日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

余談の雑感(青木繁など)

2005-12-02 21:34:22 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
まったくの雑感です。
その1
日経の最終ページに青木繁の「朝日」という絵と解説とが載っていました。
あの「海の幸」の青木繁です。
解説によると、彼の画家として活躍したのは実質5年間、21歳から25歳までとのこと。
「海の幸」は、美術教科書ではお馴染みの絵です。
ブリジストン美術館と宇都宮に暮らしていた時の青木繁展と2度実物を見た記憶があります。
たった5年間の活動だったの…、そのことを今日知りました。
新聞に掲載されている「朝日」と題する海の絵ですが、描かれている波のうねりが海の深さまでを思わせるのです。絶筆だそうです。
「…題名とは裏腹に、今まさに海原に没しようとする落日の絵に見える」と解説にはありました。
25歳というのはこんな絵までを描かせてしまう年なのだと、そう思いました。
彼の絵の前に立っていたとき、その2度目にしても宇都宮の町に暮らしていた頃だから、私まだ23歳でした。
あぁー。

その2
私の音痴は筋金入りですから、こんなこと書く立場ではないのですが、車の中でCDを聞きながら、今日も、そしていつも思うことです。
「ツィゴイネルワイゼン」は、新しくってできた当時は革新的だったんだろうな。若いサラサーテが思いのたけを物語性たっぷりと書ききった作品だと思うのです。随分情緒的で、感情移入して聞くと、涙まで出てきそうです。
ワッハハ、違うかな?
日本ではクラッシックというジャンルでしょうけれど、できたばかりのときは新曲のはずだし、あの感情表現は若さだと思うのだけれど…。
ちなみに生で聞いたのは、前橋汀子さんの演奏で1度だけです。
この手の曲で、自分流に好きなのが、あといくつかあるのですが、並べると恥ずかしいので、また別の折に。

コメント (4)
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高齢者の医療費自己負担割合アップの話から

2005-12-02 08:13:03 | 社会問題
今朝の朝日新聞1面に記事がでている。
一般世代と同じ3割負担もありえるとのこと。
但し所得に応じてのことだから、高所得者に限っての話。
このところお国の台所事情が苦しくなって、各省庁思案のしどころで次々と提案が出てきています。
不景気もいいもんだというと、お叱りを受けるかもしれませんが、潮が満ちていたときには、わからなかった不公平が、引き潮となったために、水面下のいろいろが見えてくる。そんな功罪をもたらしているとも思います。
「何でもお国に負担してもらう」ではなく、相互扶助の仕組みだから、支出が増えれば、「なぜ増えるのか」、「どう負担するか」と考えを進めるのが次の段階。
昨今の改革はその順序を追っているように思えれので、結構納得しています。
自分の負担が増えるから反対、改悪だと叫ぶ、そう言う意見も当然あると思いますが、同調はちょっとためらわれます。
「同じ」ではなく、可処分所得に見合った「公平に」してもらいたいものです。

話は変わりますが、高齢者関連で、まだ身近にはないのですが、公が運営している老人保健施設(老人ホーム、老健?)への入居者は順番待ちだと何度か耳にしたことがあります。そして「国会議員の口利きだったから入居ができた」と、何年か前に聞いたこともあります。その話が私にとって結構ショックというか、情けなかったので、その後、入所の話になると、ちょっと水を向けるのです「どなたかのご紹介?」と。
皆さん、結構ご紹介者がおありです。「助かったわ」と。

先日、田舎に帰ったときもそんな話題になって、「そりゃぁ、町長の関連だと早い」と。
実際はどうかは知りません。言っている当事者もどこまで知っての話か判りません。
だけれど、私ががっかりしたのは、自分がそれで厚待遇を受ける立場でもないのに、それを認めてしまっていることに違和感を感じました。

可処分所得の多寡で負担割合に差をつけるのは納得いきます。
状況の違いで入所順に差があるのは納得いきます。
だけれども、世の中そんなものだからと、不公平を受け入れるのは嫌だなー。
引き潮で、水面下の台所事情がわかったこの折、老人施設の入居実態の公正さも担保して欲しいものです。

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