昨年4月に池袋で自家用乗用車トヨタプリウスを暴走させて、2名を死亡させた9名に重軽傷を起こし、過失運転致死傷罪に問われた旧通産省工業技術院の元技官の飯塚幸三被告は、10日に行われた初公判で、「アクセルペダルを踏み続けたことはない。車に何らかの異常が発生した。」と起訴事実を否認し無実を主張した。何度も官僚にお願いすることがあったが、彼らの本質は無謬性である。彼の発言内容は官僚そのものである。
大都会の繁華街であるが、ブレーキランプの点灯を確認した人物は一人もいない。車に異常は何一つ確認されていない。最初縁石に当たってから加速し、次々と人を撥ね赤信号を無視して対向車に激突してとまる直前は、時速96キロになっていた。誰が見ても、ブレーキと間違えてアクセルを踏んだに違いない。
それを機械工学の専門家、日本のトップの技術を誇る人物が全否定し、無実を訴えた。飯塚幸三は十分な勝算があって、の主張であろう。
彼の勝算とは事実関係ではなく、取り巻きの人物への期待である。自らも骨折していて高齢であったとしても、このような大事件を起こした場倍は逮捕されるであるが、飯塚はそれを先ず逃れている。
数日後の現場検証には、目白警察署長を従えて現れたのが、当時警察庁長官官房長で現警察庁次長の中村格と元警察庁長官官房総括審議官で安倍内閣の内閣官房情報官の北村滋である。中村格は、伊藤詩織さんへの準強姦事件の山口敬之への逮捕状を握り潰した男である。飯塚も含めた3人は東大卒の超エリートである。
飯塚の長男は、安倍晋三の秘書であるが、彼の長男は監禁レイプ事件を起こしているが、何故か無罪になっている。
地元警察署長が委縮しないわけがない。そもそもかつての高級官僚であっても、一民間人の事件に彼ら二人が雁首並べて現場検証に立ち会うのが異常である。目的は飯塚の無罪判決である。
兎に角きな臭く、どのような経過を北村と中村は取るか予測できないが、飯塚幸三は無実を獲得するであろう。この10年来、日本の堕落した政治は平気で不条理を押し通すようになったからである。
二人は安倍政権下の悪の司令塔ですから、こうして人前には出てこないでしょう。