詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

2019年12月10日(火曜日)

2019-12-10 23:17:11 | 考える日記


 考えの対象になることを好まない、という書き置きをして、その「ことば」は一冊の本のなかから逃げ出した。
 その「ことば」は、その本のなかには存在しないが、その本のことを考える読者の思索のなかには存在する。あるいは、その「ことば」について考えるひとの思索のなかに存在する。「ことば」の意志に反して、そういうことが起きる。
 「ない」というのは、そういうことだ。
 「ない」になろうとした「ことば」がある。そして、その「ない」ということに反するように、「ある」が存在してしまう。

 可能的なものは、その根底に非存在を持つのか。
 (安部公房『他人の顔』を、このことばから対象化できるか。)
 これは、また別のメモである。

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