日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

昨今の株高で・・・

2005-12-27 10:11:20 | 社会問題
覚えていらっしゃいますか。
銀行の不良債権がかさみ公的資金が投入されたと連日報道されていた頃から3、4年経ったたでしょうか。
数千億という数字には生活感などまったく無いから、桁のひとつが違っても、「へぇー、そうなのだ」と、紙面を眺めていただけでした。
その資金投入が優先株(下記注)という形の第三者割当増資(この場合は第3者は国)でなされ、昨今の株高で優先株を普通株に切り替えて売却すると、国は数兆円もの利益を得る算段になるとのこと。
投入するときはこんなことまで予想されていませんでした。銀行は経済の血流だから、倒産は出来る限り避けるべきだ、という考えだったと思います。

ところが、「瓢箪から駒」

株価が当時10万円代から60万から80万円と、5倍以上に上昇している都銀もあるわけで、あの時投入したものを国が市場で株を売却するとなると、膨大な利益を得ることになるという話。
銀行が高収益を上げているから、株価が上がり、株を持っている国が潤う。
なぜ銀行がこれほどまで高収益を上げているか。
殆ど無利子の市民の預金を運用していること、安定した手数料収入が得られる投資信託を扱うことが出来るようになったこと。株価が総じてあがっていることから、取引先の焦げ付きも減少しているのでしょうか。

先日2年ほど経過した5万円の定期預金を解約しました。解約金は5万円ぴったり。
別に数円の利息が欲しいわけではないけれど、銀行預金の様変わりを実感しました。

「風が吹けば桶屋が儲かる」

そう、昨今こつこつと銀行に預金している人が桶屋さんではないことは確かです。
(注)
優先株は普通株より高配当が約束されており議決権が無い。但し、約束が守られないときは、普通株に転換して議決権が発生する。
普通株は業績が悪いと無配当になることもある代わりに、株主として議決権あり。但し某ファンドのように莫大な資金力を投入しないと発言権が力を持つまでにならないのが現実でしょうけれど。
コメント (2)
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