どうも大陸間弾道弾(ICBM)はアメリカよりロシアの方が優れているように思えるのであるが、一般商品のように競争入札などすることが出来ない。日本は兵器(今では防衛装備品党御部が)を、アメリカから奇怪なシステムでしか購入できないのである。
アメリカとはFMS(対外有償軍事援助:Foreign Military Sales)契約を行っているからである。政府自衛隊や自民党は「有償援助」と訳した言葉で説明するが、これは意図的誤訳である。因みに、アメリカは世界各国とFMS契約を交わしている国が、2003年で160カ国に及んでいる。
FMSは他国(Foreign)への軍事(Military)商取引( Sales)でしかなく、「外国との軍事商取引」と訳すのが正しい。ところがこのFMSは、先ずは納期は予定である、予定価格である、支払いは一括の前払いである、メインテナンスはアメリカ側がやる。と、販売側のいいことづくの、これ以上ないという美味しい商談である。最後に、商談の窓口は国となっている。
多くの国は一括払いの後は、国がリボ払いすすることになっている。それが後年大きな負担となってのしかかって来る。この何処が有償援助何か分からないが、あえて言うなら世界最高レベルの武器を取り揃えて販売するのであるから、援助とひょげんするのであろうが、実際にはアメリカは最高レベルの武器を販売するのではなく、格落ちを言い値で販売しているのである。
もう一つアメリカにとってい美味い話は、兵器の開発を抑制することに名も繋がって来る。取りはぐれのないアメリカの商法は、世界で軍事衝突が繰り返される現状も欲しいのである。