私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

掌せき膿疱症

2005-07-02 18:59:56 | なんということはない日常
死んでたまるか!―波瀾万丈の人生と全闘病記 奈美 悦子 (著)は掌せき膿疱症性胸肋鎖関節炎に悩んだ著書の闘病記だ。
昨日の会社帰りに15分立ち読みしただけの本について書くのは正直気が引けるのだが、私自身も同じ病気なので、掌せき膿疱症について書く資格はあるのではないかと思う。

10年程前風邪で医者にかかった際、内科のほかに皮膚科も専門という女医に左手小指下の肌荒れを見せると「これは掌せき膿疱症ですね」と何だか聞いたことの無い病名を言われた。
「最近なったわけではなく、以前からずっとそうでしょ?」と聞かれたので、10年以上前からそうであること、症状が悪い時もあるが、手のひらの5分の1以上には広がらないこと、以前見せた医師からは直らない病気だといわれ、我慢しなさいと言われたことを伝えた。
「治らない病気ではないけれど、あなたは全然酷いほうではないわね。酷い人は両手、両足に出ます。あなたは足には?」というので、足には出たことがないことを伝えると、あなた以上悩んでいる人が沢山いるから、心配する必要なし」というようなことを淡々と説明された。
医者に「あなたより症状の酷い人は沢山います。」と言われたら素人には、それ以上返す言葉はないだろう。正直随分あっさりした言い方だなと思ったが、心配する必要なしと言われればそれま出だし、それ以上大して気にも留めなかった。
全く出なくなるときもあれば、時々出るときもあり、治らないと言った医者も正しければ、酷くならなければ大丈夫とどちらの医者が言ったことも正しいというような症状が10年以上続いていたのだが、そんな時著者の記者会見をテレビでみてびっくりしてしまった。

この本を立ち読みしただけで買わなかったのは、「治ると信じれば必ず治る」と半ば盲目的に語られ過ぎている気がしたことだ。

以前喉が痛くて医者に言った際に「喉が腫れている」と症状を説明すると「診断するのは医師だ。喉が見えないのに、何故腫れていると分かるんだ」と一喝されたこともあるし、花粉症による肌荒れの際、仕事が忙しくて通院するのが遅くなってしまった時は「治す気がないなら、来なくていい。今は医学が進歩しているのだから、自分の病気の事は自分で色々調べて、努力するぐらいの気持ちでないと駄目だ。治らないと思っているなら来る必要はない。」と言われたこともある。

医学が発達している現在に、素人が病気について考えるのはとても難しいことだと思う。しかしその難しいことを病気になった時は、本当に真剣に考えなくてはいけないのだ。立ち読みをしながら改めてそのことを強く感じたことだけは確かだ。


死んでたまるか!―波瀾万丈の人生と全闘病記

主婦と生活社

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