立党するとすぐに、希望の党などすぐなくなるさと書いたが、どうやらその雰囲気のようになってきた。唯一の拠り所の、風を失ったからである。小池百合子は、ケチで小心者の知事に飽きた都民の反動の風で東京都知事になった。石原親子と下村博文が、どんと呼ばれる男の僕であったことが解ったからである。
7月の都議会選挙は、かつてない勢いで小池新党・都民ファーストが大勝した。殆ど素人が当選している。その後は小違憲の強権・独裁が都民ファーストの党員を抑え込んだ。3ヶ月で4回も党首を変えたり、党員の記者会見や個人的発言を禁止したり、党規約の決定も曖昧なままである。
小池百合子オンリーのこの体制は、新党にそのまま引き継がれている。世情に疎い前原はこのことに気が付かず、民進党を解体までして、小池の軍門に下りポチになった。代表しかいない小池の傲慢な党運営があからさまになってくると、民意はすっかり曳いてしまった。
結局野党第一党の民進党は、前原の御乱心と、そこまであったかどうかは判然としないが、小池百合子の奸計で空中分解してしまった。小池の意思であれば、民進党を分解させ自民党を二つ作ったことには成功したのである。しかし、当の希望の党もやがて消えてしまう。選挙後の当選者があちこちに転入することが目に見えている。
この動きを背景に自民党は大喜びである。全国各紙は自民党の圧勝を予測している。必ずまだ決めていない人たちがいると、申し訳なさそうに最後に付け加えるフレイズはあるが、自民党は大喜びである。今回の自民党の勝利は小池百合子のおかげと言える。
それにしても、風とやらを受けて大きく動く日本の政治、汚濁にまみれ嘘を並べ続ける政権、憲法すら無視する政権をなぜ日本人は支持するのかを理解できない。単に民度が低いだけでは言い表せない。いち早く近代化したが、先進国とはとても言えない後進性の国家である。
かけもり事件も明白な犯罪なのに、アベシンゾもアキエも未だ逮捕さえされない。結局、コイケマエハラらは、意図してアベらという悪党の駆逐撲滅を阻止する役目を果たしたのであり、これは確信犯的意図的行為と言う誹りを免れることはできない。