日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

なぜ完成まで誰からの告発もなかったのかしら。

2005-11-24 07:27:25 | 社会問題
「日差しのない日に知らない町を歩いていて、東西南北が判らなくなったときは、建物の造りを見たらいいよ。窓は南側にあるから、窓がどちら側にあるかみて、多くついているほうが南」そう教えてもらったのはテニス仲間の建築士さん。
テニスコートの隣にたった12階建てのマンションを眺めながら、
「ああいう建物はね、柱の太さが上と下とで違うの。だから壁芯で測ると同じでも、実際の部屋の広さは柱の太さの分だけ下層の部屋は狭くなっているんだよ」
「へぇー納得」と、ベンチに腰を下ろして耳を傾けたものです。
いわれてみれば当たり前、下層は上階部分を支えているのだから。
今耐震強度不足のマンション報道が盛んです。
また、チラッと目にしたテレビ解説なのですが、柱の太さが同じだとか…。
テレビ画面は図面を見せて説明をしていたけれど、なーんだか、と思いました。
建築に携わっていた人であれば、イロハの話なのに、建物が完成するまで多くの人が携わっただろうに、誰も進言しない。
協力して大きいことを成し遂げるのは得意でも、一人一人が目鼻を持って「おかしい」とかぎつける耳目や嗅覚に欠けているのでしょうか。
官庁でも、銀行やメーカーなどの大企業でも、内部告発ってつらいところなのでしょうね。内部告発の困難な気質体質に依っているとしたら、まだまだ類似ケースが無きにしも非ずのように思います。
そして、マスコミも同じ映像を何度も繰り返し流して、あおるような報道の仕方はやめて欲しいですね。
コメント (2)
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