日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

国債って、回りまわってみんなのために使われたもの?

2005-11-04 21:24:00 | 社会問題
{膨大な国債発行額、国の背負っている借金のために、財政困難に陥っている} と私たちは漠然と理解しています。
国債は他人のために使われたかのように…。
それではその国債はなぜ増えたのでしょう。
税収を上回る支出。
公共事業の発注。…談合で割高発注もあったかも知れません。ゼネコンとその傘下の仕事に従事している人の割合は日本は世界で突出して多いそうです。
医療費等、社会福祉等への負担金の手当て。公共と名が付くと予算が付くからと、業者が群がりますよね。
そう、国債を使って、国が事業に資金を投資し続けたおかげで生活をしてきたのは、私たち国民でもあるのです。
道路がつくとなると、途端に土地買収関連であたりの土地が値上がりするし、工事労働者が集まると、飲み屋さんから弁当業者まで潤うのです。
そんな形で生活の糧を得てきた人が随分いたのも現実でした。
だから、高速道路の誘致に盛んな陳情など行ってきたのも、そんなうちのひとつです。
国の予算が各所で使われ、その地域の住民が豊かになってきていたという面があったと思います。声の大きい議員さんがいたほうが有利だとか、分配のあり方が偏っていたようですけれども。
だから国債の恩恵を受けてきたのも国民なのです。
但し、今の政権は公共事業等で大盤振る舞いをするという形での国民の支持を得るというやり方を変え、国民に現状を説明して借金を減じる方向へと舵を切りました。
だから、先の選挙でいわゆる族議員といわれる、国の予算と密着している業者を支持者とする議員たちが与党からばっさり姿を消しました。
族議員に代わる議員が新たに80人も加わったということは画期的なことです。
それなりの選挙民による無血革命があったといえるかもしれません。

「多額の国債発行」の責任は、為政者が勝手になしたと責めるのは一方的で、次々と公共事業を願った国民の意思の一面でもあったわけです。
また、そのおかげでインフラが整ったことは確かにプラスでした。そして今、財政の健全化にスポットを当てる時期にあるのでしょう。私たちがただ他人事のように責めるのでなく、克服すべき課題だと理解すべきなのでしょうね。
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国債の大量発行と金利

2005-11-04 07:05:09 | 社会問題
超低金利が長らく続いていますよね。
経済紙では企業が最高益を出したという記事が目に付きます。
景気回復してきたのだから、金利アップとなるのでしょうか。
市場に金余り現象がおきていて、株式市場もあのバブル時並みの活況だそうです。
日銀はそろそろ金利アップをしたいところなのでしょう。
対ドルとの関係では円安傾向となりアメリカの金利が4パーセント代になっている状況です。このままでは日本のお金がアメリカに流れる…。
でも、金利はなかなか上がらないと思います。
大手銀行は不良債権で苦しんでいた数年前と様変わりして元気になったようです(不良債権比率2.4パーセントと報じていました)。
だからといって今日本の金利を上げると困る人もいます。
低金利であるから倒産しないでなんとかやれているゼネコン。
景気回復のニュースに登ってきていません。
そして、この国。
膨大なの国債を発行しています。金利が上がると国債が安くなるからです。
金利と国債は連動します。国債も金融商品のひとつです、よって当然買い手(引き受けて)は他の預金金利等との比較で判断しますから。
国債は金利分を差し引いて売られています。金利があがって、その金利分が大きくなった分、市場に出るときの国債の値段が低くなるのです。
買い戻す金額は額面で変わらないのに、市場に出すときは安くしか出せない、これでもっとも困るのは国です。
日銀の思惑と国の思惑、それぞれ違うのです。
景況で市場にお金がだぶついているのに、引き締められない→バブル。
最大の債務者である国が低金利を切望していると考えられるのではないでしょうか。
それが、不健全だとわかっているから、いま政府も借金財政の建て直しに本気なんだと連想するのは筋違いでしょうか。

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