名古屋は58年ぶりの雪だとか。
雪国育ちの私には、見慣れた光景のひとつです。
今、私のいるこの部屋は充分暖かい。
私がその雪国で受験勉強していた頃の姿、自分で思い浮かべても「まぁ」と、思います。
6畳の和室。座り机。
暖房は電気座布団に正座し、豆炭行火(あんか)を膝に載せ、鉛筆を握れるように3本の指先だけ切った手袋。そして精一杯の厚着。
照明は部屋の明かりはつけずに、卓上照明だけ。
今の若い人たちから見ると、すごいセピア色に見えるでしょうね。
それなりに「女子大生亡国論なんて、ひどいわよね」と、通学列車の中で息巻いていたのですよ。
もっと記憶力や解析力があればと、自分の力不足に不満があったけれど、その環境にはまったく不満もありませんでした。朝6時42分の始発に乗っての汽車通学の3年間でした。
ほんの数年後。
4つ年下の弟の勉強部屋は石油ストーブで暖かく、部屋中も明るくて、あぁ、こんな部屋だったら…と、ちょっと思いました。ということは、我慢の寒さだったのでしょうね。
あれから幾星霜(なかなか変換できませんでした。笑い)。
「お宅、お風呂改装なさったけれど、床暖房?」
「?」
「お風呂 寒いのいやでしょう」
「だって、お風呂って入ると暖かいじゃない」
「入る前の、床がひんやりしているといやでしょ」
「へぇー、近頃そんなのまであるのですか。いえ、床暖房ありません」
本当に幾星霜です。
会話の相手は私より一回り近くは年上だけれど、そこまで「プロジェクトX」さんが考えてくれているのですね。
実は、指先のない手袋、UVカットの生地製のものをこの夏買い求めました。屋外スケッチのために(まぁなんと!)。
いらない手袋を切って使っていた昔を思い出して、われながら苦笑です。
セピア色になってしまった時代に身に付けたことを引っ張り出して、結構役立つこともあるのだけれど。
今、自分が机に向かっているこの体制で、寒さを我慢しなくいい、そのことでうれしいし幸せです。
雪国育ちの私には、見慣れた光景のひとつです。
今、私のいるこの部屋は充分暖かい。
私がその雪国で受験勉強していた頃の姿、自分で思い浮かべても「まぁ」と、思います。
6畳の和室。座り机。
暖房は電気座布団に正座し、豆炭行火(あんか)を膝に載せ、鉛筆を握れるように3本の指先だけ切った手袋。そして精一杯の厚着。
照明は部屋の明かりはつけずに、卓上照明だけ。
今の若い人たちから見ると、すごいセピア色に見えるでしょうね。
それなりに「女子大生亡国論なんて、ひどいわよね」と、通学列車の中で息巻いていたのですよ。
もっと記憶力や解析力があればと、自分の力不足に不満があったけれど、その環境にはまったく不満もありませんでした。朝6時42分の始発に乗っての汽車通学の3年間でした。
ほんの数年後。
4つ年下の弟の勉強部屋は石油ストーブで暖かく、部屋中も明るくて、あぁ、こんな部屋だったら…と、ちょっと思いました。ということは、我慢の寒さだったのでしょうね。
あれから幾星霜(なかなか変換できませんでした。笑い)。
「お宅、お風呂改装なさったけれど、床暖房?」
「?」
「お風呂 寒いのいやでしょう」
「だって、お風呂って入ると暖かいじゃない」
「入る前の、床がひんやりしているといやでしょ」
「へぇー、近頃そんなのまであるのですか。いえ、床暖房ありません」
本当に幾星霜です。
会話の相手は私より一回り近くは年上だけれど、そこまで「プロジェクトX」さんが考えてくれているのですね。
実は、指先のない手袋、UVカットの生地製のものをこの夏買い求めました。屋外スケッチのために(まぁなんと!)。
いらない手袋を切って使っていた昔を思い出して、われながら苦笑です。
セピア色になってしまった時代に身に付けたことを引っ張り出して、結構役立つこともあるのだけれど。
今、自分が机に向かっているこの体制で、寒さを我慢しなくいい、そのことでうれしいし幸せです。