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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ひとりずもう

2005-07-23 19:10:39 | なんということはない日常
寝る前に読む本は難解な物や悲惨な物でなく、明るく笑って読める本が精神的にもいいそうだ。眉間に皺が寄るような本は自分でいい眠りについたつもりでも、どこか眠りが浅かったりするらしい。
そんな事を聞いてからは、努めて楽しい本を読むようにしているのだが、このさくらももこの久しぶりのエッセイ@ひとりずもうはそんな寝る前にぴったりの本だろう。

特に「女子校」という男子がいないおかげで、授業中は無駄話とエロ本の回し読み、休み時間はワイ談で盛り上がりと何の緊張感もない学校生活の話は笑いながらも深く頷いてしまった。

私は男女共学だったので、さすがにそんな事は無かったが、暑い夏は椅子の下から下敷きで風を送ることは勿論、スカートを上下に動かし風を送る者もいるらしい、と風の噂で女子校の乱れた様子は聞いていた。

それに比べたら共学は健全だったかもしれない。
上級生が校内で手をつないで歩いているのを生活指導の教師に見つかり、学校内を走って逃げているのを見かけたり、夕暮れの自転車置き場で見てはいけない光景を見たりした時もあったような気がするが、大体の生徒は付き合うといっても、朝晩駅までの道を一緒に歩くとか、部活が終わった後、近所のパン屋の前で菓子パンを食べつつ談笑するとかそんな可愛い付き合いをしていたように思う。隠れてワイ談をしたり、エロ本を見たりしている生徒もいたかもしれないが、隣には生身の異性が座っているのだ。わざわざワイ談をするより、告白でもして付き合ってしまった方が余程話が早いというものだ。

隣に座っていたN君が、プールの授業の後、頭にカーラーをつけたまま授業を受けている女子の姿を見て「女子って普通にしていても髪がカールするんだと思ってたんだ。あんな風にしなければ髪はカールしないんだ・・・・」とつぶやくのを聞き「男子ってこんな風に勘違いしているんだ。」と思ったことをこのエッセイを読みながら思い出した。

異性に対する期待や思い込みが大きくなる男女別と、小さな思い込みや夢が少しずつ壊れる共学とどちら良かったのだろうか。
私はこの時期になると、高校野球の応援に行ったことを懐かしく思い出す。授業中はどうしようもない男子が、グランドで走り回る姿に熱く声援を送ったりしたものだ。そんな思い出があるだけでも共学で良かったと思う。

ひとりずもう

小学館

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