日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

国債の大量発行と金利

2005-11-04 07:05:09 | 社会問題
超低金利が長らく続いていますよね。
経済紙では企業が最高益を出したという記事が目に付きます。
景気回復してきたのだから、金利アップとなるのでしょうか。
市場に金余り現象がおきていて、株式市場もあのバブル時並みの活況だそうです。
日銀はそろそろ金利アップをしたいところなのでしょう。
対ドルとの関係では円安傾向となりアメリカの金利が4パーセント代になっている状況です。このままでは日本のお金がアメリカに流れる…。
でも、金利はなかなか上がらないと思います。
大手銀行は不良債権で苦しんでいた数年前と様変わりして元気になったようです(不良債権比率2.4パーセントと報じていました)。
だからといって今日本の金利を上げると困る人もいます。
低金利であるから倒産しないでなんとかやれているゼネコン。
景気回復のニュースに登ってきていません。
そして、この国。
膨大なの国債を発行しています。金利が上がると国債が安くなるからです。
金利と国債は連動します。国債も金融商品のひとつです、よって当然買い手(引き受けて)は他の預金金利等との比較で判断しますから。
国債は金利分を差し引いて売られています。金利があがって、その金利分が大きくなった分、市場に出るときの国債の値段が低くなるのです。
買い戻す金額は額面で変わらないのに、市場に出すときは安くしか出せない、これでもっとも困るのは国です。
日銀の思惑と国の思惑、それぞれ違うのです。
景況で市場にお金がだぶついているのに、引き締められない→バブル。
最大の債務者である国が低金利を切望していると考えられるのではないでしょうか。
それが、不健全だとわかっているから、いま政府も借金財政の建て直しに本気なんだと連想するのは筋違いでしょうか。

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