縄に米銀がいるべきではない」さらに「米軍は日本と東南アジアの前進防衛のためにこそ沖縄にいる。日本が米国の存在を欲しないなら、日本に防衛の責任を引き継いでもらい」と発言していた。

自主防衛論者の岸の足元を見透かすような、マクマナラの発言である。自民党政権がそんなことができないのははっきりしている。

当時の沖縄県民は誰しも、本土復帰を願っていた。そして、本土復帰は同時に、米軍基地の撤退をも意味していた。

岸はあえて、マクマナラからこの発言を引き出したのではないか。それは、米軍の駐留を容認することをも意味していた。

A級戦犯でありながら、政界に復帰し日米安保条約を強引に結んだ、昭和の妖怪岸信介ならやりそうなことである。

こうして沖縄返還は、岸の弟の佐藤栄作によってなされるのであるが、のちに判明する数々の密約の根っこになる事実である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 党議拘束をなくせ | トップ | 浮遊する国会と議員の無責任を »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

マスコミ報道」カテゴリの最新記事