日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」をみる

2017-10-10 07:39:58 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
 ">2015年製作。

ナチスに奪われた個人所有の絵画の奪還訴訟の顛末を書いた作品です。



オーストリアがナチス政権下に入ったときの模様、その時代と、訴訟を起こしている現代とが交互に組み込まれており、今あるウィーンの街が戦争に巻き込まれていった様子の連想を助けてくれます。

軍靴の音を響かせて待ちに入ってくるドイツ軍を大衆は歓迎して迎え入れている場面。ユダヤ人の家にユダヤとペイントする政権側のひとたち。

すべてがわかるとは言えないけれど、侵略されるということはこういうことなのだと、思いながら見る。

なんとかアメリカに逃げ延びて、戦後を送っているウィーン出身の老婦人は、嫌な思い出の詰まったウィーンの地を踏むことを拒む。

ほんの少し旅人として行ったことがある、あの街がそんな、侵略のいきさつを抱えていると、映像で教えられると鮮明になります。

戦争をしたくない、戦争が起こってはならない、ドイツ、フランスなどの国々の思いが、こういう過去からきているのだともつくづく思ったりもします。

…フランスなどは産業として武器輸出はしているところが、矛盾ですけどね。

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2 コメント

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Unknown (さなえ)
2017-10-12 06:43:19
問題は、一方が戦争は嫌だとどんなに思っていても、一方が攻めようと決めれば、話し合いなど望んでも問答無用で潰されてしまうことです。

占領されて国がなくなるというのはどういうことか、シリアの惨状を見てつくづくコワイと思います。わずか数年で都市があの瓦礫の山になり、住民は難民となったのですから。
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さなえさんへ (案山子)
2017-10-12 07:03:33
コメントありがとう。映画のホームページを貼り付けようと思ったけれど、うまくいかずに、イージーな感想のみでアップしています。トホホ
たどってきた歴史を知れば知るほど、自分が知らない、理解していない問題があったのだとわかります。中東については、長らくオスマントルコ支配下にあった地域をヨーロッパ列強が民族を無視した分断国家にしたため、紛争絶え間ない地域が残ったのでしょう。クルド人というのは耳にしていても、3000万人近くいる民族であり、第2次大戦後に分断されて、どの国にあっても阻害される立場にいるってのも、最近知りました。オスマントルコが民主的であったわけではないでしょうけれど。
古代ローマ史の物語を読んだとき、ローマよりも文化的に栄華を極めていたのがシリアを中心とした地中海東岸。訪ねてみたいな~と思ったりもしたのですが、それどころではないですね。
今、暴発しそうな国がすぐ近くにある状況にいるわけで、○○前夜なのかしら、なんて思わなくもあり、です。

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