海の向こうは韓国という対馬で起きた事件と東京で起きた事件。
事変と言ってしまうには出来事がやや局地的だが、事変はこんな風に小さいほころびから大きくなって行くのだろ。最後にでてくる品物があまりにも現実離れしているので、ああ小説だったんだと思いだしたが、それまでは、色々な所でこれと同じような事があるのかも知れないと、かなり想像力を刺激される。
しかし私にとって一番の収穫は、公安とはなんぞや?というのが非常に具体的に分かった事だろう。これがすべてではないだろが、力関係、存在意義、とても解りやすい事例だった。
国境事変というより、公安事変だと思いながら、読み進める。
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ここからだと行くと思う。
国境事変 (中公文庫)誉田 哲也中央公論新社このアイテムの詳細を見る |