日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

昨日の日曜は特別な日になりました。

2005-12-19 22:37:27 | 私の雑感あれこれ
冷え込んだ朝、「モモ」が飼い主が顔を出すのを待つような角度で動かなくなっていました。
モモが我が家へやってきたのは平成2年の2月。もう少しで16年間生きるところだったのに、この朝で最後になりました。
どこで生まれたのか分かりません。ご近所の庭先でクンクン泣きながら一晩過ごしていたのを、犬好きなお向かいさんが見つけ、3匹は飼えないからと、迷っていらっしゃるところへ、動物大好き子供の我が家の次女(当時小3)が出くわして、そして我が家の一員に。
両耳がたれている柴犬の雑種。子犬にしてはいやに足が太い犬でした。
自分の飼い犬になった次女はそれからずっと毎日の散歩が彼女の日課に。
留学で散歩がピンチヒッターの私になってからも、随分散歩仲間さんからは、モモの飼い主のお姉ちゃんは?と尋ねられたものです。
飼い始めた頃の話ひとつ。
「私ね、モモ会社の社長なの」「みんなモモを抱っこしたがから、葉っぱのお金を持ってきたら、滑り台からモモを抱っこして滑らせてあげるの」
そう近所の公園の滑り台も格好の遊び場でした。
半年ほど前に引越ししてきた鍵っ子の次女の大切な遊び相手だった「モモ」です。
買ったばかりの犬小屋に、犬を追い出して自分が入ってみたりして、彼女も子供時代真っ盛りのころです。
子供達が巣立って、共働きの我が家にとって庭先のモモの存在は結構物分りのいい番犬でした。
あれから15年。世の中すっかり様変わりのペットブームでご近所の犬も増えたけれど、どのワンちゃんも座敷犬。
そんな中で最後まで庭先だったけれど、もう少しで16年という充分な年月をありがとう。
最後の二晩に遠吠えを聞いたという。それは患うことなく最後のときを迎えることを伝える合図だったのですか。なんといっても、あなたはご近所一番の最長老でした。



コメント (2)
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