日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

雪空の後に

2005-12-21 21:55:05 | 私の雑感あれこれ
寒気団が遠ざかって青空の水曜日。
ビルの日陰の片時のアイスバーンに気をとられながら、自転車で街中を行く。
大通りはオフィス街なんだけれど、自転車で通り抜ける大通りから1本中に入った道筋には日差しで傾きかけた雪だるまがあっちにもこっちにも。
週日の昼間だから子供の姿は勿論見えない。
だけど、目鼻に炭を埋め込んだ本格的な雪だるまを目にすると、鼻高々の子供達の歓声が聞こえるようだ。

私の実家は雪国。
おばあちゃん家でたっぷり雪遊びを楽しんだ子供達を連れての帰りの汽車の中。
車窓から明るい日差しに輝く田圃の雪景色を眺めながら、息子はつぶやいたものです。
「僕が作った雪だるま大丈夫かな。お日さんで溶けないだろうか」
そして、
「がんばれよ。ボクが今度夏におばあちゃん家に来るときまで、がんばれよ」
と。
従兄弟のお姉ちゃんが、炭や人参そしてバケツの帽子まで用意してくれて、一緒に作った本格的なものだったから、格別の自信作だったのでしょうね。
まだ夏という季節の経験が少ないから、「今度は夏に来るね」と大人が取り交わした挨拶を、耳に残った挨拶を次への期待としてこの幼子は今汽車に乗っているんだ、小さな背中を眺めてそう思った。

そして雪国を知らない子供ってこんなことも。
おじいちゃん達とスキー場に連れて行ってもらったときのこと。
4歳の息子は言うのです。
「この雪やわらかすぎるから、滑れない」って。
スキー場の麓でプラスチックのスキーを履いて。
きっとテレビで見たことあるようなすべりが自分にも出来ると、スキーってそんなものだと思っていたのでしょうね。視覚から入った情報とどっこい現実は違います。まったく笑っちゃいます。
結局はおじさんやおばさんにスキーをはさむような形で抱えてもらって滑れて大喜び。
暖かい地方育ちの皆さんへ
雪国の人がみんなスキー出来るものだと、思っている人がいたとしたら、それも間違いです。私不得意です(笑い)。スキー遊びはいっぱいしたことはあるんですけれども。
コメント (3)
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