日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

みちのく未来基金

2013-04-02 09:31:32 | 社会問題
先日こんな基金があることを新聞広告で知りました。

「みちのく未来基金」

震災のあった年の9月に、3つの企業が主体ととなって発足したらしい。
新聞広告は、一般への寄付金の募集の呼びかけだった。両親、または片親を震災で失った子供たちへの大学(専門学校含む)入学金、授業料の全額給付。両親を失った子供が200名、片親を失った子供が2000名いるという。給付対象は全員震災被害者。震災後すぐ進学時期になるものもいれば、そのとき生まれたばかりの赤ちゃんの18年後の進学資金も面倒を見ますよ、という制度です。
私は交通費ももったいなくて、まだ被災地まで足も運んだことはありませんが、こんな制度が出来ていて、一般人にまで参加が呼びかけられているのを新聞で知ってラッキーと思いました。
運営費は立ち上げた企業が負担するので、一般寄付金はすべて子供たちへの資金に回す、と説明があります。
熱意をもって、張り切って(苦笑)寄付を続けてきたけれど、内実を知ってみれば、寄付金の多くを運営費に充てられていた、ということもありました。NGOだといっても職員は生活していかなくてはならないのだから、それは当然なのでしょうが、肩透かし感は否めませんでした。多分、多くの寄付にはそんな実情がつきものだから、敢えて、図解までして、100パーセント援助資金にとあったのは、私と似た思いを持っている人も多いことを予想してのことでしょう。
震災後25年間に亘る活動になる、ともあります。長期ではあるけれど、目的が明確であるのはすっきりしています。
私のブログを訪れる方には既報かもしれませんが、記しておきます。

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3 コメント

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鎮魂の歌を世界の人々に (verdavojeto)
2013-04-02 10:16:49
歌ってもらおうと活動している高舘千枝子さんもこのような活躍をしています。岩手県唐丹町の小中学生を対象に。彼女一人でとは思えませんが、組織は小さく18年後までは考えていないようです。
おそらく同じ様な事をしている人達が各所に居るのではないかと思えて来ました。
巧く発展すると良いですね。
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この基金は (街中の案山子)
2013-04-03 07:51:20
震災で親を失った「すべての」子供に、というスタンス。1年目、2年目は申請者に100パーセント応じています。
会計報告もきちんとなされています。役員は無報酬。3つの企業から1年で6000万円提供されているようです。総額40億円を要する事業になるらしいですが、皆さんにもご協力をという呼びかけが新聞でなされていたのです。
生まれてまもなく親を失った子供にもきちんと大学進学資金を提供しようという発想、うれしいものです。
大会社が軸となっています。企業は社会の公器、という考え方で、こんな形で役立ちたいというところからのスタートのようです。
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ささやかで、大海に一枚の葉っぱ (街中の案山子)
2013-04-06 17:22:09
みたいですが、震災時に生まれた赤ちゃんが大学卒業するまでの今後20年ほど、無事に寄付を続けられたらいいなと。そこまではきちんと生きたいと思う。小学校4年生のときに伊勢湾台風の被災者に見舞金を送りたいと、一人で町役場に行って、「匿名でお願いします」と憶えたばかりの言葉を使った女の子だったのに(苦笑)、もうこの年になりました。ささやかな寄付金をするという行為のために、生きる20年が広がったように思えます。
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