日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

3月は詰まっています。

2016-03-09 19:56:15 | 私の雑感あれこれ
年が明けると3月の確定申告締切日までは、「お気楽に♪~」気分にはなれないのだけれど、(大概2月中に)書類が出来上がってしまうと、それ以降は「春気分」です。

東京行きでは、時間調整もあって、東京駅のステーションギャラリーに行ってきました。
駅の中にあるから、行けばわかる、つもりだったけれど、東京駅は広かった~。
コインロッカーもいたるところ空きなし。
キャリーバックをゴロゴロしながら右往左往。
地味な入口の受付に荷物を預けることができて、ほっ。

絵画展は
ジョルジュ・モランディ-終わりなき変奏-
というテーマの作品展示でした。

ピカソやブラックと同時代のイタリアのボローニャの天才画家とのこと。
ピカソ、ブラックがもてはやされた時代にあって、この具象路線を貫き通したというのは、ポリシー、相当なものだったのでしょうね。
画室の同じモチーフを書き続ける、埃もモチーフ。
坂本繁二郎の画面配色に通じるようにも感じたけれど、平成じゃない、昭和の絵って感じ。あっイタリヤだから、昭和も平成もありえませんね。
多くの高技術を持った画家たちの絵を見てきているからか、画室の中の瓶と窓からの景色しか描かなかった彼はわからないです。
美術教師としての収入だけで生活し、絵を売って生活するという考えはさらさらなかった人だそうです。
主張が強すぎないから、一枚の絵としてはいいかも。

一旦3階まで上がって、順次2階、1階へと階段を使って降りてくるのですが、その壁面は、明治初期に作られた東京駅の煉瓦壁が露出していて、ちょっと感激しました。
新橋~横浜まで開通して、まもなく東京駅まで伸びた時代、明治政府のこれから西洋に負けないように国を興していこうという気概あふれていたころを勝手に想像したりして。
司馬遼太郎の「峠」の河合継之助も終盤には汽車で横浜まで行って、船で長崎までという行程が出てきていたし、江藤新平を書いた「歳月」では、まさしく興りゆく明治政府でしたから。

来週は、週日1泊二日で、王が頭ホテルです。
昨秋に行ったときは天候に恵まれず残念でしたが、宿泊事態が心地よくって、リピートすることにしました。
まだホテルの周りは雪が深くて、雪上車がバスのお客を迎えに来てくれるかもしれません。


26日からは、5日間の国内クルーズです。
まだ、のんびり日程が取れないことと、夫が海外クルーズはいやだということで、これはチャンスと大分前に申込み済み。
ところが、日程が近づいて、届いたパンフレットに、ドレスコード(服装規定)の説明などがあって、夫はキャンセルしたいと言いだし、ワタシ困惑。
クルーズは初体験。だから、どんな雰囲気のものか、わかりません。
海外クルーズの体験話は耳に入ってくるけれど、根掘り葉掘りを聞くこともないから、どうなるんだろう的気分です。
テレビドラマ「ダウントンアビー」という貴族社会を描いたドラマでは、食事のたびに着替えをする習慣です。やがて勃興したブルジョアたちが貴族の習慣をまねて、着飾って食事するという風習をデラックス船旅に持ち込まれているのでしょうね。
船室には歴然としたランクがあります。大きな船の間取りだから、との部屋もバルコニー付とはいかないし、窓なし部屋も出てくるし、ということなのでしょう。
何事も体験。自分の主義主張に合わないからキャンセル、というよりも、ちょっと体験してみても、それはいい勉強になるのではないかと思います。
船室で海ばかりの風景では、絵を描くのも楽しくないし、ipadで電子書籍読んでいるとしたら、自宅と同じで芸がないわね。苦笑
ま、何事も体験です。


また、地下鉄通勤がルンルン状態です。
(…読みたいものに出会ったときに現れる症状)
司馬遼太郎「箱根の坂」(上)読書中。私、15世紀の京都にいます。苦笑
司馬遼太郎ってどうしてこう、すごいんだろう。博識にもほどがある! かつ、登場人物に息を吹き込むのが見事。波長が合うという人が多いから、いつまでも読み継がれるのでしょうね。
日本の宝物(いいえ、私の宝物)ですね。まったく!





コメント (9)
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