同級生の死体を見つけたある少年の夏。
本を読むとその場面が目の前に浮かんでくることが楽しいはずなのに、この本はそれが辛い。
辛くとも読み続けてしまうのは、その先にあるものの正体を見たいためなのだが、それを見ても辛い思いが残る。
その正体を知っても、その辛さを解消する方法は見つからない。
ミステリーというより、暗い穴の中に落ちていくファンタジーを読んだ気分だ。
穴の先に進んでも、その先にはやはり暗い闇がどこまでも続いていくような気分だ。
読み物としては面白いとは思うが、人とその面白さを共感したいとは思わない。
人にその暗い闇を見せたいと思う気持ちにならないのだ。
本を読むとその場面が目の前に浮かんでくることが楽しいはずなのに、この本はそれが辛い。
辛くとも読み続けてしまうのは、その先にあるものの正体を見たいためなのだが、それを見ても辛い思いが残る。
その正体を知っても、その辛さを解消する方法は見つからない。
ミステリーというより、暗い穴の中に落ちていくファンタジーを読んだ気分だ。
穴の先に進んでも、その先にはやはり暗い闇がどこまでも続いていくような気分だ。
読み物としては面白いとは思うが、人とその面白さを共感したいとは思わない。
人にその暗い闇を見せたいと思う気持ちにならないのだ。
![]() | 向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)道尾 秀介新潮社このアイテムの詳細を見る |